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新年の抱負は本当に必要? 目標達成のサイクルを加速させる思考法
新年を迎えるたびに、
「今年の抱負は?」
「どんな一年にしたい?」
といった会話が交わされます。
年の初めは、新たな目標を立てる絶好の機会と捉えられがちです。しかし、本当に年に一度の目標設定で十分なのでしょうか?
今日は目標達成のサイクルを見直し、より効果的に目標を実現するための思考法の提案記事です。
年に一度の目標設定の落とし穴
辛辣な言い方になるかもしれませんが、今年の抱負なんてやめたら。
だって、昨年の目標を覚えていますか? 覚えてないでしょ。 だから年末に振り返り、その達成度を評価もしてないんでしょ。
もし毎年、年始に同じような目標を立てているとしたら、それは一年間何も進展していないことを意味するんですよ。
目標達成には確立されたプロセスが存在します。それは、
現状を正確に把握する
目標を具体的に示す
現状と目標のギャップから課題を抽出する
課題に対する対策を計画する
計画を実行する
結果を検証する
このステップを着実に踏むことで、目標は達成されます。達成できない場合は、プロセスのどこかに問題があるため、そこに戻って見直し、改善を繰り返す必要があります。つまり、適切なプロセスを踏めば、目標が達成できないということはあり得ないのです。
しかし、多くの人が年に一度しか目標を立てず、振り返りも行わないため、翌年も同じ目標を繰り返してしまうという状況に陥っています。これは、目標設定から検証までの期間が長すぎるために、進捗が滞っていると考えられます。
目標達成には、このステップを短期間にグルグル回すことが重要なんです。KPI検証に基づく目標修正はしたっていいんですよ。検証もせず、一年に一回目標を言うだけで何もしないより、どんどん目標ごと変更しながら、行動した方がマシです。
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目標は必ず達成する
適切なプロセスを踏めば、目標が達成できないということはあり得ないと、私個人は考えていて、それを実践して来ました。なんでもできちゃう人みたいに、えらっそうに自慢しているわけではないんですよ。
実は私の目標はとても小さく、低いレベルなのです。簡単に短時間で達成できることを目標値と設定しているのです。人が「そんなこと目標にならないよ」って後ろ指を刺されようが関係ありません。
自分で立てた目標を、自分の基準で達成させています。
『夢を大きく、目標はでっかく』って格好よく宣言した人が一歩も踏み出さないよりは、私は一歩一歩確実に行動することを選んできました。
退職した今、これからのセカンドライフは、さらに歩幅を小さくしてでも、歩みを止めないように行動していこうと思っています。 人と比べるなんてくだらないことはサラサラありませんから。
年初目標設定の撤廃と目標達成サイクルの加速
いいたいことは、年に一度、年初に目標を立てるという悪習自体を撤廃すべきだと私は考えています。人に聞かれてから、はじめて「今年は何をしようかな」と考えるのでは、あまりにも遅すぎます。
「こうありたい」という理想像は常に心の中にあるはず。目標は年初だけに作るものではなく、思い立った時に目標達成のプロセスに落とし込むべきです。
そして検証は、1週間や1ヶ月といった短いスパンで行うことで、PDCAサイクルを高速で回し、目標達成までの道のりを大幅に短縮できます。
PDCAでもDCAPでも良いのですが、場によっては1日単位で検証したり、とにかく、スピードを意識してみましょう。
(PDCA,DCAP参照記事→DCAP:計画よりも実行から始めよう)
私自身、企業に所属していた際、比較的短いサイクルでビジネスが回るのを経験しました。この経験から、人生の目標達成においても同様のサイクルを適用することで、大きな効果が得られると確信しています。
年に一度の目標設定に戻り、またゼロからやり直すという状況に、そろそろ気づくべきですよ。あなたに言っています。
「課題抽出」と「問題抽出」の違い
ここで、目標達成プロセスにおける重要な概念である「課題抽出」と「問題抽出」の違いについて解説します。この二つのアプローチの違いは、目標達成に大きな影響を与えます。
課題抽出:
目標と現状のギャップを分析し、「目標達成のために不足している要素」を明確にすることです。
課題を克服するための具体的なプランを立て、実行することで、自身の強みをさらに伸ばすことにつながります。
例えば、「プレゼンテーションスキルを向上させ、聴衆を惹きつける力を高める」という目標に対し、「聴衆の反応を見ながら話す練習が不足している」という課題を抽出します。
そして、「毎週末友人の前でプレゼンテーションを行い、フィードバックをもらう」という対策を立てます。これは強みを伸ばすアプローチです。問題抽出:
現状における「マイナス要因や弱点」を特定することです。問題解決は弱みの克服につながりますが、問題が解決されたからといって、必ずしも目標に近づくとは限りません。
例えば、「人前で話すと緊張して声が震える」という問題を抽出します。これに対して、「緊張を抑えるための呼吸法を学ぶ」という対策を立てます。これは弱みを克服するアプローチです。
目標達成においては、課題抽出と課題対策プラン、そしてその実行が重要です。課題抽出によって、目標達成のために必要な要素が明確になり、効果的な対策を講じることができます。弱みの克服も重要ですが、強みを伸ばすことで、より効率的に目標に近づくことができるのです。
まとめ:目標達成のサイクルを回し続けよう
年に一度の目標設定に縛られることなく、常に目標を意識し、短いサイクルでPDCAを回し続けること。これが、目標達成への最短ルートです。
「こうありたい」という理想像を常に持ち、目標達成プロセスを日常に取り入れることで、あなたは常に変化し続けることができるでしょう。変化は成長にもつながります。
新年の抱負を立てる時期だけでなく、常に目標達成に向けて行動し続けることこそが、真の目標達成への鍵となりますよ。
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