「聖なる山」へ、感謝と祈りを捧げる
9/29(日) 日本、中国内モンゴル友好協会主催「草原協奏」アンサンブルコンサートで司会を務めました。
2年ぶりのコンサートは、モンゴルの大自然と伝統文化を音楽と舞踊で表現する和らぎのひと時。度重なる自然災害や政治経済などの不安を洗い流してくれるように、馬頭琴、ホーミー、四胡、ピアノ、ギター、太鼓の響きが世界平和を願って鳴り響きました。
歴史は紀元前3世紀、匈奴の時代にさかのぼり、モンゴル高原での先住民たちの狩猟や遊牧生活が音に表現されます。美しい草原とは裏腹に、大自然と共生する生活の厳しさが切ないほどに伝わってきます。
誰にも生まれ育った「ふるさと」がある。その由縁を辿る旅が人生なのかもしれません。
主催代表の春蘭(シュンラン)さんが馬頭琴で演奏した曲は「聖なる山」。
この山は、モンゴルの祭りやナーダムの際に訪れる神聖な場所で、チンギス・カンの時代には、戦場で命が助かった事に感謝と祈りを捧げた特別な山です。
人生を山に例えると、平坦な道より、苦しく辛くとも険しい山道を歩き、天辺に立った時、それはきっと、神に一番近い場所。世界遺産を越える絶景だと思うのです。「聖なる山」それは、自分への挑戦であり、憧れの山のように感じます。
戦争のない世界へ。そして自然環境との共生を噛み締め、感謝と祈りを捧げる。神の前に力強く生き抜く叡智は生き様にある。それはいつの世も、今も、変わらないでしょう。
ご来場いただきまして、ありがとうございました。
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