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セブ島滞在記 寄付をする文化とは?

私は自称ソーシャルインベスター(社会投資家)です。 10年間支援しているNGOの理事長に命名していただきました。単なる投資家というよりも、社会に貢献しているイメージで社会投資家と名乗っています。

社会貢献家という肩書きもあるようですが、金融リテラシーを中心とした投資の方がしっくりくるので、社会投資家と名乗るようにしています。

NGOへの支援なら貢献の方が合うような印象を持つかもしれません。私は個人的にはフィリピンの子どもたちの教育支援をすることで、フィリピン国への 「投資」をしていると考えて資金援助をしています。

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今回の記事は寄付をする文化について考察してみます。

私の主観的な印象なのですが、アメリカ文化では寄付をすることが根付いています。日本文化では寄付をすることが全く理解されていないように感じています。

その背景には、学校教育や幼少期において、「あなたはそのお金をどこに寄付したいの?」と、この質問がされているかどうかが大きな違いなのかと感じています。

お金の使い方の中に、自分のためだけに使うのではなく、他者のために使用するオプションをあらかじめ用意して置けるかがポイントと考えます。

誰かに勧められて寄付するのではなく、自らの意思で寄付をすることを子供の頃から根付かせる素晴らしい自発性を促す質問です。

お金があるからとか、お金が余っているから寄付をするのではなく(もちろんそれもOKですが)、給与のうち、初めから一定金額、一定比率を寄付するために使用するマインドを持つことです。

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現在、私はフィリピンのセブ島に滞在しています。12月はクリスマスシーズンでカソリックの国なので、人々は、神に感謝し、家族に感謝し、地域に感謝しています。素晴らしいクリスマスイベントの月です。

そのために、やはり必要になるのはお金となります。感謝の気持ちを伝えるためにはプレゼントは欠かせません。家族でレストランにも行きたいでしょう。やはりお金が必要です。

その時、寄付という文化が存在しています。フィリピンは日本に比べると貧困層がとても多く、クリスマスだからといってプレゼントを交換する余裕がない家庭が多くいます。

そのため楽しいクリスマスを祝えるように、多くのNGOがプレゼントや食事を提供しています。

私の支援しているNGO:DaredemoHeroにおいても多くの地域で支援活動を今年も実施していました。子どもたちの満面の笑顔が地域全体をとても明るく活性化しています。

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セブ市内を歩いていると、多くのホームレスを見かけます。上半身裸で靴も履いてない人たちです。クリスマスのために、観光客相手に物乞いに躍起になっています。

10代女性は乳飲児を抱いて、タクシーの窓を叩いては、乗客から小銭を頂戴しているシーンを毎日のように見ます。

こんなとき見かける光景は、その物乞いに対して、金銭提供をしている人々をよく目にするのです。

驚くべきことは、あげる人が貧困そうな人で、その人がさらにひどい貧困な方への物資やお金をあげている姿にも出会います。

英会話スクールの先生に聞いてみると寄付をする文化、大変な人に手を差し伸べる文化があると教えてくれました。

私がフィリピンの子どもたちに、大学卒業までの金銭支援ボランティアをしていることを話すと、「私も異国の方の支援してもらって大学卒業できたんです!」と明かしてくれ、私に対して大きな感謝の意を伝えてくれる先生たちに出会います。

日本では遭遇したことがない経験です。

日本では、お金がある人が寄付をするべきだという風潮がありませんか? 

フィリピンにいると、あるいはアメリカ文化でも、お金持ちかどうかは関係なく、誰かを支援する文化が根付いていると感じるエピソードです。

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日本にはどうして寄付をする文化がないのでしょうか?

あるいは困っている人に手を差し伸べたり、援助してあげる方が少ないのでしょうか?

なんとなくの印象ですが、日本人は横並びで、みんながやっているからやる。そして同調圧力がとても強い国だと感じています。

現在のところでは、寄付する人は少数派なのです。つまりみんなが寄付しないから私もしないって感じでしょうか?

だからこそ、パラダイムシフトが起きない限り、この文化が劇的に変化する事は無いのでしょう。

一部の著名人が寄付した表明をしても、偽善者扱いをして、かえって言わないほうがいいような雰囲気が醸し出されています。

実際、私もボランティア活動に携わって同様のイヤな思いを何度もしています。私からは何も言い返すことはしません。ただ、その人たちとの距離を遠ざけて、あまり接触を持たないようにするだけです。

noteに書き始めたので、ここで正直に書いちゃうと、「金も出さない、行動もしない人間が文句を言う資格はないぞ、ボケッ!!」と言い返してやりたいのが本音です。

だって、わずかしかないお金を持たないフィリピン人が、さらに誰かを助けてあげたいって思ってお金を渡す行動を起こしている人からしたら、裕福な暮らしをしているのに、何も行動を起こさない日本人をどんな目で見ているのでしょうね?

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セブ島に今年2023年に初めて天文台ができました。ACO(Akutsu Cebu Observatory)という名の観測所。 阿久津さん67歳が、日本で定年退職後に、趣味の天体観測所&自宅をセブ島山中に建築されました。

今回のセブ島滞在は、阿久津さんに会って、天体観測を一緒にすることが目的の一つだったのです。星空の話は、また別の記事で書くとして、阿久津さんから地域の人たちとのクリスマスイベントをしたいから、寄付をお願いされました。

私はもちろん協賛させていただきました。
その当日の写真が下記の通りです。

阿久津さんは、セブ島で10年以上に渡り、仕事で滞在した経験があり、すっかりフィリピン人の気質が素になっているようです。

地域貢献、寄付に対する考え方は、日本人特有の行動ではなく、フィリピン人みたいな感じで、私も寄付しやすかったです。

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NPO:DaredemoHeroのクリスマス会への寄付に対するお礼メールには、下記の写真が添付されていました。

たくさんのスポンサーに支えられて、子どもたちは元気に、はしゃぎ回っていました。

子どもたちの無限に広がる未来のために、ぜひ多くの方に知ってもらえたらなぁって思って、私もクリスマスパーティーに参加しました。

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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com