思い遣りの｢心のものさし｣－時間

2023年4月11日 09:48

心の尺度【時間】

大切な人の“大切な時間”を大切にする

人の心や思い遣る心を計ることなど
正しく出来ないと思いますが敢えて、
思い遣る心=思い遣りを計るとすれば
それは【時間】ではないでしょうか❓

即ち、
｢大切な人｣や｢お客様｣を想い、
関り、費やした【時間】の長短、
重軽、心の占有率であると思います。

例えば、大切な恋人へは一緒に居る時間、
相手を思う心を占有する時間を多く取ります。

また、
大切な取引相手やお客様との約束には、
必ず時間前にその場に行きます。

銀座の高級クラブで仕事に携わっていた、
未だ二十歳そこそこの頃のことです。

お店の常連のお客様でとある大手の社長に
「思い遣りは時間に表れる、
　それを計るのは時間！」
「会う約束や連絡の時間はキチンと守ること！」
と言われたことが後々の人生に役立ちました。

恥ずかしい話ですが、若かった私は、
その時にお客様から教えられた思い遣り
についてその言葉の意味だけを辞書で
調べ唯言葉として知っただけでした。

また、古からの言伝え江戸しぐさにも
時間を守らない人を時泥棒とも言います。

実際に、この思い遣りの大切さを認識し、
態度や言動に移すことは出来ませんでした。

其の後、様々な実体験をしたことにより、
その時の学びから気付かされたことは、
思い遣り意味(語彙を知る)の理解、
思い遣りの気持ち(心)の伝え方、
人と約束した時間を守ることの大切さ、
この三つのことでした。

「思い遣りってどんなことですか？」
と言うの研修生からからの質問に
即答が出来なかったことも然り、
晩年になり、
この思い遣りの重さ大切さを改めて
認識し若い頃に思い遣る心(＝マナー)
の大切さに「気付いて」いたらきっと
違った人生を歩いていたかも知れません😢。

さて、人の心の中に生まれる思い遣る心を
正しく計ることなど到底正確に出来ない
と考えますが敢えて、相手へ思い遣る心
(=思いやり)を計る【ものさし】とすれば、
前記の社長が言われた時間であると思います。

それは、
『大切な人やお客様』を思う(想い)時間、
その人と正対し向き合い関わり合う時間、
お互いが共有するひと時の長短と言った、
時間を大切にすることではあると思います。

大切な人と心の中で思っている恋人の
ことを例に取ればその恋人があなた自身
の思う心や思考する時間を心身共に有し
一緒に居られる時間を多く取なります。

大切な取引相手やお客様との約束は
必ず時間前に行き待つようにします。

お店に来店された大切なお客様へは、
お見え頂いた大切な時間の使い方を
色々と考えてそのお客様に接客サービス
歓待する大切な僅かなひと時(時間)を
有意義に使えるように応対します。

このように時間を、
「大切に意識しながら使う心身の活動」は、
おもてなしの一期一会の精神にも通じます。

また、過ぎ去った時間は
決して取り戻すことが出来ないからこそ、
大切な人の為に関わり費やす時間の
使い方を熟慮し行動したいものです。
思い遣る心の表れの一つ【ものさし】、
即ち「時間」の大切さを常に自覚し、
大事にることを常々心掛けることは、
大切な人への思い遣りの心を創る≪源≫です。

同時に、
時間は相手の心の自分への重軽さ、
自分に対する相手の意識の大小、
大切な人と思う気持ちの【ものさし】
であると共に人の「感謝・愛情・誠実」
「謙虚さ・リスペクト心・信頼」などと
言うような心を大まかに計れる【ものさし】
であると言うことも弁えておくことと思います。

過ぎ去った時間は二度と戻りませんし、
その時間を決して取り戻すことは出来ません。

また、時間は取り戻すことが出来ない故に、
費やす時間の使い方を熟慮したいものです。

貴方の大切にした相手への掛替えの無い
貴重な時間は形や姿を変えあなたの心へ
必ずや還って来ると今迄に体感しました。