「信頼」を紐解く [1]
信頼関係の構築⇒「絆」
近年私達は、大雨などの様々な
自然災害、原発事故による未
曽有な災害に見舞われ多くの
大切な命や様々な財を失ってしまいした。
私達日本人は、
このような厳しい環境に晒されながらも
以前の東本大震災後の夏の節電でも
明らかになったように夫々が生活や
思考の仕方を変え、今迄の当たり
前を見直して対処してきました。
同時に少子高齢化社会、
一日も早い復興に向かうこれからの
日本のために、多くの人々が沢山の知恵
を絞り新たな資源開発、エコや省エネに
結び付る工夫もされています。
このような現況の中において、
今迄の当たり前、常識や習慣を
続けているだけではこれから迎える
様々な厳しい状況の備えには
ならないのではないでしょうか。
日本の社会、日本人の「ターニングポイント」
となったと思われる大震災を始めとした
多くの今年の出来事や人々の想いを
象徴した「絆」の文字には、
私達ひとり一人が今迄以上に
人と人との繋がりを大切に考えなくては
ならないことも現れていると思います。
私達一人ひとりは
人としての信頼の絆をより一層深め、
築いて行かなければなりません。
また、
競争の激しい同業種が多い飲食店や
物販店、人と触合う様々なサービス業
においてもお客様との「信頼の絆」
創りも欠かせない大切なことです。
お客様や日々触れ合う相手を、
大切な人と意識した上で思い遣り、感謝し、
おもてなしの心と言動は信頼の絆創りには、
なくてはならない大切な心身の活動です。
そこで、この信頼と絆について数回に別け
私見を交え紐解いてみることにしました。
📚辞書検索-大辞泉
「絆」は、
<人と人との断つことのできない
繋がり。離れがたい結びつき。>
「信頼」は、
<信じて頼りにすること。
頼りになると信じること。
また、その気持ち。>とあり、
信頼と深く関わる信用については、
<確かなものと信じて受け入れること。
それまでの行為・業績などから、
信頼できると判断すること。
また、世間が与えるそのような評価。>
とあります。
先ず「絆」の文字は私見ですが、
「絆」の文字構成は、
「糸と半」で組立てられ、
それは一本の糸を半分ずつ
持ち合うことを表している思います。
この「糸」は人と人が繋がる糸であり、
半の文字はその糸を持ち合う
互いの人の心であると受止めます。
信頼の文字を同様に分解すると、
「人・心・口・束・頁」で構成され、
この五つの文字を人間的、仕事上、
組織・会社の夫々に当て嵌めますと、
「頁」の部分次のように解釈出来ます。
人間的な信頼の場合では、
心の「頁」の厚み、即ち日々の
人として大切な心や言動などの
「頁」を一枚一枚の積み重ねであり、
それを束ねることを意味する。
一方仕事上では、実績やスキル、
普段の取組み姿勢や言動などの
一つひとつを束ねることを表し
店・組織・会社では評判や歴史、
人とモノを束ねたなどのことを
意味するのではないかと思います。
と同時に上記した五文字の中で「頁」は、
信頼を紐解く大切なキーワードであり、
言い換えればこのキーワードである「頁」の
厚みは、信頼の深さとも表現出来ると思います。
さて、様々な人間関係においても、
仕事上でも、お店や会社、お客様と
スタッフの関係などあらゆる場面で
使われるこの「信頼」という言葉は
一体どんなことを意味するのでしょうか?
まず、信頼を紐解く上で信用と信頼
の関係を知っておくことは大切です。
信用と信頼は語彙が異なる。📚辞書検索-デジタル大辞泉
【信用】
1 確かなものと信じて受け入れること。
「相手の言葉を信用する」
2 それまでの行為・業績などから、
信頼できると判断すること。
また、世間が与える、そのような評価。
「信用を得る」
「信用を失う」
「信用の置けない人物」
「店の信用に傷がつく」
3 現在の給付に対して、
後日にその反対給付を行うことを認めること。
当事者間に設定される債権・債務の関係。
「信用貸付」
【信頼】
信じて頼りにすること。
頼りになると信じること。
また、その気持ち。
「信頼できる人物」
「両親の信頼にこたえる」
「医学を信頼する」
信用は文字の示す通り、
信用は信じて用いると書き、
信頼は信じて頼ると書きます。
この信頼は小さな信用の積み重ねが
大きな信用となり、そこで初めて信頼
が生まれることを数え切れなく体験しました。
「絆の源」とも言える信用、信頼は共に
築くのは大変な努力や時間を要しますが、
失ったり、消したりしてしまうのは
ホンの一瞬で無になってしまいます。
日々の陰日なたの無い、努力精進と
相手への思い遣りの心と言動が信用の源です。
その結果として信頼が生まれるです。
信用は、
「信頼の礎」「信頼の原点」
とも言えるのではないでしょうか。
これも、私見ですが、
信用は信頼のプロセスの一つであり、
信頼はその結果で互いの心に生まれます。
信用と信頼は同じように想いがちですが、
用いると頼るとの言葉にもあるように、
それぞれ異なる意があるのです。
信用と信頼は魅力や感謝、感動、
感銘などと同様に、触合う相手に対し、
こちらから見返りや代償を求めたり、
望んだりすることではありません。
日々の努力や感謝や思い遣りの
キャッチボールをして行く内に、
自然心に生まれと作り上げられるます。
そして、このようなことの日々の
積み重ねにより信頼の絆が生まれます。
同時に、
裏表のない、見返りを求めない
心の篭った思い遣りやおもてなしの
心身の活動は【信頼の礎】と受止めます。
※この内容は体験から記しました。
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