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公演内容紹介 Vol.1親密にきく/親密をきく

♪Vol.1 親密にきく/親密をきく
2022年9月17日(土)14:00

現代、ほとんどの公演は舞台と客席が向かい合う形で存在しています。もはや私たちはそこに何の疑問も持たないのではないでしょうか。

しかしながら、この形状が一般的となったのは、長いクラシック音楽の歴史から見れば比較的最近のことです。オーケストラの演奏会が定着したり、クララ・シューマンやリストのようにソリストとして活動する演奏家が台頭したりしてきて、だんだんと奏者が客席の前へ、そして客席より高い場所に位置づけられるようになっていきました。

たとえば、当公演でも扱うシューベルトの友人のサロンは、このような形でした。

そこには、客と演奏者がごちゃ混ぜになる様子が描かれています。

上記の一般的ホールと比べていかがでしょうか。客席と奏者を隔てる溝が存在しない空間、それが演奏自体にも影響するのではないか、その「親密さ」を今一度感じる機会を作ってみるのはどうだろうか、というのがこのVol.1の狙いです。
このプログラムの企画は、建築分野に属する二人が行っています。演奏が行われる「空間」を専門的視点から作り上げ、演奏会として昇華させます。当日は奏者や客席の配置の仕方、照明の工夫によって、現代で体験できる「親密さ」とは何なのかを探っていきます。


曲目にもこの問いかけは反映されています。
皆さんは、シューベルトが時折ギターで作曲したことをご存じですか?とても貧しく自分のピアノを持つことができなかった彼は、ギターをたびたび用いたのです。大きなホールよりも、上記のような小ぶりな空間で、ギターの繊細な音色は、真価を発揮するようにも思われます。今回は珍しい「ギター四重奏曲」をお届けします!必聴です!
また、プログラムの中にはモーツァルトの交響曲の室内楽版も含まれます。フンメルによる編曲ですが、このスタイルもまた、当時は交響曲そのものを聴くよりずっと一般的だったのです。交響曲の演奏には大変なコストがかかるため、お金持ちたちへの宣伝や、家庭での楽しみのために、ほとんどの場合、室内楽バージョンで始めは演奏されていました。

実はこの「室内楽化」は、Vol.2においても重要な役割を果たします。また次号でお伝えします!

チケット発売はこちらにて行っています。

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カンフェティチケットセンター電話予約: 0120-240-540 *通話料無料
(受付時間 平日 10:00~18:00)

各回一回券は一般2200円、学生1200円、2公演セット券は一般4000円、学生2000円です。ご来場、心よりお待ち申し上げております!


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