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【シティリーグS1優勝】ハンディ4カビゴンLO・解説

こんにちは!
初めましての方は初めまして。
愛知県でポケカをしているPと申します。

競技ポケカを初めて1年。
この度、【カビゴンLO】でシティリーグS1を優勝することができました。
昨シーズンからずっと使い続けていたので、こうして最高の成果が得られたことをたいへん喜ばしく思います。

【カビゴンLO】での戦績
2024 S3  13位
2024 S4  ベスト4
2025 S1  優勝

記事の内容は使用したリストとその解説をメインとし、有料部分には環境デッキ各対面へのおおまかなプレイ指針などを書いていきます。
折を見て追記していきますので、ご購入いただいたあとも情報共有ができればなと思います。

並行してDMでの質問も受け付けますので、記事を読んでよくわからなかったところや気になることなどありましたら、どうぞお気軽に問い合わせください。

初心者にも伝わりやすいよう略称や専門用語はなるべく使わないように心掛けておりますが、ほとんど基礎と呼べるものに関しては説明を省きます。ご了承ください。

*備考
「   」  …  カード名
『 』  …  ワザや特性
【   】  …  デッキタイプ

使用リスト

実物。ハイレア厨です

・ポケモン(10枚)

カビゴン(とおせんぼ)   4枚
どの対面においてもスタートしたいポケモン。
本構築では最大枚数採用の「ハンディサーキュレーター」により、詰み盤面の早期形成を目指しています。

ミミッキュ(ふしぎなまもり)   2枚
特性は強力なのですが、『カースドボム』や『ファントムダイブ』で簡単にサイドを取られてしまう局面が多く、今回のシティでは一度も使いませんでした。
【イバラ単】に対し「キャンセルコロン」2枚目が無ければ詰ませられることを高く評価しての2枚採用です。

ロトムV(そくせきじゅうでん)   2枚
サイド落ちを嫌っての2枚採用。
近頃は『カースドボム』のせいで、あえて簡単に倒させるプレイを取らざるを得なくなりました。

ピジョットV(きえさるつばさ)   1枚
山札回復 兼 「森の封印石」の貼り先。
特筆すべきことはありませんが、【ルギア】対面において「ペパー」で「ネストボール」「森の封印石」と持ってくると山札から「シンオウ神殿」を調達することができるのは覚えておくといいでしょう。

オーガポンいしずえのめんex(いしずえのかまえ)  1枚
【古代】や【ライコポン】等、スタートしたくない対面が明確に存在するため枚数を絞りました。
【リザードン】に対しても「キャンセルコロン」が流行ってきた今となっては、ややリスクの方が上回っている印象です。
使いどころを誤らなければ強力なカードであることは間違いないのですが。

・グッズ(21枚)

ポケギア3.0   4枚
ネストボール  4枚
カウンターキャッチャー   4枚
ヒスイのヘビーボール   1枚
説明不要。

おはやし笛   4枚
【カビゴンLO】の強さの根幹。
ミラーでも終盤に使いどころがあるので、暇だからといって使わないように。

ともだちてちょう  2枚
「シマボシ」を削って3枚目を入れるのも強い。

いれかえカート   1枚
「ロトムV」、「ピジョットV」、「オーガポンいしずえのめんex」の逃げエネ代わり。
エネルギーを1枚も入れていないので、ここは削れない枠です。

夜のタンカ  1枚
倒された「カビゴン」の出し直しに使う。
『そくせきじゅうでん』が何回かできている場合、「ハンディサーキュレーター」が余っていることが多いのでさらに盤面を強固にできます。

・サポート(18枚)

ペパー   4枚
1枚目はとにかく「ロトムV」の準備を。
それ以降は「ネストボール」と「ハンディサーキュレーター」を持ってきて強い「カビゴン」を盤面に増やします。

ボタン  3枚
環境に蔓延る強力なダメカンばら撒きに対して最も有効な札。
望まないスタートポケモンを入れ替える手段でもあります。

ビワ   2枚
野盗三姉妹   2枚
高速環境ゆえになかなか手放しでは妨害サポートを使えないが、隙を見つけて的確に撃ち込みたい。
「ともだちてちょう」で再利用せずともアグレッシブに振れるように「野盗三姉妹」が3枚の構築も増えています。

ボスの指令   2枚
こちらのポケモンは多くが『カースドボム』を耐えるので、こちらがサイドを先行して「カウンターキャッチャー」が使えなくなってしまいます。
特にあえてサイドを取らず、ダメカンばら撒きに徹して一気に回収してくる【ドラパルト】対面が致命的。
これを避けるため、無条件で裏呼びができる「ボスの指令」は2枚必要です。

エリカの招待   1枚
【カビゴンLO】と対面した【リザードン】や【ドラパルト】は、『カースドボム』を絡めたリソース勝負に持ち込むべく「ロトムV」を置いて『そくせきじゅうでん』を使ってくる傾向にあります。
その返し、縛る対象を盤面に増やすために撃つことが多いです。
いかに「おはやし笛」が強力といえども、このカードを抜いてしまう理由にはなりえないと思っています。

ナンジャモ   1枚
何らかの理由で『そくせきじゅうでん』が止められている場合や、サイドをガンガン取られた後などの立て直しに役立つ。
ただ、『カースドボム』でサイドを取らされてしまう都合上、やはり撃ちどころは限られます。

ピーニャ   1枚
対【ルギア】はもちろん、【テラパゴス】、【ガケガニ】、【リザードン】などの「ダブルターボエネルギー」を破壊できるので、見た目よりも使いどころは多い。

クセロシキのたくらみ   1枚
ミラーの勝ち筋として必要不可欠。
「カビゴン」によるロックが完了したゲーム終盤、相手のナンジャモによる時間稼ぎを防ぐために使うことも。

シマボシ   1枚
あらゆるカードをトラッシュから回収し得る唯一無二のリソース。
相手の「ポケストップ」を回す選択肢がある以上は抜けませんでした。

・ポケモンのどうぐ(8枚)

ヒーローマント   1枚
エーススペック枠。
上昇値は「ゴージャスマント」と同一ですが、ルールを持つポケモンにも付けられる点が大きく、やはり替えの利かない1枚です。

ゴージャスマント   1枚
主に「ミミッキュ」に付けます。
「キャンセルコロン」→『ボルトサイクロン』や『カースドボム』を1発耐えることができます。

勇気のおまもり   1枚
主に「ロトムV」に付けます。
『ファントムダイブ』、『ストームダイブ』を耐えることができるので、サイドを取らせずに手札を稼ぎたい時に有用です。
「カビゴン」には付けても無駄なのでほとんど付けません。

森の封印石    1枚
「ピジョットV」に付けることでリスクなく好きなカードを持ってこれます。
手札の状況次第ではすぐに使わず、「ロストスイーパー」の使用を誘ってその後の「ヒーローマント」を通す選択肢も。

ハンディサーキュレーター   4枚
本構築の主張点。
多少サイド落ちしてもしっかりゲームプランに絡むように最大枚数の採用です。
何も付いていない低耐久の「カビゴン」は、バトル場を縛っていても『とおせんぼ』を抜けられてしまうとただサイドを1枚献上しただけになりがちです。
そこに「ハンディサーキュレーター」が付くことによって、相手に『とおせんぼ』を抜けるためのリソースに加えてアタッカーのエネルギーをも1枚消費させることができます。
盤面の「カビゴン」全てに「ハンディサーキュレーター」を付けておくことで、相手がどこを取っても不利にはたらく状況を作ることができます。
同様に、的になりやすい「ロトムV」に付けることで、サイド2枚と引き換えにアタッカーがエネルギーを失うことと、「カビゴン」によるロックが進行することの2つのリスクを強いることが可能です。
が、例外として【ドラパルト】対面では『カースドボム』130と『ファントムダイブ』60でぴったり落ちてしまうので非推奨。

・スタジアム(3枚)

シンオウ神殿   3枚
【ルギア】対面でスタジアムの出し合いを制するために3枚。
こちらは「シマボシ」で山札に戻すこともできるため、3枚でも概ねマウントを取ることができます。
「ジャミングタワー」が入っていそうな対面では常に手札に抱えておきたい。

不採用カード

まけんきチョッキ
80程度のダメージを受け回すことが可能になる唯一無二のカードではあるが、比較対象である「ハンディサーキュレーター」は2発目、3発目とワザを撃つための要求値がどんどん上がっていく。
【カビゴンLO】はワザを受け回すデッキではなく、最終的にワザを撃たせないよう立ち回るデッキなので「ハンディサーキュレーター」に軍配が上がった。

エール団の応援
ポケモンは「夜のタンカ」、サポートは「ともだちてちょう」で使い回せることもあり優先度は低い。
抜いてしまうとミラーで若干不利になるが、割り切って他に回した方が勝率は出そうだ。

ボウルタウン
「ヨマワル」を出されてしまうため、とても現環境で採用できるカードではない。
種切れが怖い場合は「ハイパーボール」の採用を検討すると良いだろう。

緊急ボード
エネルギーが無いこのデッキにおいては、サポートに頼らず前を逃がす手段は貴重。
しかし、持ち物が固定されると「ボタン」で回収する手間が生じるのと、「ペパー」で持ってくるポケモンのどうぐの選択肢としては少し弱い。

ロストスイーパー
放置しておくとコンセプトが崩壊しかねない「ジャミングタワー」や【ドラパルト】の「きらめく結晶」を除去したりと小回りの利くカード。
枠があれば採用を検討したい。

オンバーンex
苦手な【古代】に勝つために「ネジキ」「ミストエネルギー」などと一緒に採用されることがある。
かなりの枠を使う必要があるのと、要求値が高く、『マッハサーチ』のない【カビゴンLO】にそれらを揃えるのは容易ではないため不採用とした。

イーユイex
逃げられないポケモンと対面させて『ねたみこがす』で相手の山札をトラッシュさせ続けるカード。
スタートした時に大きな負け筋になる上に、これも炎エネルギーが2枚ほど必要になるので枠を食う。

アイアントex
「ボタン」をループさせ、『いきなりけずる』で相手の山札を削って勝つためのカード。
わざわざ枠を割かずとも、盤面をしっかり固めて自分の番が来たら1枚引いて即座に番を返し続けた方が早い。

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