妻鹿潤

大手教育企業→教育ベンチャー起業→学習塾経営・塾コンサルタント・キャリアアドバイザー・プロ家庭教師のキャリアです。特に不登校・発達障害に知見があります 教育歴15年以上で、のべ1500人以上の小中高生、保護者へ指導・学習アドバイスを行いました 専門の教育・キャリア系の投稿をします

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大手教育企業→教育ベンチャー起業→学習塾経営・塾コンサルタント・キャリアアドバイザー・プロ家庭教師のキャリアです。特に不登校・発達障害に知見があります 教育歴15年以上で、のべ1500人以上の小中高生、保護者へ指導・学習アドバイスを行いました 専門の教育・キャリア系の投稿をします

最近の記事

真面目な子どもが中学生になって成績が落ちる理由 真面目さゆえに「理解しないで暗記」

今まで個別指導塾でさまざまな個性を持つ1000人以上の生徒と接してきました。その中で、その子の”性格”をみれば、勉強方法やテストにどのような傾向が出るかが分かるようになりました。 今回は「真面目で言われたことをちゃんとやる生徒」と「安全志向が強い生徒」の2タイプについて、得意・不得意なことや、おすすめの対策を紹介します。(文:個別指導塾「STORY」取締役 妻鹿潤)   なぜこの問題でこの公式を使う? 考えないでひたすら暗記は注意 「真面目で言われたことをちゃんとやる生徒」は

    • 中学時代に勉強できた子が”偏差値の高い高校”に行って伸び悩む理由

      中学時代、一生懸命がんばって勉強し、念願の高校に入学したものの、少しずつ笑顔が消えていく。そんな高校生をたくさん見てきました。友達も出来て、部活も入って、学校生活としては楽しいはずなのに…と悩むお母様もたくさんいらっしゃいます。 なぜ中学校から高校生になって、勉強を頑張れなくなる生徒が多いのでしょう。理由は大きく2つあります。(文:個別指導塾「STORY」取締役 妻鹿潤)   「ずっと勉強ができていた」からこそ、成績が上がらなくなるとモチベーションが下がる   1.成績低下に

      • なんで? ほとんどの小学校で現在もシャーペンが禁止されている理由

        シャーペンを使用した児童に女性教師が体罰を行い、怪我を負わせたという痛ましい事件が先日報じられました。事件のあった小学校ではシャーペンの使用を禁じていたようです。 大人にとっても身近な文房具の一つであるシャーペンですが、使用を禁止している小学校が多いことをご存知でしょうか? 「鉛筆のように削らなくてよい」「ノックするだけで芯が出てくる」「鉛筆と同じように消しゴムで消せる」など、シャーペンの長所はたくさんあり、大人になってからはむしろ鉛筆よりシャーペンの方をよく使うという人も多

        • 「質問は先生ではなくAIにしてください」 テクノロジーの進歩で教師が不要になる日は来る?

          最近、世間を賑わせているChatGPT。質問すれば何でも答えてくれるAIを歓迎する人もいれば、「いよいよ人間の仕事が無くなるのでは…」と不安に感じている人もいるかもしれません。 実は、教育の世界においても、AIやデジタルツールの台頭は大きな波乱を呼んでいます。例えば30人のクラスの場合、子どもたち一人一人に合わせてそれぞれ違った内容の課題を出すことは、担任の先生1人だけでは到底不可能です。 ですが、AIを搭載したドリルがあれば、それぞれの習熟度や苦手に合わせた練習問題を生成し

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          顧問の先生が怒号を飛ばしてもサッカーは上達しない 脱スパルタ式が進む令和の部活動事情

          「体育会系の部活動」と聞くと、皆さんはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?「入部したら丸刈り」「顧問の言うことは絶対」「練習中に水を飲んではいけない」など、スポコン漫画のようなイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれません。   私は現役のプロ家庭教師としても活動しているため、子どもたちから部活動に関する話を聞く機会も多いです。私たちの時代と同様、部活動は学校生活の大部分を占めていることがわかる一方、スパルタな指導は避けられるようになっていることを実感します。   もち

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          衰退しつつある日本にそれでも海外から留学生が来る理由

          プロ家庭教師の妻鹿潤です。私はキャリア支援会社の役員として、数多くの新卒・中途の方へのアドバイスもしています。 その中には外国人留学生もいます。海外から日本にやってくる留学生の数が年々増えていることをご存じでしょうか? 日本学生支援機構の調べによると、2019年には30万人を突破。コロナ禍で少し減りましたが、最新の2021年のデータでも約24万人と高い水準を維持しています。 長年の不況でかつての勢いを失った日本ですが、それでもなぜ海外から留学生が来るのでしょうか。実は、多くの

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          10キロ超を背負う子も… 最近の小学生のランドセルが重すぎる問題

          教科書にノート、水筒、体操服、鍵盤ハーモニカ、習字セット・・・。小学生の荷物って意外と多いですよね。登校中の子どもたちの姿を見て、「重そうだなぁ」と感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。   私はプロ家庭教師として日々活動していますが、教え子のランドセルを持ってみると、大人でも思わず「重い!」と言ってしまうほどのずっしり感。最近は脱ゆとり教育で教科書のページ数も増え、さらにタブレットも追加されと、私たちが子どもの頃に比べてさらに重くなっているようです。   こ

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          「テレワーク中のお父さんがウザい!」在宅時間の増加で子どもと気まずくなる父親たち、どうすればいい?

          コロナ禍で在宅ワークになったことで、父子の関係性が悪化する、なんてことが起きているようです。お父さんが家にいる時間が長くなり、子どもに対してあれこれ口を出してウザがられる、という現象です。 普段、家庭教師をしていても、生徒たちから 「最近、お父さんが家にいるようになって気まずい」 「勉強について干渉してきてウザい」 「仕事頑張ってるアピールが面倒臭い」 という話をよく聞きます。家庭におけるお子さまとのちょうど良い距離感とはどういったものか、詳しく解説していきます。(文:プロ家

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          瞬間記憶能力のある天才「ギフテッドでない方が幸せだった」 特有の生きづらさとは?

          生まれつき特定分野で高い才能を持つ「ギフテッド」。最近メディアで取り上げられることも多い存在だが、人知れない苦労をしているケースもあるようだ。プロ家庭教師の妻鹿潤さんによると、ギフテッドの子どもたちが不登校に悩んでいるケースもあるという。どうしてそうなるのかを、解説してもらった。   ギフテッドと不登校・発達障害は深く関係 皆さんは「ギフテッド」をご存知でしょうか?生まれつき高い知能や能力を持った人のことで、映画の題材にされることもあります。「生まれつき才能があるなんてうらや

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          「登下校中に水を飲むな」「髪の毛は黒色」……理不尽な校則が生まれる理由

          子どもが生まれて初めて直面する「意味不明なルール」は、もしかしたら、学校の校則かもしれない。学習塾経営・プロ家庭教師の妻鹿潤さんによると、謎な学校校則に困惑した生徒・親から相談を受けることは少なくないそうだ。そこで今回は妻鹿さんに、理不尽な「校則」の実態や、そうした「ブラック校則」が生まれる理由について解説してもらった。 ダメな校則の中には、「危険」があるものも 学習塾経営、プロ家庭教師として活動している私は、理不尽な校則についての相談をよく受けます。たとえば、地毛が黒でな

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          「先生って非常勤?」 値踏みされ、舐められる教師たち

          「学校の先生」はかつて地域の名士として尊敬されていた時代もありました。アラサー・アラフォー世代でも、尊敬とまではいかなくても、敬意ぐらいは抱いていたように思います。しかし、いま学校の先生をやっている友人達の声を聞くと、敬意どころか「舐めてくる」生徒・保護者もいるといいます。一体、なぜそのような状況になったのでしょうか?(文:個別指導塾経営・プロ家庭教師・妻鹿潤) 理由その1:良くも悪くも「実態」が知られてきた。 ネットやSNSの普及で、これまで知られていなかった「教師の知られ

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          「あだ名禁止」への違和感 いじめはなくなる? 現場の先生の実感は……

          「あだ名」を禁止する学校が増えつつあるようです。「嫌なあだ名」で傷つく被害を食い止めるのは当然ですが、中には「親しみを込めた」あだ名もあります。一律禁止で良いのでしょうか? 現場の先生たちにも意見を聞きつつ、考えてみました。(文:プロ家庭教師・妻鹿潤) 侮蔑的なあだ名は「もちろんダメ」 さて大前提として、個人の身体的な特徴をあげつらうなど、他の児童・生徒をバカにするような「あだ名」は不適切です。本人が嫌がるようなあだ名で、他人を呼ぶこと自体が「いじめ」と言っていいでしょう。

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          いい個別指導塾を選ぶポイント、見るべきところは「講師の大学名」ではなく……

          塾・予備校選びで見落としがちなポイントがあります。それは、同じ系列の塾・予備校でも「教室によって、教育レベルがかなり違う」という点です。今回は個別指導塾を例に、「良い教室を見抜く方法」をお伝えします。参考にしてもらえれば幸いです。(文:妻鹿潤) 「ドル箱教室」とは? 個別指導塾の場合、着目すべき点は「教室の立地」です。「学校に近い」「ターミナル駅に近い」「人気の私立学校のスクールバスの発着場所に近い」といった生徒が集まりやすい教室に行くのがおすすめです。そこは、「ドル箱教室」

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          学級崩壊「立て直し請負人」に学ぶ「不満だらけの人たち」たちとの関係づくり

          学級崩壊、という言葉がメディアに登場するようになってしばらく経ちます。最近は学校現場でもノウハウが確立され、崩壊したクラスを立て直す「学級崩壊請負人」が誕生したりもしているようです。 先日、実際に「学級崩壊請負人」として、各地の崩壊クラスを転々としている中学校教諭から、そのあたりのリアルな話を聞くことができました。教育現場だけではなく、いろんな場面で役立つ話だと思いますので、ご紹介します。(文:プロ家庭教師・妻鹿潤) 「舐められないこと」 「請負人」の先生によると、学級崩壊し

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          子どもたちが「受験失敗→人生詰んだ!」と思い込まないようにするためには?

          個別指導塾を経営・運営し、1600人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 受験生の親は進路や成績を気になるあまり、子どもの「こころ」を見落としてしまうことがあります。受験は親が思っているよりも、子どもに大きな影響を与えます。特に親が見逃してしまいがちなのが、学校が受験を通じて生徒にどんな価値観を伝えているのか、という点です。 偏差値に偏った教育をする学校は未だにある 学校によって様々ではありますが、未だに偏差値重視の教育をする学校は多くあります。実際に、学校の先生

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          PTAをボランティア制にしてみたら? コロナ禍が進めた「PTA改革」

          個別指導塾を経営・運営する中で1600人をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 保護者や学校の先生とお話しすると中で、よく話題に上がる「PTA」が話題になるのですが、最近はコロナ禍で改革が進んでいるところが多いようです。中には「コロナはPTAが変わる良い機会だった」「コロナでPTAがほぼ無くなって、安心した」といった発言する人も多数おられます。 皆さんは、PTAにどんなイメージをお持ちでしょうか?役員の押し付け合いや夜遅くの会議など、あまり良い印象が起きて無いかもしれませ

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