ストーリーを生み出す
小説の書き方の本で学びながら、やっと箱書を書き終えて、小説を書き始めた。書き出すと止まらない感覚というか、そのストーリーを思い浮かべながら文字に起こしていく作業がとても楽しい。他にやることが沢山あるのに、そんなことをしている暇があるのかと言われると、やや縮こまってしまう。しかし、小説を書くという行為は、わたしにとっては心のマインドフルネスに近い状況になりつつある。うまく描写できなくてヤキモキすることもあるし、絵で書けばすぐにわかるのにと思いつつも、それでは小説の意味がない。言葉を調べながら、一番自分の描写したい言葉を探す作業や、頭の中で生き生きと動く人物。全く新しい環境で不安が多い中、この状況では心の平穏を得るという行為は一番大切な事なのではないかと思う。
相変わらずだが、わたしの心は常に何かに追われている。ひどい時には生きることすら辛くなることも多い。やることが多くてバタバタしつつ、「やらなきゃいけないこと」、「やりたいこと」をこなしていく日々だ。まるで自分がロボットになって働き、誰かにとって気に食わないロボットになったら壊されるような感覚になる。簡単に壊されるならまだしも、意識があるまま分解されていく。そんな自分とは反対に、小説の中の人物は生き生きと動き出す。もしかしたら、自分が理想とする人物像がそこに隠れているのかもしれない。
小説は別の名前で出そうと密かに考えている。
理由は恥ずかしいからに他ならない。
画像はみんなのギャラリーから拝借しております
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