雷都宇都宮
宇都宮へ路面電車に乗りに行って来ました。
LRT(ライト・レイル・トランジット)は、同じ形態のLRTである富山の例に次いで二番目です。2023年8月26日に営業開始したばかりです。何故宇都宮?とも感じてしまいます。県都とはいえ地方の中規模都市ですし、高齢化も進んでいる街なのにです。
新幹線降りて、どちら側に停留所があるとも書いてはいなかったので、新しいビルがある方へ。
どんな色、形の電車かは事前情報で分かってはいたけれど、眼下に見下ろすトラムはかっこよかったです。まさに雷。イメージが出ています。
LRTのパンフレットに雷都(ライト)と記されてあります。確かに栃木は、落雷の多いところというイメージもあります。エスカレーターを降りていくと、発車間際だったので、飛び乗りました。かなり乗っていて、立っている人も多かったです。
さて、どこまで行くか?宇都宮大学のキャンパス?何となく気が惹かれる飛山城址?前の方が空いてきたので、運転席後ろの前が見える場所へ。
飛山城址を目指すことにしました。ぼくは乗り鉄ですが、乗っているだけが目的ではなく観光もしたい派です。やっぱりそこしかないかな。と思っていたら、平石という4車線で両面ホームが二つある停留所につきました。ここで運転手交代です。帰りに気付いたのですが、そこは車両基地でした。
とりあえず続けて乗車し、隣の平石中央小学校前を越えると綺麗な川を越えます。
鬼怒川でした。
こんな良い景色が続くのだとしたら、終点まで行ってみるのも良いかもという囁きも耳に入ってきました。いやしかし。。。ここは初志貫徹で。
下車すると停留所の壁に飛山城史跡公園のことが写真で説明してあり、そこを見回してからふと対面の上りホームを見てみたら、真っ赤なポロシャツを着た多分同年代の白い望遠カメラを持った男性がこちらを見てアゴをコクンコクンさせていました。ぼくじゃないだれかに合図しているのかと思い辺りをみても、そっぽを向いている撮り鉄の爺さん位しかいないのです。とりあえず相手は、ぼくなのかと思いましたが、もしかしたら変な人かもしれないと身構えました。こちらのホームに来て、「どこに行きたいの?」と聞いて来たので「飛山城址です」と言ったら、丁寧に行き方教えてくれました。でっかいカメラ持っている位なので、壁に載っている写真の撮影スポットも教えてくれました(そこまでのこだわりはないのだけど)。
その後、当然ですが、お互い路面電車のことや鉄道のことを延々と話し始めました。その人は、地元の人で車で、この停留所に日参しているとのこと。朝から晩まで、写真を撮っているらしいです。しかも、開通した8月26日からずっと。このLRT沿線で最高の場所がこの停留所なんだとか。開通以来のクロニクル的なことを色々教えてくれました。昨日、一昨日と雷が激しく、ここの停留所に落雷したらしく、行き先案内の電子表示システムにデータ来なくなり、乗車票の発券機が壊れてしまって(ICカードを使う人には関係ないですけど)いるのだそう。今までに乗用車との交通事故が2回あり、2回ともかなりの高齢者だとのこと。どうやっても右折出来ない場所で無理矢理突っ込んだのだとか。また、時刻表通りには全く運行されておらず、最高で2時間の遅れになっていたとか。とにかく宇都宮のみならず路面電車や鉄道のことに詳しい人でした。二人の会話が一瞬途絶えた微妙なタイミングで、雨が降らないうちに、と促されて別れました。
停留所は、飛山城址ですが、実際のサイトは飛山城史跡公園という名前です。「とびやま歴史体験館」というミニマルな施設があったので見学しました。面積は狭いですが、しっかりとした説明やジオラマがあって行く価値ありです。
公園内は、ぼく以外誰もおらずで、そういうのも悪くはないです。
2時間くらい滞在して、宇都宮駅に戻りました。
駅ビルで餃子定食を食べました。青源さんです。
ネギ味噌餃子です。以前食べ比べをして、みんみんさんの方に軍配を上げたのですが、今日は青源さんのネギ味噌が食べたかったのです。
食べ終わって新幹線の改札を通ったら、直ぐに列車が滑り込んで来ました。