私のアジャイルジャーニー2023年~社内にアジャイルを取り組む場ができたよろこび~
はじめに
昨年のアジャイルジャーニーでは、アジャイルとの出会いから昨年までのことを書きました。オープンセミナー広島でアジャイルと出会い、プロダクトを良くしたいと読んだ書籍「正しいものを正しくつくる」で、考えを及ぼす範囲が「つくること」から「何をつくるか」に広がっていき、書籍「組織を芯からアジャイルにする」を読んで、組織に関心の血液を通わせて人間性を取り戻し、組織を良くしていきたい!という思いを強く持つようになったという内容を書いていました。
その後、どんなジャーニーを歩んだのか?昨年12月からイベントで5回LTした内容を見ながらふりかえってみようと思います。
壁に跳ね返されていた
2022年12月のイベントでは、組織を良くしようと、コミュニケーション促進のツールを入れようと取り組んだことや、外の世界でどんなことがされているのか講演会の内容を紹介したりするも反応がなく、壁に跳ね返されるような状況で、それでも「傾きをゼロにしない」と心に誓ってやっていた様子を発表していました。心が折れることなく、よくやってたなと今では思います。この頃は、社外のシン・アジャイル コミュニティに、「やってみよう」と思ったことをメンバーでこぞってやっていく場があったことが救いになっていたと思います。
組織を良くしていきたい思いをぶつけた
コミュニティ活動を通して、組織を良くしていきたい思いが、磨かれて、増していき、2023年4月のLTでは、品川駅での出来事を「品川駅新幹線遅延待ちピッチ」と名付けて、会社の部門長に溢れ出た思いをぶつけて、いよいよ社内勉強会を始めることになった話をしました。このころには、シン・アジャコミュニティで、やっているようなことやメンバーの関係性が、社内でも同じようにできるようになると、確信のようなものが持てるようになってきていた気がします。だから、品川駅で動けたのだと思います。
社内勉強会のはじまり
7月のLTからは、社内勉強会でやったことや起こったことを紹介できるようになっています。社内勉強会で始まってすぐにハレーションが起こり、メンバーとじっくり話す時間をもつことになりましたが、シン・アジャイル コミュニティのメンバーとの活動の中で、アジャイルのやり方だけでなく、その土台となるあり方についても身体に浸透してきていたことにより、誠実に向き合って対応できたように思います。
しかしながら、ハレーションを乗り越えた後、社内勉強会のメンバーの一挙手一投足が気になるようになってしまい、楽しいはずの社内勉強会が真剣勝負の場のようになって何か思っていたのとちがうものになってきた時には、シン・アジャイルの社内勉強会の先輩に意見をもらったおかげで、自分が楽しくやるということでいいんだと思えるようになって、しんどくなくなったということもありました。
嬉しい瞬間がちらほら
10月には、社内勉強会メンバーのつながりを強めるのに、何か一緒にやり遂げようと、市谷さんの講演イベントをああだこうだと意見を出し合いながら準備していったことをLT発表しました。
「どう言ったら、社内にアジャイルを受け入れてもらえるようになりますかね」という言葉がメンバーから出て、「あれっ?それってアジャイルのこと、いいと思い始めたってこと??」と思う瞬間があり、それは今思い出しても嬉しくなってしまいます。
また「我々はなぜここにいる」の問いに、折に触れ向き合っていますが、まだ自信を持って言い切れる言葉にならなくて、僕の「なぜココ」を話している時に、メンバーから「あやしい人だと思ってました」と言ってもらえた時も、「やっとここまで来れたか」と嬉しくなった瞬間でした。
目指すイメージの共有
11月のLT準備で、書籍「組織を芯からアジャイルにする」第5章の「プロダクトは顧客だけでなく、私たち自身や組織を変えるための中心にもなりうる」のフレーズから、社内勉強会がこれからやっていくことのイメージ図を作りました。それまで頭の中にあって言葉でメンバーに話していた社内勉強会の「意図ー方針ー実行」がイメージで見えるようにできて、社内勉強会チームの認識合わせを進めることができたように思います。メンバーから「いい図なんじゃないですか!」とのお言葉をもらえましたし。
場ができてポジティブな動きができるようになった
ざっとふりかえって、「品川駅遅延待ちピッチ」をきっかけに一歩踏み出してから、私のアジャイルジャーニーで良くなっていく循環が回り出したのではと思えるようになりました。社内勉強会という実行する場を持てたことで、「意図」を中心に、メンバーみんなで組織を良くしていこうと実際にポジティブな動きができるようになった。そうなると、予想外な起こっても、また次良くしていこうとなって、より良くなっていく。
やっぱり、一歩踏み出すことが大事なのですねと実感した2023年のアジャイルジャーニーでした。
最後まで、読んでいただいてありがとうございます。この記事はシン・アジャイル コミュニティで作成しているシン・アジャイル Advent Calendar 2023 の12/3の枠に寄稿するものです。
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