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<プレミアムプラン特典>水野が語る…「よもやま話-15」 毎年3000件近く起こる車両の火災、その原因は…? 予防策は…? 

今回のよもやま話は、Q&Aコーナーに寄せられた質問にありました「車両火災の現状とその原因、そして現状はどの程度のフェールセーフがとられているのか?」などについて、私も以前から話したいテーマだと思っていたので取り上げました。

 既に知っている人もいるかもしれませんが…国内だけでも事故や放火まで含めた車両火災の発生件数は、ほぼ毎年3000件前後あります。その内、事故や放火を除いた、純粋に車両そのものが原因で起こっている車両火災は、半分の1500台/年程度で推移しています。 昔に比べると、保安防災の開発技術や製造技術が向上した事によって火災の件数は半減していますが、近年は、BEVやHEVなどの電動車による新たな火災の原因も増加しています。
 それに加えて水没車に関わる車両火災の発生です。特に水没は、予測や予防が困難な火災の発生原因です。
水没したクルマを修理して、エンジンの作動や走行に支障が無かったので乗り続けていたところ、何か月か後に「水没した時にほんの少しの水が毛細管現象のようにユニットの中に浸み込み、それによってその後、徐々に腐食が進行した電装品や電子機器の回路でショートや漏電、誤作動が起こり車両火災になる」というケースがあり、対処法がないのです。特に塩水でフロア付近まで水没したクルマは、廃車はもったいないし、かといってチェックの仕様が不明な電子&電装品の腐食は起るし…難しい問題です。

私も過去に新車開発やレース参戦の中で、走行中の車両火災の発生を経験しました。その原因は「エンジンルーム内にある加圧されている燃料配管の接続不良や、ラジエータ冷却液のゴムホース接続部の締め付け不良」によって漏れたガソリンや冷却液が、高温のターボチャージャーにかかって火災になりました。 敢えて「漏れた」と書きましたが、燃料やラジエータ液は圧力がかかって循環しているので、走行中に洩れると「凄い勢いで噴射された状態で飛び散る」ので、ほんの一瞬でエンジンルームは炎に包まれ小爆発を起こします。そして、実は濃度30%の冷却液も燃えるのです、特に「寒冷地用に60%まで濃度を上げた冷却液は、”水”ではなく”可燃剤”」と思って下さい。

今回は、今まで数多くの車種の「保安防災性の開発」を実際にやってきた、私の経験や技術ノウハウを交えて、車両火災について色々な話をします。

この様に、実際に起こっている様々な出来事を単なる情報や知識として流してしまわずに、視点を変えて大切な参考事例として自身の思考の「糧」として活用すれば、日常の色々な場面できっと役立つ知識や知恵になります。 

ここから先、詳しくは動画をお愉しみください。

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