氷河期世代 アルバイト地獄変(2)
ロケ地へGO!真冬の京都。すっかり日は落ちていた。撮影内容を全く知らされないままに私たち大部屋俳優は移動することになった。「まぁいいか」という適当な気分で先輩方についていくと、20人乗りほどのマイクロバスが停まっていた。どうやらこれでロケ地へ行くらしい。
ロケバスに乗り込んだ瞬間、私の目に入ったのは車内一面に敷かれていた青いゴミ袋であった。イヤな予感がしたが、鬘(かつら)と衣装を付け、小銃や刀などの小道具を準備をしているのだからそうそう無茶なロケはないだろう、というのが私の予