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時代はVUCA! 想像力を高める『転移学習』のすすめ

会社員時代、トレーニンググループに所属し、トレーナー業務に従事していました。その頃に学んだ学習方法が、現在引退後のセカンドライフを有意義に過ごすための基礎になっているこのごろ。

今日はそんなことを書いてみます。

学習モデル

経験学習モデル、転移学習モデル、反転学習モデルと聞きなれないかもしれませんが、現在の学習スタイルにはいろんな方法があるんです。

私たち日本人が過去の義務教育で学んできた学習方法は、最悪の学習方法。
・先生が一方的に生徒に情報をあたえるだけ。
・生徒は一方的にそれをINPUTするだけ。
・知識確認はテストのみ。
・OUTPUTはなく記憶のみ。

多分こんな学習スタイルでこれまで学んできたんだと思います。

無限の可能性のある子どもたちの将来を、完膚なきまでに叩きのめす指導方針。日本の教育指導要項にはそうしろと書かれています。端的に表現すると、「生徒の個性を潰して軍隊のような金太郎飴を作りなさい!」って感じです。

ちょ〜管理型な先生側は楽ちんですが、生徒はたまったもんじゃないですよね。


転移学習とは

こんな指導方針で学んだ日本人は、なんだか薄っぺらくて、自分の頭で考えることができないように感じています。アメリカ系企業で働いていたこともあり、日米の教育の差を実感しています。

まずは自らの体験の深さが重要です。この経験が少ないと、本を読んだときの著者の考えとか、他者の会話の深さなどを推し量ることができないだと思います。

私たちの脳は、見たり聞いたり経験した情報から学んだスキルを、別のスキルに利用するように働いています。

これを転移学習といいます。

何かの事例に対して、深く体験して学んだ経験があると、新しい未知の情報と接するときに、自らの経験から未知のことを推し量って想像することができます。

深く極めた経験がある人は、未経験の出来事と対峙したときに、これまでの自身の経験を転移学習させやすく、短い時間で要領を掴むのが上手です。

しかし何かを深く極めた経験がないと、自分の浅い経験とか、少ない情報からしか未知のことを推し量ることができないので、想像力の欠如につながります。

想像力は、不確実性VUCA時代の社会を生き抜く上では必須のスキルです。取り組んだことがないことや、正解がわからないことにも想像力を働かせて仮説を立てなければいけません。

聞くスキルとして、重要な話を聞いても、受け取る感性が育ってないので自分にとって何が重要なポイントなのかを見極められなかったり、そもそも話に興味が持てないことになります。

転移学習を有効にするには

参考になる話を聞いても、経験の浅さが災いして、ためになる話として受け止めることができません。では転移学習を有効にするためにどうすればいいのか?

教養を身に付けたいなら何かひとつでも自らの体験を深く磨くのが先かなと思います。その基礎がないと、いろいろな教養、情報、記事などを拾い読みつしてもバラバラの知識として保管されるだけです。 

この原因はOUTPUT不足です。得た知識を行動してないからです。情報と行動を組み合わせたりするとか、応用するような動きをしない限りは、本当の教養は身に付かないからです。


時短で得る情報の弊害

YouTubeでの本の要約チャンネルだったり、調べたいことの解説動画を早送りで見たり、映画やドラマを倍速で見たりすることが日常ですか?

この情報入手方法では、まるでつまみ食いです。全く知識にはなってない可能性があります。

ネットサーフィンしたり、ショート動画をダラダラ見て無駄だと感じますよね。もし、キャッチーなメッセージとテンポの良いBGMで数秒見ただけの行動が、無駄だと感じないようでは、あなたは物事を考えたくないという人ですよ。

また、知識型YouTubeを見て自己満足しているだけでは、実はその場限りの無駄な時間になっているかもしれません。これは学習ではなくエンタメですからね。

私も中田YouTube大学や両学長のファイナンス動画を早送りしながら見ていますが、私ももしかしてこれに該当しているかもしれません。

そうならないためには、今学んだ知識を即実践できる体制を整えておく必要がありそうです。

アウトプットがそのひとつの大きな手段で、私はnoteがひとつのアウトプットの場です。また勉強会などを開催して、自分がファシリテート役や先生役を務めたり、あるいは友人と1つの事例に対して話し合うことは、大きなアウトプットの場です。

そうすることでインプット情報や知識が咀嚼され、自分の血となり肉となります。こんなアウトプット習慣を繰り返すことが転移学習なんだと実践しています。

あたらな領域に踏み出した例

今回、会社設立、会社経営と言う未知の領域に踏み込んでみました。趣味として1回やってみようと思っただけなのですが、本で読んだり、友人から聞いたりするだけではなく、やはり自分の足で法務局へ行ったり、年金事務所行ったり、税務署へ行って担当スタッフの方と話したり相談しました。

YouTubeで会社設立方法って検索するとすると、とてもわかりやすく解説してくれている動画があります。見た直後には自分でもできる感覚になりますが、実際行動してみると大きく違うものです。

動画を見ただけで満足してしまう人は薄っぺらい人で、転移学習のできない人です。その情報を元に、自分で行動できた人が、深い経験を身につけ転移学習ができる人です。

私のこの事例によって、会社設立のエピソードがいつでも自分の言葉で話すことができるようになり、ちっぽけな経験とはいえ、誰かに教えることができます。

ひとつの物事を成し遂げた感覚は、すごい経験と知識になりましたよ。

マイクロ法人運用勉強会

いつもmさんの法人についての情報をいただいています。マイクロ法人関連のWeb勉強会や、渋谷ランチ法人設立懇話会などをこれまでも実施してきました。

mさんから「ラフな懇親会ではなく、堅苦しい勉強をしよう」と申し出があり、下記のように勉強会案内状を作成してみました。

INPUTで得た情報を行動に変えていくことの重要性は誰しも感じているはずです。私の場合の転移学習はOUTPUTをする場を作り出したりすることも、一つの例なのかと、ここにお示ししました。

新しいことに取り組める基礎

「まこさんは何でもすぐできちゃうからいいね〜」と、うらやましがられることがあります。

人と比較するものではありませんが、振り返ってみると、多くの経験、多くの趣味があります。

私は会社員時代にファイナンスや資産運用、会社経営には全く関係のない業務でした。つまり、バックグラウンドとしての情報も経験もありませんでした。それでも、未知の領域への要領よく想像力が働くのは基礎力が備わっているからかもしれません。

ここでいう基礎力とは、何かひとつでも自らの体験を深く磨いたことの実行力とか、物事を成し遂げた経験のことを意味しています。

今回の会社設立について背景を考えてみると、もしかすると、ベースにマーケティング、営業、トレーニングなど、ひとつの領域を深く極めることを経験したことが基礎になっていると感じています。

私はビジネスパーソンとしてとても優秀で(自分で言うなコラッ)、そのことが私のセカンドライフの土台になっているから、現在新しく興味を持ったことがどんどん取り入れて、実践して結果が出せてるのかなと冷静に解釈しています。

そうなると、中田敦彦さんのYouTube大学でも、「人は何者にでもなれる」のですから、諦めずに1つのことを深く経験していく事はやってみるべきかもしれません。

「私なんて何もできない人」って謙遜とかではなくて、本気で思ってる人はしっかり自分の過去を振り返ってみましょう。

まさか、会社員や自営業などで20年も30年もの長い間働いてきて、何もできない人なんてこの世に存在するわけがないはずです。

もし他者の活躍が羨ましく思うなら、そのステージに登れる手段があるはずです。

自分の過去を振り返って、自分のスキルが必ずあるはずですから、それを土台に努力を惜しまず継続すれば、誰でも成果を叶え、自分のなりたい自分になれるはずだと信じています。

「人は何者にでもなれる、いつからでも」

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まこさん
フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com