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死ぬ間際に見る景色で苦しみたくないから。
最近元気ないよね。なにか悩みごとでもあるのかい?そんな時のために僕がいるんだよ。いつもふざけていて、頼り甲斐のない僕かもしれないけれど、ずっと側で見ていたよ。僕を頼ったら世界が変わる。そんな力は持ってないけれど、それでも話を聞くことはできるから。些細なことでもいい。君の話を聞かせてほしい。
君の人生は確かに君のものかもしれない。だけど、そのすべてをひとりで抱える必要はないんだよ。みんな知っているから。みんな見てくれているから。だからひとりにならないで欲しい。君は僕の、僕たちの大切な人なんだから。
この世界に正解なんてないって頭ではわかっているのに、でも生活は苦しくて、いつまでこの状況が続くんだろうって、この道であってるのか不安で不安で押しつぶされて。何か変えなきゃって焦ってしまう。行動に移さなきゃって。
痛いほどわかる。それで泣いたことだって何度もある。一寸先の真っ暗闇に心挫かれてしまうんだ。ぜんぶが上手くいかなくって、雁字搦めで、でもどうしようもなくって。気付いたら真夜中になっても眠れず、光を浴びて。
実はというと、僕も最近までこの現実に屈服しそうになってた。夢より今は現実を見なきゃって。好きなことは趣味として、細々とやっていけばいいやって。視野も狭くなっていって、選択肢を削っていって。もうこれしかないって腹を括った。
けどさ、実際はそんなことなくって、僕の人生だから、君の人生だから。生まれた環境に優劣はあれど、その後の選択肢って僕ら自身で決定していくものだから。周りなんか関係ない。結局は自分の気持ち次第なんだ。求めているのは安定かい?それとも情熱かい?もういちど考えてみてほしい。何度もご飯食べにいって、何度も何度も話して。愚痴っぽくなっちゃう君だけど、そこから伝わるのは情熱だった。後悔だった。未練だった。
そんな君と過ごしてきたから、どんな道を選んでも応援しようと思ってる。どんな思いで決断したのかも想像できるから。あの時の寂しそうな声が忘れられないんだよ。求められる姿に自我を隠さないで欲しい。いや、隠れないでほしい。いつだって僕は味方だから。本音をもっと聞かせてよ。強がっているのなんて見え見えなんだから。いまさら隠したってもう遅いよ。あとは君が選ぶだけ。
道に迷うのってさ、当たり前なんだよ。人生ってさ辛くて苦しいものなんだよ。いつだって自分の人生の先頭を走っているのは自分自身なんだから。もちろん最適な道のり、最短経路はあると思う。ただそれがすべてじゃないから。どんなけ曲がりくねっていたとしても辿り着くことができると思う。紆余曲折あるけど、それが人生の醍醐味だと思うんだ。そうやって僕は君と巡り会えたし、今だって苦しい現状ではあると思うけど、その点僕は後悔していない。君も無駄じゃなかったって言ってたよね。あれは嬉しかった。本当に出会えてよかった。でもこの道はまだ途切れてないから。
僕はね、君がいたから頑張れたんだよ。お互い目指す姿って違うけど、君も頑張ってるから僕も頑張れた。これからもそういう関係でありたいな。この先も一緒にご飯に行くと思うけど、潰れるまで飲みあかすと思うけど、その時君からでてくる言葉が後悔であって欲しくない。
さて、長くなってしまったけれど、僕は心から君の幸せを願っている。
いま、人生の大きな分かれ道に立つ君へ。
みんな君のことが大好きだから。見ているから。応援しているからね。
後悔のない道を切り拓いてほしい。
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