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受けた恩を心に刻み、他人に送る
忘れまい、知恩・報恩・恩送り
<知恩を知りその恩に報い、恩を送り返す>
古より、日本人は受けた恩や情けの
意識が高い国と言われています。
そこで「恩」について記します。
※「恩」は、
めぐみ、いつくしみのこと。
自分が恵みを受けていることを
自覚することを「知恩」と言い、
また、恵みに報いることを「報恩」
誰かから受けた恩を自分が別の人に
送ることを「恩送り」と言います。
そして、その送られた人が、
更に別の人に渡して行く好循環を生む。
即ち、恩が世の中をぐるぐる回って行く。
この「恩送り」では、
親切をしてくれた当人へ親切を返そう
にも適切な方法が無い場合に第三者へと
恩を「送る」ことも言い表しています。
恩を返す相手が限定されず、
比較的短い期間で善意を具体化する
ことができる心身の活動と言われます。
その結果として、
社会に正(善)の連鎖が起きるのです。
この「恩送り」は、
語彙として恩返しにも当て嵌まります。
「恩送り」と意味が重なる別の表現
『情けは人の為ならず』
が古くから日本人に確り定着しています。
「情け(=親切・お世話・施し)」は、
いずれは巡り巡って(他でもない)自分に
良いことが返ってくるのだから、
人に親切にしておいた方が良い)」
と言う意味があります。
この「恩送り」や
「情けは人のためならず」
といったモラル・常識は人間社会が
古くから備え持っている良識の一つです。
但し、現代の先進国の多くは人々が、
こうした良識やモラルを忘れがちで、
一人称で物事を思考する個の意識を
優先し極端に利己的で自己中心的に
なる傾向があることやそれが社会的
に見ると様々な害(反社会的活動・犯罪・
ハラスメント・自殺等)を起こしている
事実は日本社会でも度々指摘されています。
時間を取り今迄の自分自身と向き合い、
受けた恩や受けた情けとその恩返し
について自らの行動などを振返り、
時折、顧みることをお薦めします。
恩と知足は、👬人間力UPに欠かせません。
何故なら、恩は謙虚さと感謝の心を育み
知足(足りるを知る)は、現在自分の立つ
位置を見直すことに繋がるからです。