【思考編-第5回】2008年 リーマンショック真っ只中のアメリカ市場で発表発売した日産GT-Rは、なぜ成功したのか…?
水野和敏と”愉しいクルマライフ”や”未来への思考”を創ろう、思考編の第5回は“2008年 リーマンショック真っ只中のアメリカ市場で発表発売した日産GT-Rは、なぜ成功したのか…?”です。
2008年リーマンショックの中、テレビや新聞そして評論家の話、メディアで流れる全ての情報は「金融危機で経済はガタガタ、アメリカのショックは大きく住宅破産や車などが売れないニュース」の連続でした。
勿論、アメリカ日産の販売も大幅に落ち込み在庫が増え続け、収益の悪化が伝えられる毎日でした。
そんな中、今まで北米日産で扱ったことの無い超高価格の日産GT-Rを私が計画通り発表発売しようとすると、現地や本社の北米担当からは「この状況では止めて暫く様子を見たい、販売目標に対し達成責任は持てない」という強い要請。
その時、私は北米の関係者に対して「あなた方には調査会社の報告とマスコミの情報しか見えていない。新規ブランドで超高価格の日産GT-Rにとって今が最高の発表発売のチャンスだ!!!」と、プロジェクト責任者として押し切りました。
結果は…狙い通り、プレミアムプライスがついて半年以上の納車待ち販売目標を遥かに超え、日本や中近東そして欧州など、営業の車両の取り合いで、製造担当の栃木工場とは生産台数増加と引き当て先を決める生産調整会議の連続!!これは全てリーマンショック真っ只中での事でした。
私がなぜ発表発売の最高のチャンスと言い、そしてなぜこのような結果を生んだのか?それは事前にその為の活動をやっていた結果なのです。
私が何を思考し、どんな活動をしたのか、について今回は解説します。
昨今のコロナ対策状況の中で「生活商品しか売れないにも関わらず、株価だけは高い」現象と一脈通じる処もあります…。
此処から先は 文章では解り難いので実際の画像で解り易く説明してみたいと思います。
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