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[61.0mm]61ミリ…千葉県内では大きいです!
標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus
【サイズ】 61.0㎜
【採集場所】千葉県夷隅郡大多喜町
【採集日時】2022年7月10日 22:00
【採集方法】Looking採集
【採集者】 T. S.
千葉県産としては、大きいミヤマクワガタだと思います。
広大な敷地を持つ千葉県ですが、全国で一番標高の低い県として有名です。最高峰の愛宕山が標高408メートル。
「1000メートル以下は山とは呼ばない!それは丘だ!」って、登山好きの私の父が良く言っていた言葉です。
その考えをベースにすると、千葉県には山がない…。
千葉県内の山をこよなく愛する方が読んだら怒りますね。先に謝っておきます。ごめんなさい。
あくまでも、私の親父の意見ですので(笑)
さて、高い山がないのと、気候変動の影響で気温が年々上昇し、千葉県内にはミヤマクワガタが好む生息環境が少なくなっているように感じます。
そのような理由もあって、大型はもちろんのこと、ミヤマクワガタ自体の個体数が少ない!減少途上にあると思います。
さて、Sさんが樹液で採集したミヤマクワガタです。
どんな樹種で採集されたのか聞いてみると…クヌギやヤナギ類ではない。ただ木の種類がわからないとのこと。樹皮の模様や葉の形状を聞くと、おそらくヤマグワなのかなぁ~。
クワ科は材が軟らかくカミキリムシが入りやすいため樹液を良く出します。クワガタが付いていることが多い。
Sさん曰く、10年以上前は、外灯巡りをすると、そこそこの数のミヤマクワガタが拾えたそうです。今回(2022年)、久しぶりに採集に出かけてみると、多くの外灯がLEDライトに変わり、外灯巡りはまったくダメになってしまったとのこと。
外灯巡りをあきらめてウロウロしていると、たまたま入りやすそうな林を見つけたそうです。その時に運よく採集できたのが、このミヤマクワガタです。
サイズの割には頭部の張り出し(私は耳と呼んでいます)が非常に良くて、第一内歯がしっかり突き出した立派なフジ型ミヤマです。美しく格好良いミヤマだと思います。
Sさんのパーソナルギネスは、大多喜町で採集した69ミリ。千葉県産の69ミリは大きいですね。いつかそんな千葉県産ミヤマクワガタにお目にかかりたいです。
【執筆者:川原 洋】
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