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BIAS AMP 2でコンプレッション感をコントロールしてみよう

ギターを弾いて「気持ちいい」と感じるサウンドには、ギターアンプ特有のコンプレッション感が欠かせません。この独特の感覚は、サウンドの厚みや心地よい歪みを生み出し、プレイの楽しさを一層高めてくれます。

Positive Grid BIAS AMP 2は、ギターアンプの音作りにおいて非常に高いカスタマイズ性を誇り、自分好みのコンプレッション感を細部まで調整できます。

この記事では、BIAS AMP 2を使ってコンプレッション感を自在にコントロールする方法をご紹介します。



BIAS AMP 2でコンプレッション感を操る:基本ポイント

BIAS AMP 2では、コンプレッション感をTRANSFORMER(トランスフォーマー)で調整します。

TRANSFORMER部

一見複雑に思えますが、ポイントを押さえれば簡単です。設定次第で、あなたの理想的なコンプレッション感を得られるはずです。


整流管選びがカギ:基本は「GZ34」

ギターアンプのコンプレッション感に最も影響を与えるのが整流管の選択です。BIAS AMP 2では以下の2種類から選べます。

  • GZ34

  • 5Y3GT

BIAS AMP 2でコンプレッション感を調整する際に注目すべきキーワードが「SAG」です。簡単に言えば、コンプレッションの強さを指します。整流管の選択によってSAGが変わり、サウンドのニュアンスに大きな影響を与えます。

  • GZ34:SAGが小さく、程よいコンプレッション感を提供。心地よくギターアンプ特有のナチュラルなコンプ感を得るには、この整流管が基本です。

  • 5Y3GT:SAGが大きく、より強いコンプレッション感を生み出します。特に小型アンプ特有のヴィンテージ感を求める場合に適しています。

2つの整流管

整流管の選択は、求めるコンプレッション感に応じて行うのがポイントです。

迷った場合はまず「GZ34」を選び、程よいコンプ感を楽しんでみてください。「5Y3GT」は小型アンプのキャラクターを活かしたいときに試してみると、新たなサウンドが発見できるかもしれません。


整流管の挙動を選ぶ:「HARD」 or 「SOFT」

BIAS AMP 2では、整流管の挙動を以下の2つから選べます。

  • HARD:レスポンスが早く、パンチ感が際立つ。

  • SOFT:ヌメッとした独特のコンプレッション感が特徴的。

2つの整流管の挙動

個人的におすすめは「SOFT」です。その滑らかで心地よいコンプレッション感は、弾いていてたまらない気持ち良さを感じられます。

一方で、「HARD」は切れ味のあるパキっとした音を求める場合に適しており、特にタイトなリズムギターや速弾きに向いている印象です。


自分の耳で調整を:弾きながらコンプレッションを設定しよう

整流管の種類と挙動を選んだら、次はアタックやリリースなどのパラメータを調整します。この段階では、実際にギターを弾きながら音を確かめるのがポイントです。

  • アタック:音の立ち上がりを調整。切れ味を求めるならやや遅めに設定すると効果的です。

  • リリース:音の余韻をコントロール。持続的な音が欲しい場合に調整します。

アタックとリリースのコントロール

設定の仕方は人それぞれですが、自分が「気持ちいい」と感じるサウンドを目指して調整してみてください。

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Yuuki-T
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