心の基礎体力育成テキスト6-(まとめ)
ブレない心の基礎体力ー育成(創造)
日本国内では、既に少子高齢化社会に入り、
個々の生活を主に捉えた核化社会化現象
が目立つようになると共に、個人中心時代、
格差社会と言われている現在の状態です。
前記しましたが、一方我が国では、
日本国債の格付けランクが下がり
数年後には国の借金が国民預貯金を
上回ると言った不安も生じています。
また、世界中から、
「ジャパンシンドローム」と言われ、
2050年には日本の労働人口が
現在の半分になってしまうことに関し、
国家的戦略としてどの様な対策や施作を
講じて行くのかを全世界が注目をしいます。
二十世紀後半から社会全体が豊かになり、
様々な情報が満ち溢れている現在の日本です。
余りの情報の多さに、
様々な情報に振り回されてしまい
自らの意思決定が中々出来なかったり、
迷ってしまったりしている若者が増え、
一方では自らの心のホジションや
社会の中で果たすべき役割が解らない
などと言った原因による孤立、引籠り、
自殺の人口が100万人も超えている現況です。
日本人は古くから他人の思惑や周りの人の目
を意識して行動する国民と言われていますが、
外見や人の目を気にすることは現在でも
変わらず反対に強くなっでいねと感じます。
例えばマナーは「思い遣り」の形を表し、
示し、伝えるためのものなのですが
【マナーのマニュアル化】?をする組織もあります。
「人形作って魂入れず」の如く、
形や所作はルール化出来ますが、
バーチャルな心の無い形は生かされません。
一方「・・・になります」などの
言った誤った言葉使いが多用され、
正しい日本語が使えないにも係らず、
社会人として外国語が必要だから
身に付けなければならないからと
外語力を習得することに力を注ぎ、
その言葉を使う人の原点「心の創造」
を忘れがちにされているのでないか
と感じられことが多々あります。
先程の例ではありませんが、
日本語であれ外国語であれ、
それを話すのは「人=日本人」
であることを意識し自覚認識する
ことが大切ではないかと考えます。
このようなことから現在の社会を
振返ってみると次世代を担う社会人候補生
である人々に対する「心と意識の育成」が
まだまだ足りないように感じてなりません。
一方、現在働いている社会人の中にも
意思決定、無視、心のある挨拶が出来ない、
意識伝達や意思決定が明確に出来ない、
美しい日本語がきちんと正しく話せない、
などと言った人達を多々見受けます。
このようなことを鑑み、
どうしたらこれからの日本を担う
人づくりや心の創りが出来るかを考えてみます。
近年、海外からの訪問者=インバウンドに対する
日本独自の文化とも言える独自の「おもてなし」
が注目されてきていることにヒントがあると考えます。
それは、人が人としての
「おもてなしの心=思い遣りの心」を
今以上に持つことではないでしょうか。
特に、おもてなし、接客・接遇サービスの
コンサルタントやインストラクター、
指導育成者、教育現場、指導的立場
にある国政・行政などと言った処で
働く方々が主となり活動する必要があると考えます。
接客マナーは心の礎を書き始めた頃は
ネット上で思い遣りや感謝、誠実さに
関する情報を得ることも大変でしたが、
現在の情報過多社会環境では情報量も
かなり多くなって来て選択に迷います。
厳しい社会、経済状況の中だからこそ、
おもてなし、接客・接遇サービスの世界では
訪問者やお客様との
「主客一体の心の通い合い」
と共に諸行無常の意識での
「侘び寂び」「一期一会」「和敬清寂」
のおもてなしの心身の活動が求められます。
その為に自らが、
裏表の無い真心を備え持ち触合う方々、
訪問者、お客様やおもてなしをする方への
何気なくさり気ない自然な
「配慮=気遣いの立ち振る舞い」
「思い遣る優しい言葉と態度」
「人に支えられている意識」
を確り身に着け行うことが必要不可欠であり、
直ぐにでもその心身の活動の修得に
取組む必要があるのではないかと思います。