優しさと思い遣りの体現
優しさと思い遣りの実践
おもてなしや人との触合いにおいて、
大切で無くてはならない「優しさ」。
他者に、見返りの心の無い親切も
「優しさ」の表れであると解します。
私なりの解釈ですが、
その「親切」の語を、親しく大切する
親の心で大切にすると受け留めます。
優しさは「思い遣り」と勘違いされがちで
また「寛容さ」と誤解される場合も有ります。
優しい人、優しい眼差し、優しい言葉
と言う心温まる表現の仕方があります。
一般的には、優しさのことを、
🔸情けがある
🔸思い遣りがある
🔸情け深い
🔸思い遣り深い
🔸恵み深い
🔸哀れみ深い
🔸親切のことを表わします。
【辞書】には、
相手の身になって、
その人のために何かをすること。
思い遣りを以って人のためにつくすこと。
また、そのさま。とあります。
「あなたが大切だと思う人は、どんな人?」
と訊ねると、殆どの人は
「思い遣りのある人」
「優しい人」
「信頼できる人」
「頼りがいのある人」
「大切にしてくれる人」
などと答えが返って来ます。
「思い遣りは具体的にどんなことですか❓」
と訊ねると
「何となく解かるけど・・・?優しさかな?
相手の立場で考えることかな?」
では
「優しさはどんなことですか?」と訊ねると
「甘えさしてくれる」
「許してくれる」
「咎めない」
「何でも言うことを聞いてくれる」
「寛大で大きな心」
「親切」など答えは様々です。
では、
優しさと思い遣りの違いは何でしょうか❓
「優しさ」は自らの心に生まれますので
相手は必要ありません。
しかし、相手を慮る(オモンバカル)
「思い遣り」には相手が必要です。
何かが起きた時、
相手にかける言葉や態度が
同じ場合は殆ど有り得ません。
友人や知人が落ち込んでいる時など、
性格、心理状態、その人と自分の関係、
立場を変え、目線を変え、その相手の
あらゆることを考えて、適切な言葉、
態度で応えることが「思い遣り」です。
時に、人道的な優しさを「親切」と
も置き換えられる場合もあります。
その他、
「ダメ人間にしてしまう優しさ」
「叱ってくれる優しさ」
「黙認してしまう優しさ」など様々です。
最も大切なことは、
いつどの様な関係にある人でも、
分け隔てなく「人間としての優しさ」が
<心のベース>として身に着いていて、
日頃から周囲に目配り、気配りが出来、
その心に余裕と寛容さが感じられ、
自然で無理のない相手を思い遣った
優しい行動や慈しむ言動が出来ることです。
実はこのようなことも、
日本人独自の「おもてなしの心」です。
後記
最も大切なのは誰に対しても、優しさに
「大切な人の、大切○○を大切にする」
心身の活動は欠かせないと心得ましょう。