『思い遣り』- 人間力の自分軸(1)
人間力の自分軸-『思い遣り』
人生の後半に至るまで、
人間力が足りないと感じ得たことに
人の心の軸と成る【人間力の心の軸】
即ち、確りとした『心の大黒柱』が自分の
中に確立されていなかったことに気付かず
生きて来てしまったことであると思います。
多くの人達が話題にしている、自分軸には
【人間力と生き方】の二つの「自分軸」があり、
生き方には自分軸と他人軸があると思います。
現代社会の自分軸は、
周りの意見や考え方に影響されるこ
となく、自分で考え、行動すること
を言い表し、 一方の他人軸は
自分を犠牲にして、他人・周りの意見
や考えを優先してしまうことを言います。
言い方を変えれば、自分軸を持つ人は
「確りとした信念がある人」
一方、自分軸の無い人は
「意思決定力が足りず優柔不断な人」
と言えると思います。
では、私達日本人の人間力≒心の軸は
一体何を指し示しているのでしょうか❓
あくまでも私個人の考えですが
この心の自分軸は先ず人を思う「和の心」
=調和、即ち思い遣りであると考えます。
と同時に、それは「多人軸」と考えられます。
社会生活上でも、
人を思い遣る心の軸が確り
と確立されて生活していれば、
古より日本人の特質と言われて来た
様々な【調和の心身の活動】により
近年多発している、人として悲しく辛い
出来事やモラル・マナー欠如の言行行為、
事件は必ず少なくなる、と自分が壮年迄
その場その時の感情の侭に刹那に
生きてしまった結果、日々公私共に
触合った多くのお世話になった人々に
人としてあるまじき多大な心労や心配、
取り返しのつかない被害・迷惑をかけて
来てしまった情けない体験から受止めました。
💞優しさと💑思い遣り
おもてなしや対人関係の触合い上て、
不可欠であり大切で人間力の心、優しさ。
先ず心と生活を支えて下さるお客様を
思う心を表す所作と共に応対意識を
表現する「マナー」=思い遣る心です。
それは、心の礎の名の所以でもあります。
他者に、無私の意識で見返りを求めない
寄り添い親切な心身の活動をすることも
「優しさ」の表れの一つであると解します。
私見ですが、その「親切」の語を、
「親しく大切する・親の心で大切にする」
と受止め意識して言動に現すと解します。
また、この優しさの心身の活動は
「思い遣り」と勘違いされがちです。
同時に
「寛容さ」と誤解する人もいます。
優しい人、優しい眼差し、
優しい言葉と言う心温まる
表現の仕方があります。
一般的には、優しさのことを、
・情けがある
・思い遣りがある
・情け深い
・思い遣り深い
・恵み深い
・哀れみ深い
・親切のことを表わします。
📚辞書検索では、
相手の身になって、
その人のために何かをすること。
思い遣りを以って人のためにつくすこと。
また、そのさま。とあります。
例えば
「あなたが大切と受止め思う人は、
どんな人を言うのですか❓」
と訊ねてみると、殆どの人は
「思い遣りのある人」
「優しい人」
「信頼できる人」
「頼りがいのある人」
「大切にしてくれる人」
などと答えが返って来ます。
また、
「あなたが思い遣りは具体的に
どんな行為や気持ちを言いますか? 」
と訊ねると
「何となく解かるけど・・・?
優しさかな?
相手の立場で考えることかな?」
では
「優しさはどんなことですか?」と訊いてみると
「甘えさしてくれる」
「許してくれる」
「咎めない」
「何でも言うことを聞いてくれる」
「寛大で大きな心」
「親切」など答えは様々です。
それでは、
【優しさと思い遣り】の違いは
一体どんなことなのでしょうか❓
「優しさ」は
自らの心に生まれますので相手は要りません。
しかし、相手を慮る(オモンバカル)
「思い遣り」は
必ず対象と成る相手(単複)が必要です。
何かが起きた時、
相手にかける言葉や態度が
同じ場合は殆ど有り得ません。
友人や知人が落ち込んでいる時など、性格、心理状態、その人と自分の関係、立場を変え、目線を変え、その相手のあらゆることを考えて、適切な言葉、態度で応えることが「思い遣り」です。
時に人道的な優しさを「親切」と
も置き換えられる場合もあります。
その他、
「ダメ人間にしてしまう優しさ」
「叱ってくれる優しさ」
「黙認してしまう優しさ」
など様々です。
最も大切なことは、
いつどの様な関係にある人でも、
分け隔てなく「人としての優しさ」が<心のベース>として身に着いていて、日頃から周囲に目配り、気配りが出来、その心に余裕と寛容さが感じられ、自然で無理のない相手を思い遣った
優しい行動や慈しむ言動が出来ることです。
実はこのようなことも、
日本人独自の「おもてなしの心」です。
【後記】
人道的な優しさを親切とも
置き換えられる場合もあります。
その他、
「ダメ人間にしてしまう優しさ」
「叱ってくれる優しさ」
「黙認してしまう優しさ」
など様々ことがあります。
最も大切なことは誰に対しても
平らに
「人としての優しさの心の軸」が
人間力の心のベースとして身に着いていて、日頃から周囲に目配り、気配りが出来、その人の心と態度に余裕と寛容さが感じられ、
無理には作らず、自然にさり気なく相手を思え優しい行動や慈しむ言動ができること。
「大切な人の、大切○○を大切にする」
ことは、優しさに欠くことの出来ません。
優しさの解説
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