強いチームほど細かい指示を
牧:確認しとくぞ!!
牧:完全にバテてるが それでも三井の3Pは気をつけとけよ 神!!
神:はい!!
牧:清田!5番にも3Pがあるかもしれん 一応気をつけとけ!!
清田:ありえないっスよ このオレがマークする限り!!
牧:宮城に外はない!!抜かれることだけ注意しろ 宮!!
宮益:おう!!
牧:それと桜木だ 高砂!!
高砂:わかってる
[SLAM DUNK 新装再編版9巻P251]
海南大附属と湘北との決勝リーグの終盤、キャプテンの牧君がチームメイトに指示を出します。
ここに海南大附属の強さが隠れていると私は見ています。
「誰が」「何をするか」が明確になっています。
現実では・・・
会社の中で仕事をしていると、この具体的な指示が出来ていないチームが多い気がします。
「これくらい言わなくてもわかるだろう」
「いつも言ってるから大丈夫だろう」
こういった心の隙が、ちょっとしたミスを生み、そのミスに気がつかなくて大きな事故に繋がってしまうのです。
そしてチームの指揮者がイライラをして、怒鳴り散らす。
怒鳴られた若手が、またイライラする。もしくは、落ち込んで萎縮する。
そうやってメンタルが崩れ、チームとしても個人としてもパフォーマンスが落ちてしまう。
結果として、チームの成績が落ちてしまう。
ひどくなれば、責任のなすり合いが起きる。
有望な若手社員はやる気を無くし、去ってしまう。
次の新人が入ってきても、同じことが起きてしまう。
「誰が」「何をするか」を明確に
海南大附属の牧君は、終盤の大事な時にもう一度確認をしました。
おそらく海南の選手なら、言われなくてもわかっていたでしょう。
それでも再度確認しておくのです。
この確認があったからこそ、清田君が最後の三井君の3Pを防ぐことができたのでしょう。
なぜなら清田君の指示は5番木暮君の3Pを気をつけること。
「外から打ってくるかも」と注意をしていたからこそ、予想外のアクシデントにも対応し、チームを勝利に導きました。
もし牧君の確認が無かったら、湘北の息の合ったプレーに対応できていなかったと思います。
忙しい時や余裕がない時こそ、具体的な指示と確認を
誰が、何をすべきか、が各々わかっているからこそ、予定外のアクシデントにも対応できるのです。
忙しい時こそ、余裕がない時こそ、チームの指揮者は具体的な指示を出すことです。
何をすべきかわかっているからこそ、部下や若手社員のメンタルが安定します。
やるべきことがわかっている。
それがチームの実力を発揮することに繋がるのです。