おじさん・ザ・エッセイスト 第18回 〜"音楽"を考える〜
"マイナーだけどTRIPLANEが好き"
こんにちは。
おじさんです。
突然ですが皆さん、音楽は好きですか?
おじさんは歌うことが好きなので、学生時代には頻繁にカラオケに行ってました。
歌うのも良いですが、楽器を演奏するのも音楽の楽しみ方の一つです。
楽器が演奏できるってカッコいいですよね。
おじさんは高校卒業してすぐにエレキギターを買って練習を始めたのですが、難しすぎてまともに弾けずに挫折した苦い思い出があります。
そんな三日坊主のおじさんですが、ひょんなことからピアノに興味を持ち、去年の春に電子ピアノを購入しました。
空いてる部屋の隅にどっかりと据え置いて、育児の合間に毎日1時間ほどみっちり練習を重ねて腕前はみるみる上達。
しかしながら練習曲として適当に選んだ「旅立ちの日に」を弾けるようになってからはすっかり満足して、今はもう練習をやめちゃいました。
子どもが増えて一気に自由な時間が減ったというのも理由の一つではあるのですが、やはり思ったようには続けられない。
久々にイチから新しいことにチャレンジしてみて痛感したことがあります。
「何かを継続すること」というのは本当に難しい。
これは音楽に限った話ではないのですが、一つのことを極めるという目標を持ってストイックに取り組むことができる人は本当に素晴らしいと思います。
おじさんのピアノは楽譜を見ながら練習した訳ではなく、YouTubeにある音ゲーの譜面みたいな練習用動画を見てひたすら体に叩き込むという基本の基の字も無い練習法をしていたので、たぶんまだ体が運指を覚えていると思うんですよね。
ですから、最近何かから卒業したという人は是非おじさんに連絡をください。弾くので。
…前置きが長くなりました。
今日のテーマは「音楽」です。
音楽。
それはある時は気持ちを高揚させ、ある時は心を落ち着かせ、またある時は悲しみに寄り添い、恋を唄い、愛を囁き、時には時代に一石を投じる。
音楽の持つ意味というのは一様ではなく、奏でる者、聴く者の心情によって千差万別です。
おじさんの「音楽」との出会いは小学校4年生ぐらいの時でした。
親からMDを貸してもらったのがきっかけだったと記憶しています。
不思議なことに、「音楽の授業」は嫌いだったのに、音楽を聴くことは大好きでした。
誰が歌っているのかもわからないままインターネットで曲名を検索。
歌詞を調べてノートに必死に書き写し、風呂場やベッド、留守番中などにコッソリと誰に聞かせるでもない歌の練習をする。
そんな思い出があります。ああ懐かしや。
「好きなアーティスト」というのは、得てして親の影響を受けやすいものです。
親の車の中でいつも流れていたあの曲。
そんな風に思い出とリンクして、その人の人生を彩っていくのも音楽の良いところだと思います。
おじさんは30代なので、平成初期あたり、ミスチルとかサザンとかスピッツとかがドンピシャの世代です。
前にも話した通りおじさんはトラック野郎なので、運転中はラジオをよく聴いています。
思い入れの深い好きな曲が流れた時には気分も上々、仕事も捗るというものです。
時代を象徴する音楽の数々と共に人は育ち、そしてその音楽がまた、その人自身を奏でていくのでしょう。
近年は嫁の付き合いで歌番組を見ることがよくあるのですが、素人ながら最近の邦楽の傾向を分析してみると、以下のことに気が付きました。
・ハイトーンなボーカル
Official髭男dism、Mrs.GREEN APPLE、King Gnuなどを筆頭に、高度な歌唱技術を持ったアーティストが多く台頭しています。
中にはカラオケで選曲するのを躊躇してしまうほど歌うのが難しい曲もちらほら。
YouTubeやTikTokをはじめとしたSNSの影響で、素人やアマチュアが音楽業界に参加することも今では珍しくありません。
そんな中で「プロ」に求められるのはやはり圧倒的な歌唱力になってきているのかな?と考察しました。
・イントロ無し
1〜2秒でいきなり歌い始める曲が増えているように思います。
これはよく言われていることですが、音楽を聴くに当たってCD等の記録媒体からスマートフォンのサブスクアプリを用いるのが主流になったことに起因するようです。
例えばCDを買ったりレンタルする時に、全く耳にしたことのないアーティストのものは進んで手に取らないはずです。
一方で、アプリの場合は曲名をタップするだけで知ってる曲も知らない曲も、とりあえずちょっと聴いてみることができます。
そしてその際、イントロ無しでいきなり歌声から入ることによって、聴く者により強いインパクトを与える狙いがあるものと考えられます。
・陰鬱な雰囲気
「悪い」というニュアンスではないので悪しからず。
『香水』や『ドライフラワー』などのような、失恋や未練といった、思い出を美化したようなラブソングが多く輩出されています。
失恋の悲壮感や上手くいかない人生の無情感などといった鬱屈した、極めて叙情的な、所謂「エモさ」に浸れる曲が、不景気で先の見えない若者のアンニュイな胸中に刺さるのでしょう。
いかがでしたでしょうか。
音楽というものは、流行りも含めて世相が色濃く現れるものだと思います。
良い音楽に巡り合うことで、少しでも今を良い時代だと思うことができたらいいですね。
それでは、今日はこのへんで。
author, P
2023/8/31
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