「躾」のイノベーション
躾は、身体と心の姿勢から取組む
壮年になり、子供の“躾”は、
「先ず身体の姿勢からする。そのために
親が自らの心身の姿勢を正すこと」
と言うことを知る機会がありました。
現在の日本社会では、
個人主体意識とプライバシー保護が強まり、
その結果として、
大人の常識力の不足やモラルの低下に表れ
子供の躾に影響すると思えることがあります。
当たり前とも言われる常識力は、
育った環境、立場、年齢や体験など
様々な体験や心の要素、その度合い
により差異が出ると実感しました。
その当たり前=常識力の源(土台石)
と言える“躾”について考えてみます。
現代社会の“躾”
日本での“躾”は、
子供の頃からの親の躾に対する意識、
育った家庭環境、子育て取組みの重軽
に大きく左右され易いと思われます。
以前よりも少なくなりましたが
現在の日本社会でも
「子は親の背中を見て育つ」
この体質は依然として存在します。
一人の人間として正しい背中を
親が子に実際に見せられるように、
今の自分を顧み指差すことも必要です。
さて、私達日本人は古より現在に至る迄、
他人の思惑を意識し言動する「人の目人種」
と言われ、子供達は親から
「そんなことをすると人に笑われますよ」
「我が家の恥になることは止めなさい」
「みっともないから、止めなさい」
と言うような教えを受け躾けられています。
これに対し、欧米の子供達は
キリスト教などの影響を受け善悪を前提にし
「それは悪いことだからしてはいけない」
「人に迷惑をかけると罰せられますよ」
「良いことだからしなさい」
と言う風に躾られていると知りました。
これを要約すると
日本の躾は、「恥の躾」であり、
欧米の躾は、「罪の躾」です。
また、
私達日本人は自分の家の物は、
気をつけて大切に使いますし
清潔に保つようです。
しかし、
海外で公の乗り物の中や施設を汚す
モラル違反は日本人が多いと言います。
このようなことからも
私達日本人は改めて人としての原点
立ちに戻り「躾」や「モラル」の大切さを
改めて再認識する必要があると思います。
最近欧米で成功した「イジメ」の対策や
手法を取り入れて指導している学校も
有るようですが、同時に以下のことを
シッカリと議論してからでも良いのでは。
欧米人の持つ文化と思考回路、宗教の元に
なされていることを文化、無宗教、侘び寂び
人の目と言う、世界で唯一無二の思考をする
日本人に其の侭当て嵌めるのは如何なものか❓
と私見ながら受止めます。
どんな素晴らしい教えや手法であっても、
国民性(民族性)を度外しては効果が薄れて
成果として表れないと思います。
社会人としての躾や人としての
「ルール・モラル」を身に着けるは、
対策に着手せず如何に予防出来るか?
また、何故の心で原因(起因)を見付ける
と共に見つけ出した内容を理解と共に
「学習化」⇒「習熟化」⇒「習慣化」⇒「習性化」
のプロセスから身に付けること強く認識し、
ガイドラインを作り実行すをお勧めします。
一方、
教育関係者の自制心欠如の事件・様々な
ハラスメントが多発している社会環境に
なった現在、これも法令での規制と共に
予防対策として実行しなくてはならない
子供達を教え導く先生方の人間力育成も
決して欠かせないと考えます。
その結果、大切な子供達を守ると共に
指導教育者の労力を減らすことに繋がり
同時に、人間力UPに結びつくと思います。