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脳内語感ストリーミング
取り柄なんてない。手に職もない。そして、お金もない。いつも人の目を気にしている。そのくせ人からいただいた評価は蔑ろに。ゴミ箱へバイバイ。きっとこれは私宛のものではない。
どうにかしたい現状と、どうにもならない諦めと、月並みなセリフしか残せない感性と。結局は楽をしたいだけ。いいように解釈して、いいように諦めているだけ。結局。
バラバラに割れた僕を繋ぎ止めているのは、薄っぺらい情熱。意思。未来。金継ぎ、いや、マスキングテープ。
大人ってなんなんだろう。
自分の掌に残っているものって何?無い?無い?ない。
俺を俺たらしめているものって何?無い?無い?ない。
じゃあ僕ができることって何?知らない。ない。ない
これは叫びではない。絶望でもない。悲痛なんて感じない。ただそこにある日常。日々。
これは単なる二面性。延々と伸びゆく影。きっと世界が眩い。ただそれだけ。
諦観のうえから見下ろしている。観察している。傍観している。そこにいる。そびえだったその山は標高2cm。きっと多分そう。風の前のチリに同じ。くだらない自意識が怯えている。取るに足らない存在だと、たったひとりだとしてもそれは路傍の石にすぎないと、知らされるのが怖い。おい待て何を勘違いしている。そもそも世界は君を見ていない。
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