”セールスのプロが徹底活用”-営業DXの第一歩、クラウドIP電話のすゝめ-
こんにちは、プルーセルの日比(@HibiNatsumi)です。
スタートアップを中心に営業支援するプルーセルでプロジェクトリーダーをしています。
近年、インサイドセールスを導入する企業が増える中で、個の力に依存してしまっている、というご相談をいただきます。
育成の仕組みについては、以前に記事を公開しておりますので、ご関心がある方は下記もご覧下さい。
一方、育成はマネジメント側のスキルに依存するという問題もあります。しかしツールによって補完することが可能です。そこで今回は簡単にできる営業DXとして、クラウドIP電話について解説します。
クラウドIP電話の選び方
自社でもインサイドセールスを立ち上げるに辺り、クラウドIP電話は一通りリサーチし、提案を受け、幾つかテスト導入もしました。その中で結論としては、MiiTelとpickuponがダントツでお薦めです。
各社のサービスサイトが非常に分かりやすいため、詳しい説明はそちらに譲るとして、本記事では両ツールの魅力について簡潔にご紹介します。
まず選定のポイントとしては、大きく下記の4つがあります。
1. UX
2. 分析機能
3. 外部連携
4. 費用
1. UX
毎日、使用するツールなので、操作が簡単で、かつ正確に情報を記録し、共有できることは大切です。
この点は両社とも、PCとヘッドホン、ネット環境さえあれば、すぐに利用開始できます。またワンクリック発信もできるので、通常の電話よりも効率は大幅に向上します。
さらに通話内容は自動で録音され、クラウド上に保存できるため、これまで片手で架電しながらメモを取り、通話後に内容を思い出しながら情報をまとめていた作業がなくなります。
さらに付け加えると、Miitelは下記機能がさらに充実しています。
①コールセンター機能:登録したリストへの自動架電や顧客が受電した際の音声ガイダンスの設定が可能。
②担当者支援機能:複数名での通話や通話中に担当者だけに耳打ちが可能。
特にコロナで対面での育成が難しい状況は暫くは続くと予想されるため、リモートワークを導入されている企業にはお薦めです。
2. 分析機能
分析機能では、①顧客の理解と②トークの改善が重要となります。ここは一番、両ツールのプロダクト思想が反映されており、pickuponは①事業の立ち上げ期、MiiTel は②事業の拡大期に相性が良いです。
pickuponの特徴:①顧客の理解では、通話内容から自動で頻出単語を抽出し顧客ニーズをピックアップしてくれます。そのため、営業の勝ちパターンを確立する前に最適で、新たなニーズを発見することも可能です。
MiiTel の特徴:②トークの改善では、話す速度やラリー数など性格的特性まで細かく分析し、その結果をスコア評価してくれます。自身の弱点を視覚的に理解し、ポイントを絞って効果的に改善できるため、営業の育成に力を入れたい場合は最適です。
3. 外部連携
営業活動を社内で共有することは重要だと思いながらも、そのために付帯業務が発生するため、業務負荷に悩まれている営業の方も多いと思います
しかしクラウドIP電話では、記録した会話や分析結果をSFAなど連携先に自動転送することが可能です。
連携先は各社それぞれありますので、自社のツールに合わせて検討してください。
4. 費用
基本構成としては、初期費用、使用料、ID/アカウント料、番号料、通話料、+オプション料です。
費用だけで比較すると、音声データの保存料金が無料であるpickuponの方が安くなります。
まとめ
市場フェーズと営業組織のレベルによって最適なツールは異なります。
分かりやすい基準として、ローンチ間もない場合はpickupon、営業力を強化して拡販していく場合はMiiTelの導入がお薦めです。
途中も触れましたが、ツールの志向が異なるため、
pickuponは、"顧客ニーズを正確に捉え、開発していくプロダクト志向"の方に最適です。
MiiTelは、"個人・相互の営業力アップなど、組織志向"の方に最適です。
確実なことは、どちらも導入することで、成果は向上し、効率は改善されます。営業DXの確かな一歩となることは間違いありません。
また、日々機能はアップデートしており、より詳しくは各社が情報発信してますので、そちらも合わせてご覧下さい。
本記事が営業をより良くしていこうと考えられている皆さんの参考になれば幸いです。
また検討前なのでフラットな意見を聞きたいという方は、お気軽にTwitterからDMいただければと思います。
▼執筆者プロフィール
日比 なつみ
株式会社プルーセル プロジェクトリーダー
大学卒業後、外資系医療機器メーカーにて、医師・技師向けに医療機器の営業、市場調査、事業企画から装置導入の工程管理まで商談一連の業務を担当。プルーセルに参画後は、EdTechスタートアップを中心にインサイドセールスからフィールドセールスまで支援。