妻鹿潤

大手教育企業→教育ベンチャー起業→学習塾経営・塾コンサルタント・キャリアアドバイザー・…

妻鹿潤

大手教育企業→教育ベンチャー起業→学習塾経営・塾コンサルタント・キャリアアドバイザー・プロ家庭教師のキャリアです。特に不登校・発達障害に知見があります 教育歴15年以上で、のべ1500人以上の小中高生、保護者へ指導・学習アドバイスを行いました 専門の教育・キャリア系の投稿をします

最近の記事

「あだ名禁止」への違和感 いじめはなくなる? 現場の先生の実感は……

「あだ名」を禁止する学校が増えつつあるようです。「嫌なあだ名」で傷つく被害を食い止めるのは当然ですが、中には「親しみを込めた」あだ名もあります。一律禁止で良いのでしょうか? 現場の先生たちにも意見を聞きつつ、考えてみました。(文:プロ家庭教師・妻鹿潤) 侮蔑的なあだ名は「もちろんダメ」 さて大前提として、個人の身体的な特徴をあげつらうなど、他の児童・生徒をバカにするような「あだ名」は不適切です。本人が嫌がるようなあだ名で、他人を呼ぶこと自体が「いじめ」と言っていいでしょう。

    • いい個別指導塾を選ぶポイント、見るべきところは「講師の大学名」ではなく……

      塾・予備校選びで見落としがちなポイントがあります。それは、同じ系列の塾・予備校でも「教室によって、教育レベルがかなり違う」という点です。今回は個別指導塾を例に、「良い教室を見抜く方法」をお伝えします。参考にしてもらえれば幸いです。(文:妻鹿潤) 「ドル箱教室」とは? 個別指導塾の場合、着目すべき点は「教室の立地」です。「学校に近い」「ターミナル駅に近い」「人気の私立学校のスクールバスの発着場所に近い」といった生徒が集まりやすい教室に行くのがおすすめです。そこは、「ドル箱教室」

      • 学級崩壊「立て直し請負人」に学ぶ「不満だらけの人たち」たちとの関係づくり

        学級崩壊、という言葉がメディアに登場するようになってしばらく経ちます。最近は学校現場でもノウハウが確立され、崩壊したクラスを立て直す「学級崩壊請負人」が誕生したりもしているようです。 先日、実際に「学級崩壊請負人」として、各地の崩壊クラスを転々としている中学校教諭から、そのあたりのリアルな話を聞くことができました。教育現場だけではなく、いろんな場面で役立つ話だと思いますので、ご紹介します。(文:プロ家庭教師・妻鹿潤) 「舐められないこと」 「請負人」の先生によると、学級崩壊し

        • 子どもたちが「受験失敗→人生詰んだ!」と思い込まないようにするためには?

          個別指導塾を経営・運営し、1600人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 受験生の親は進路や成績を気になるあまり、子どもの「こころ」を見落としてしまうことがあります。受験は親が思っているよりも、子どもに大きな影響を与えます。特に親が見逃してしまいがちなのが、学校が受験を通じて生徒にどんな価値観を伝えているのか、という点です。 偏差値に偏った教育をする学校は未だにある 学校によって様々ではありますが、未だに偏差値重視の教育をする学校は多くあります。実際に、学校の先生

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        • いい個別指導塾を選ぶポイント、見るべきところは「講師の大学名」ではなく……

        • 学級崩壊「立て直し請負人」に学ぶ「不満だらけの人たち」たちとの関係づくり

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          PTAをボランティア制にしてみたら? コロナ禍が進めた「PTA改革」

          個別指導塾を経営・運営する中で1600人をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 保護者や学校の先生とお話しすると中で、よく話題に上がる「PTA」が話題になるのですが、最近はコロナ禍で改革が進んでいるところが多いようです。中には「コロナはPTAが変わる良い機会だった」「コロナでPTAがほぼ無くなって、安心した」といった発言する人も多数おられます。 皆さんは、PTAにどんなイメージをお持ちでしょうか?役員の押し付け合いや夜遅くの会議など、あまり良い印象が起きて無いかもしれませ

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          夏まで「部活一筋」だった生徒、受験本番で力を発揮する3つの理由

          個別指導塾を経営・運営し、1600人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。受験シーズンもいよいよ本番。今年もまた、「部活一筋」だった生徒たちが引退後、急激に学力を伸ばす姿を見てきました。部活に力を入れていた生徒たちの中には、わずか4?5カ月で驚くほど成績を上げるケースがあります。 なぜ、そんなことができるのでしょうか? 16年間の経験で見えてきた、成功する生徒たちに共通する3つのポイントをご紹介します。 重要なのは「ガチでやりきった」経験 〈成功ポイント1:強い自己

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          大人が気づきにくい「わが子がネットで知らない人とゲームしてる」問題

          個別指導塾を経営・運営し、1600人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 私は来年40歳になりますが、現役で子ども達を教えたり、塾の経営で通ってくれている子ども達を見て、私達の世代とのゲームの遊び方に幾つか違いを感じることがあります。 「ゲーム好きな子ども」は今も昔もいるものですが、自分自身の時代と比べると、一つ大きな違いがあります。それは「ネットワーク対戦ゲーム」の存在です。 インターネットで知らない人と遊んじゃう問題 バトルロイヤル系の対戦ゲームが大流行してい

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          「なりたい職業」「将来の夢」は本当に必要? 理想を追いかけ「迷子」にならないために大事なこと

          個別指導塾を経営・運営し、1600人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 私はキャリア支援会社の役員として、数多くの新卒・中途の方へのアドバイスもしています。 就活生からも、中高生の親御さんからも聞かれる、よくある質問のひとつに「私(わが子)に合った仕事・業界は?」があります。「世界のどこかに、自分に向いた最適な仕事」がある前提です。 幼稚園や小学校時代から「将来の夢は?」「なりたい職業は?」と聞かれ続けると、そう考えてしまうようになるのかもしれません。 より幸福

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          「Esports部に入りたい」わが子と、どう向き合うべき?

          個別指導塾を経営・運営し、1600人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 最近、コンピューターゲームでするスポーツの「eスポーツ」の部活が増えています。先日もある生徒が「俺も学校でeスポーツ部があったら良いのに」と話していました。 日本はeスポーツ後進国と言われてますが、「eスポーツを学習や部活動で採用した学校数」は、日本でも285校(2021年時点)あるそうです。 「ただ遊んでいるだけ?」 「部活の思い出が、ゲームなんて寂しい」 保護者からは、そんな疑問も出てき

          「Esports部に入りたい」わが子と、どう向き合うべき?

          100万円以上も?「子どもが勝手にゲームに課金」を防ぐ4つのポイント

          個別指導塾を経営・運営し、1600人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 昨年から、保護者様から「子どもが勝手にゲームに課金する、どうすれば良いでしょうか?」というご相談が増えてきました。国民生活センターによると2019年度は2557件、2020年度は3723件の相談があったそうで、2016年度以降の調査では支払った額も10-50万円未満が43.5%、50-100万円未満が10%にのぼっていたそうです。 子どもは「抜け道」を見つけてくる スマホやゲーム機の設定をき

          100万円以上も?「子どもが勝手にゲームに課金」を防ぐ4つのポイント

          子どもの「スマホを没収する」リスク 水面下でアクセス、甘い言葉をささやくオトナに夢中になる例も

          お子さんがネットをどう利用しているか、ご存知ですか? 成績が落ちてきたりすると、心配のあまりスマホやパソコンを取り上げる親がいますが、かえって逆効果になることがあります。 個人塾経営・プロ家庭教師の立場から、見えてきた話をしたいと思います。(文・妻鹿潤) 「没収」は解決にならない 中高生になると、ゲームや音楽、ダンス、イラストなど趣味の交流をネットでする子も出てきます。中には趣味にのめり込んで、勉強がおろそかになってしまう子も少なくありません。 成績が下がったり、学校から注意

          子どもの「スマホを没収する」リスク 水面下でアクセス、甘い言葉をささやくオトナに夢中になる例も

          子ども向け「プログラミング教室」流行りすぎて質の良くない教室も? セールストークに乗せられないために

          個別指導塾を運営している、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 プログラミングスクールは、転職を考えている大人向けと思われがちです。しかし、2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されたこともあり、子ども向け教室の人気が急上昇しています。 しっかり教えてくれる教室もありますが、集客のためにプログラミングをうたっているだけの教室もあります。本記事では、その見分け方や、実際に教室を経営している知人から聞き取った赤裸々な実態をご紹介します。(文:妻鹿潤) 論理的に考える力 子ども向け

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          え、いまさら? 「そろばん」が現代の習い事として意外と優秀な理由

          個別指導塾を経営・運営し、1600人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 電卓やexcelの計算処理など、高度な計算手段がいくつもある昨今、「今さらそろばん?」と思ってしまいますが、そろばんを習うメリットは、実は計算が速くなることだけではありません。「集中力」「忍耐力」「情報処理能力」など、現代社会を生きていく上で必須ともいえるスキルを磨くことができるのです。 そろばんの脳トレ効果 そろばん初心者のうちは実際に手で珠をはじいて計算しますが、慣れてくると頭の中で珠を

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          長話をするだけの人じゃない? 校長のすごさを思い知らされる「白いテーブル」のエピソード

          個別指導塾を経営・運営し、1600人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 校長先生というと「全体集会で長い話をするだけの人」というイメージもありますが、実際には学校の良し悪しに大きな影響を与える、重要な役割を担っている存在です。 公務員である公立校の校長先生は、文科省や教育委員会の意向、ルールに従いながら、学校では最高責任者として大きな力を持っています。民間で例えるなら「子会社の社長」に近いイメージかもしれません。 民間の方であれば、「社長や上司でどこまで会社や職

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          マンガを読んで成績アップ!? ワンピースや進撃の巨人が「教科書」になるワケ

          個別指導塾を経営・運営し、1600人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 マンガは「勉強のジャマ」だと思われています。しかし、「マンガの読み方」や「読むマンガ」にこだわれば、実は国語の成績を驚くほど上げることができます。 実際に、国語の偏差値が3年で30上がった例もあります。マンガは見方を変えれば、完成度の高い教科書なのです。 今回は、国語の成績が上がる読み方と、オススメのマンガを紹介します。 訓練になる「読み方」とは 国語のテストでは、「登場人物の心情は?」「筆

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          公立学校は大丈夫? 疲弊する現場、教員試験の倍率も低下 「民間に就職していれば……」

          個別指導塾を経営・運営する中で1600人をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。職業柄、教育委員会や学校の先生と意見を交わす機会が多いですが、公立学校の先生の労働環境は壮絶と言わざるを得ません。 教員勤務実態調査(2016年実施)によると、「週60時間以上」働いていた教諭は小学校で33.5%、中学校では57.7%に達していました。週60時間の労働を続けていれば、いわゆる「過労死ライン」を超えてしまいます。この数字には「自宅へ持ち帰った仕事の時間」は含まれていないので、実態は

          公立学校は大丈夫? 疲弊する現場、教員試験の倍率も低下 「民間に就職していれば……」