感謝と御礼は異なる語彙❓
💟感謝と御礼🙇
私見ですが『感謝』は、
戦後、欧米の表現伝達法(心・意識)が
日本風に解釈され、現在は当たり前
謝意の表現法とされています。
武士道の心を持つ日本人は、
どちらかと言うとモノや形で有難い
気持ちを返す【御礼】意識の方が
見合っているかも❓しれません。
感謝と御礼の違い
『御礼』は、
有り難いと感じた気持ちを言葉や品物で表す。
【感謝】は、
有り難いと感じた気持ちそのものと、
有り難いと感じた気持ちを言葉や品物で表す。
『御礼』
感謝の意を表すこと。また、その言葉や品物。
「―を述べる」「心ばかりの―の品」
【感謝】
自分が受けた好意や親切を、有り難く感じること。
また、その気持ちを表して礼を言うこと。
「―の意を表す」「ご好意に―します」「―の念」
<以上引用元:旺文社国語辞典>
【感謝】は、
「ありがたい」と心の中で思うこと。
思うだけで、行動は不要です。
『御礼』は、
「ありがたい」と心の中で思ってから、
その気持ちを何らかの形や言葉で伝えること。
故に、対象者へ表現伝達の行動である
「ありがとうございました(ます)」
という発言(言葉の表現伝達)が必要です。
勿論、
発言以外に品物を渡す行為も『御礼』です。
但し、気をつけなくてはいけないのが、
「有り難い」という気持ちを伝える行動は
『御礼』ですが、【感謝】でもあると
意識して置くようにしましょう。
大きな【感謝】という意味の中に、
「御礼」の意味が含まれるイメージです。
「御礼」と「感謝」の使い方!
「御礼と感謝」の使い方を例文で記します。
『御礼』の使い方(≒※恩礼)
※恩礼/恩禮 おんれい
意味 =臣下を大切にして手厚い待遇をすること。
恩には恩で、礼には礼で応えるのが
「人としての基本」とされる。
▶気持ちを伝えるために、
御礼状を書いて送りました。
▶取引先に、とりあえず御礼メールを送信した。
▶御礼が遅くなってしまい
本当に申し訳ありませんでした。
▶御礼をするために、本日上京しました。
▶あなたにこれまで尽くしてきたのは、私の御礼です。
💟「感謝」の使い方!
▶周囲の人達に対する感謝の気持ちを
常々忘れてはいけない。
▶その涙は感謝の気持ちの表れ。
▶毎日のように感謝の祈りを捧げている。
▶あの人にどうしても感謝の気持ちを伝えたい。
▶これは、日ごろの感謝の気持ちです、御納め下さい。
一般的には、「感謝」から始まり、
「御礼」へと進むと心得て置きましょう。
但し、
「御礼」をすることを「感謝」
とも言いますので気をつけましょう。
即ち、感謝の意味が広いと言うことです。
🔺ありがとうございます。
🔺本当にありがとうございます。
🔺感謝しております。
🔺本当に嬉しく思っております。
🔺ありがたく思っております
🔺感謝の気持ちでいっぱいです。
🔺誠に恐縮でございます。
🔺恩に着ます。
🔺御恩は生涯(決して・一生・何時までも)忘れません。
🔺御恩を心に刻み込みます(深く刻みます)。
強い感謝の気持ちを伝える時のフレーズ
※通常の感謝の気持ちを越えた
お礼の気持ちを伝えたい時などに使います。
🔴誠(真)にありがとうございます。
🔴誠(真)に恐れ入ります。
🔴本当に嬉しく存じます。
🔴有り難い限りでございます。
🔴お礼の言葉もございません。
🔴唯々感謝の気持ちで一杯です。
🔴感謝の気持ちが止みません。
🔴感謝の念に堪えません。
🔴胸一杯になりました(でございます。)。
フォーマルなフレーズ
※目上の方への敬意表現と共に
フォーマルな手紙などに用いられる、
畏まった表現文例です。
🟪心より感謝申し上げます。
🟪心よりお礼申し上げます。
🟪厚く御礼申し上げます。
🟪深謝いたしております。
🟪(有難く)拝謝申し上げます。
🟪衷心(チュウシン)より感謝申し上げます。
🟪お礼の申し上げようもございません。
🟪大変、痛み入ります。
お礼の気持ちを伝える文頭に添えるフレーズ
※お礼の気持ちを伝えられるフレーズ例です。
🤎大変貴重なお時間をいただき~
🤎お力添えのお蔭で(頂戴し)〜
🤎お心遣いを頂き(頂戴し)~
🤎お蔭様をもちまして~
🤎身に余るお言葉を頂き(頂戴し)~
🤎ご尽力を戴き~
🤎お骨折り頂き(頂戴し)まして〜
📩御礼のメールの心得
お礼のメールは、出来る限り早く送りましょう。
喩え、同じ内容の言葉であったとしても、
すぐに伝えるのと、時間が経ってから
伝えるのでは、伝わり方が全く違います。
打ち合わせ後すぐに、退社されたら直ぐに、
受け取ったら直ぐレスポンス。
お礼すべき事柄が終わったら直ぐにでも、
お礼メールを送るようにしましょう。
頂いて直ぐ後にお礼のメールをレス
することが難しい場合であっても、
24時間以内に送るようにしましょう。
勿論その内容も大切ですが、
スピード感も非常に重要です。