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【Project MINT × Inspire High】コラボ企画!〜世代間の「生きづらさ」を共有し、生きやすい社会へ〜10代とありのままに語るトークセッション&イベントレポート

日々生きている中で、誰しもが感じることがある「モヤモヤ」。

その正体は孤独や不安だったり、自分ではどうすることもできない壁だったりと「モヤモヤ」の感じ方は千差万別。
クリエイティブな大人たちと答えのない問いに向き合う、10代のためのオンラインコミュニティ『Inspire high(インスパイアハイ)』に参加するメンバーたちも、日々、家庭や学校、友達との関わりの中で自分らしさを見失ってしまい、不安や葛藤を感じた経験があるそうです。
 大人のための自己革新プロジェクト『Project MINT』のメンバーたちも同様に、それぞれ仕事のプレッシャーだったり、誰かの期待に応えようとして自分らしさを見失ってしまったというような経験を持っています。

<世代は違えど、お互いの経験を共有してオープンに語り合うことで、より生きやすい社会を模索できるのではないか?>

今回、Project MINT メンバーの『オトナたち』とInspire Highメンバーの『ティーンエイジャーたち』によるフラットな語り場が設けられました。そこでトークセッションに参加した私が『オトナたち』の代表として、イベントの様子や、参加してよかったポイントなどをご紹介したいと思います。

Inspire Highとは

安全な場所で、誰かに話すことで自分自身を再確認

今回のトークセッションはオンラインで開催。Project MINT(以下MINT)からは7名、Inspire High(以下IH)からは13名が参加しました。

今回のプログラムでは大きく分けて以下2つのテーマについてセッションを実施しました。

1.MINTメンバーからIHメンバーへ自身の経験を共有(1グループ:MINT1人/ IH2-3人)
2.それぞれの感じる「生きづらさ」を共有しよう(1グループ:MINT1人/ IH2-3人)

『オトナたち』も『ティーンエイジャーたち』も普段、接することのない世代であるため、お互いすごく緊張しているのが画面上からも伝わってきました。

 MINTメンバーとIHメンバーをミックスしていくつかのブレイクアウトルームに分かれて、それぞれのグループでディスカッションを行いました。

私の参加したグループのメンバーはMINTからは2名と、IHメンバーからは4月に大学に入学した19歳2名、高校2年生が1名の計5名となりました。

まずは私のMINTへの参加きっかけや学んだことによる変化・発見など、自身の経験をIHメンバーに共有しました。
私はいわゆるワーキングマザーで、産後復帰した職場でキャリアの行き詰まりを感じていました。加えて、家族に依存した働き方、生き方になってしまうことに疑問を感じながらも自分軸がわからないため行動できずに悩んでいたところでMINTに出会い、自己革新コースに参加しました。MINTに参加したことで『創造性も自律性も発揮できる、幸せな生き方の輪を広げていく』という自分のパーパスを見出すことができ、また安心安全な場所で自分のことを話すこと(誰かと対話する)の大切さを発見したという話をIHメンバーに伝えました。

IHメンバーからは、彼らが今現在感じている生きづらさについて共有してもらいました。内容としては、地方と都会での教育格差や自分の進路などについて。そこで著者が10代の頃の悩みを思い出してみました。学内での人間関係や学生の経済格差、大学の勉強の意義(勉強してから言え)などなど。…恥ずかしくて思い出したことを後悔しました。モヤモヤから見えてきた彼らは、自分が思っていたよりずっと精神的に『オトナ』でした。

今回のトークセッションではMINTメンバーとIHメンバーは世代は違えどフラットな関係というのが念頭にあったので、IHメンバーの話をしっかり聴くことに徹しようと思っていました。IHメンバーは自分のモヤモヤを身内や知り合いではない誰かに話してみて、こんな感想を伝えてくれました。

・誰か話すことでスッキリできた
・しがらみのない人に話すことで安心して話すことができた
・世代が違う人に話すことで新しい視点が得ることができた

自分の話で心にブレーキがかかり気付かされた自分の課題

では、逆に私自身はどうだったのか。IHメンバーは各々抱えているモヤモヤをオープンに話してくれましたが、果たして自分はオープンに話せたのか。自分の行動を思い返してみると、私はサラッと話をしてすぐ彼女たちの話に切り替えてしまいました。もちろん時間に限りがある中でトークテーマを消化しなきゃ行けないという制約もあったのですが、今の自分の状態が10代のメンバーにどう映るのか、咄嗟にそんな事を考えてしまい、結局自分をさらけ出すことができませんでした。

私は最初、『働く女性の行き着く先がキャリア迷子って、これから社会に出る女性に対してガッカリさせちゃうかな?』ということを思ったのですが(冷静に考えればそんなこと全くないのですが)、そう思った自分のメンタルモデルをよくよく深ぼってみると、今の自分の状態を『惨め』『恥ずかしい』『みっともない』と思っている自分に辿り着きました。結局、自分で自分のことをちゃんと受け入れられていなかったことに思いがけず気付かされたのでした。

10代メンバーは様々な社会問題に対し、どんな事を考えているのだろうか?

今回のトークセッションでは前述の通り、いくつかのグループに分かれてディスカッションを行ったのですが、どのグループもお互いの話を共有できてとても盛り上がったようです。各グループの中からあがってきたMINTメンバーの感想としては以下のようなものがありました。

・最初に皆さんの親世代であること 大学生の子ども達の親であること、MINTにはまもなく終わる子育て後に向けてどこを見据えて生きていきたいかを考えたくて参加したことなどをお話しさせて頂いたので「親世代」だと話しにくさを感じさせてしまったかもと心配もしたけれど、IHメンバーがとても積極的に想いを話してくれて心配は無用だった。

・自分の置かれている環境を「こういうものだからしょうがない」と割り切って受け入れるのではなく、変えたい、良くしたいという思いを持っているということに大変感動しました。そして、そのための行動に移す第一歩として、他者と共有し、コミュニケーションを取ることがいかに大事なのかが分かった、ということが最後の感想の中で出ていて、素晴らしい気づきだと思うと同時に、学校(会社)とは別の、利害関係なく自由に意見を交換できる、Inspired Highのような安全な場が、私たちにとってのMINTのように、とても大切な役割を果たしているのだと実感しました。

・IHのメンバーと話したことにより、自分を改めて客観視できました。社会人になり、行動の選択肢が増え、自分の内面をごまかしながら、どうこなすかに比重を置きながら生活してるなと感じました。10代の皆さんは、色々悩み考えながらも、自分の内面を純粋にとらえている感じがしたので、自分の心に響く選択と行動ができていたらよいなと感じました。これから、双方の良いところ、得意なところを組合せながら何かを生み出せたら、とてもよい場ができそうなそんな予感がしました。

イベントに参加して/MINT4期生 酒向玲子
私の参加したグループでも話がとても盛り上がり、お互いのことをたくさん知ることができました。ただ、お互いのモヤモヤをさらに深堀をするまでには行き着けなかったので、次回のトークセッションではお互いのモヤモヤの根底にある社会の課題について一緒に考えて、10代のメンバーたちがどういうことを思うのかぜひ聞いてみたいと思いました。 また、今回参加したメンバーのその後についても継続して話を聞きたいと思いました。今回参加したグループのIHメンバーの話を聞いて、とても印象的だったのが、彼女たちは自分たちの『モヤモヤ』にぶつかりながらもそこで悩み、停滞するのではなく、モヤモヤを力に変えてどんどん行動を起こしていたことでした。例えば、教師になるべきか進路で悩んでいるメンバーは悩みながらも子どもと関わりたいという想いから学習支援のボランティアに積極的に参加したり、教職と直接関係なくても様々な学問について学ぼうとしたり意欲的に様々な物事に取り組んでいました。別のメンバーは教育格差に悩みながらも、『自分がその体験をしたからこそ同じ境遇の人の気持ちがわかる。だからこそ自分が牽引して世の中を変えて行きたい』と力強く語っていた姿が心に残っています。

そのような話を聞いて強く感銘を受け、彼女たちのことをすごく頼もしいと思うのと同時に自分に足りない部分に気付かされて、また大きな学びを得ることができました。小さなことで悩んでいる自分がバカみたい。彼女たちのようにモヤモヤを力に変えて現状を打破していけるようになるんだと心に大きなパワーをもらうことができました。また同じメンバーと話すチャンスがあれば、彼女たちが起こしている行動によって、状況や『モヤモヤ』に変化があったのか、ぜひ聞いてみたいと思います。

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