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第9回 毎回同じ愚痴、同じ不満、同じ悩み…そろそろそこを抜け出しませんか?

 ママ友オリジンの友人とのお話です。私は“ママ友”と“友達”とは区別しているので、そこからお互いのことを思いやれる関係になった、友情が芽生えた人については友達、友人と呼んでいます。これには色々な理由がありますが、それについては、今回は述べずにおきます。

 彼女と出逢って13年、その間、彼女の子どもさんの成長にも関わらせていただいています。現在進行形の状態で、久しぶりの会食の機会に恵まれました。とても情が深く、一生懸命人のことを助けようとする人で、まぁまぁのお節介さん(笑)。私はそこが彼女の魅力であると思っているのですが、ご主人と子どもさんには、どうもそれがいい影響にはなっていないと思われます。

 彼女はマシンガントーク、他の3人は超無口、そしてこんなことを言うのです。
「もう、何を考えているのか、何をしたいのか分からないのよ。何にも言わないから…」
これは出会った頃からの彼女の口ぐせで、13年経っても同じことを言っています。だからことある毎に、私は軽めに言ってきました。

「あなたがしゃべり過ぎなんじゃないの?」

友達には真実を言うようにしています。ただ軽くサラッと言うのか、深く強く言うかは状況によって変えるようにしていますが、今回は彼女の家族の状況に大きな危機感を持ったということと、自身の心理学の学びが進み、これまでの私の経験と、関わってきた様々な家族のケースについての私の見立ての多くが研究で実証されていたり、理論化されていることを知る毎日を送っており、そこに自信と確信が伴ってきましたので、この機会にきちんとアドバイスしようと思ったわけです。

以下、私が彼女に話したことです。
・前回話した時とすべてが同じ内容の悩みであり、進歩が見られない。
・この13年の間に、何か家族に対して心がけたこと、継続してやってきたことはあるか。
・質問をした時、その答えが聴けるまで待つことができているか。
・会話の時、お互いの話す割合はどれくらいか。これ、彼女が90%でした。もはや会話ではない(笑)。
・誰かが何か行動を始めると、その行動について自分の思う結末を口に出してヤル気を失わせていないか。会話でも同じ、勝手に結果を決めて相手の言葉を遮っていないか。
・家の中で、家族それぞれのすることが気になって仕方がなく、いちいち何か言っていないか。

「私ね、あなたに幸せになってほしいと思ってる。嘘じゃないよ。」

二人でいくつか項目を決めて、チャレンジすることを約束しました。彼女との13年間、私はアマチュアでしたので、強く言えないところがあったことを謝りました。これからは、一緒に検証しながら進もうと思います。

そして、私からの一番大切で簡単なアドバイスは、何か感情的に言いたくなったら、とりあえず一度立ち止まる。そして、深呼吸。
私もやっています。

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