基準がわかると怖くない
一緒に働いている仲間や、お客さんのことがわからないと不安になる時はないですか?
・これくらいの傷だったら出荷しても良いのだろうか?
・この仕事を進めても良いのだろうか?
私はすごく不安になります。
ですので、仕事は遅くなっても確認しに行きます。
このように「わからない」というのは、とても人を不安にさせるものです。
上司やお客様に質問できたら良いのでしょうけど、聞けない場面の時はどうすればいいのでしょう?
スラムダンクの登場人物である陵南高校主将魚住君は、そんな困った時の解決策を与えてくれています。
どこまでがファールなのか?
インターハイ予選決勝リーグの湘北vs陵南戦。
4ファールで後がない陵南高校主将魚住君は、果敢に湘北高校主将の赤木君に勝負を挑みます。
[SLAM DUNK新装再編版12巻P225]
この場面、審判は笛を吹きません。
このプレーを海南大附属高校主将牧君は、きっちり解説してくれています。
牧:あいつは今 線を引いたんだ
清田:線・・・・・・?
牧:審判は今 フエを吹かなかった
ファールじゃないとな
つまり あれくらいのあたりなら これからずっと審判はファールを
とれない
今のをとらなかったんだから
これで魚住は チャージングの 境界線を 引いたんだ
[SLAM DUNK新装再編版12巻P227]
審判のファールの基準がわかったことにより、魚住君のプレーの質が変わりました。
積極的に行くところと、相手がファールを誘っている時は無理せずに行かないと、見極めができるようになりました。
基準がわかると、積極と慎重のバランスが取れる
「これアウトやから、出荷したらアカン」
「これくらいなら、OKやで」
以前物流の仕事をしていたので、自社の商品を出荷するにあたって、セーフとアウトの基準がわかりにくい状況がありました。
早くやらないといけないけど、不良品を出荷するわけにはいかない。
何か基準がわかりにくい。
というのも、人によって言うことがバラバラで、基準が統一できていなかったのです。
とても迷いながらで、メンタル的にやばかったです。
忙しいのに何度も聞くと怒られる。
その時、先輩のアドバイスがとても参考になりました。
「自分がお客さんとしてその商品を手にした時に、どんな気持ちになる?それで判断したらええんや」
自分がお客さんとして手にした時の気分。
これが、私の良品と不良品を見分ける基準となりました。
基準がわかったことにより、仕事のペースが上がりました。
慎重になる部分と、積極的に進める部分が明確になったからです。
その後しっかりとしたマニュアルと基準ができて、誰がやっても同じ基準でできるようになりました。
他者の基準
曖昧になっていると、人は不安になってしまうものです。
自分では「セーフ」と思っていたことが「アウト」と判定されたら、ガックリきます。
だからこそわからないのであれば、まず信頼できる人にしっかり確認する。
聞けないのであれば、魚住君のように審判のファールの基準を理解する。
思い切って、基準を知りに行きましょう!
他者の基準を理解することにより、積極的にもなれるし、慎重にもなれるのです。