見出し画像

初心者でも即プロサウンド!Waves StudioVerseで驚きのボーカルミキシング

今回は、Waves StudioVerseを使ったボーカルミキシングについて解説していきます。

StudioVerseを使えば、DTMを始めたばかりの方や、ミキシングに自信がない方であっても、プロフェッショナルなサウンドを手軽に得ることができます。


Waves StudioVerseとは?

Waves社が提供するプラグインチェインのライブラリです。世界中の有名なミキシングエンジニアやプロデューサーが作成した、数千ものプラグインチェインを簡単に活用できます。

これにより、誰でも効率よくボーカルミキシングを行うことが可能です。

プラグインチェインの仕組み

プラグインチェインとは、EQやコンプレッサー、リバーブ、ディレイといった複数のエフェクトを一連にまとめた設定のことを指します。

プラグインチェイン

これを適用することで、ボーカルや楽器のサウンドを大幅に改善し、プロフェッショナルな仕上がりに近づけることができます。

StudioVerseの強み

StudioVerseの最大の魅力は、これらのプラグインチェインによって、誰でも簡単にプロのミキシング技術を活用できることです。また、これらのプラグインチェインは定期的に追加されているため、常に最新のサウンドトレンドに対応可能です。

Waves StudioVerseを使ったボーカルミキシング

ボーカルトラックの準備

まずは、ボーカルトラックのサウンドを確認しましょう。今回は、Synthesizer Vで作成したボーカルトラックを使用しています。

歌が歌えない人の強い味方Synthesizer V

トラックを再生し、どのようなサウンドかを把握しましょう。初期状態では少しこもったサウンドになっていますので、楽曲に馴染むようにミキシングしていきます。

ミキシング作業に集中するため、Waves Vocal Riderを使って音量差をある程度均一に調整しておきます。

Vocal Rider

Vocal Riderは、ボーカルの音量を自動的に調整し、ミックス全体でバランスを取りやすくしてくれる便利なツールです。これを使用することで、音量のムラを整え、後のミキシング作業がスムーズに進められます。

プラグインチェインの検索

StudioVerseを立ち上げ、ボーカルに適したプラグインチェインを選んでいきましょう。

まず、画面上部の検索バーに「vocal」と入力すると、下部にサジェッションされたタグが表示されます。

検索とタグ

今回は女性ボーカルのため、特定の用途に合ったプラグインチェインを絞り込むために、「Female Vocal」タグを選択します。これにより、女性ボーカルに最適なプラグインチェインが表示され、選択肢が絞り込まれます。

タグを選んでプラグインチェインを絞り込もう

StudioVerseには、AIがトラックを分析して最適なプラグインチェインを提案してくれる機能があります。初心者でも、自分の楽曲にぴったり合ったプラグインチェインを簡単に見つけることができます。

AIサーチ機能を活用しよう

StudioVerseの上部にある「Scan」ボタンを押し、トラックを再生します。AIがトラックをスキャンし、最適なプラグインチェインの候補を表示してくれます。その中から、自分のイメージに合ったものを選ぶだけでOKです。

AIサーチ機能は、ミキシングに不慣れな方にも安心して使える便利な機能です。どのプラグインチェインが最適かわからない場合は、この機能を積極的に活用してください。

プラグインチェインの適用

表示されたプラグインチェインの中から、いくつか試してみましょう。

イメージに合うプラグインを探そう

色々試す中で、今回私が選んだのは「Rihanna Lead Vocal Chain」です。このプラグインチェインを適用すると、ボーカルトラックがクリアで力強いサウンドに変わります。

マクロコントロールでボーカルを調整

マクロコントロールとは、複雑なプラグインの設定を簡単に調整できる機能。誰でも簡単に、プラグインチェインのスィートスポットが調整できます。

プラグインチェインのスィートスポットが調整できるマクロコントロール

通常、個々のプラグインを細かく設定するのは手間がかかりますが、マクロコントロールを使えば、いくつかのパラメータをまとめて操作できるため、誰でも直感的にサウンドを調整できます。

ボーカルトラックが少しドライに感じる場合は、残響を加えることで、サウンドに広がりを与えることができます。

今回は、マクロコントロールを使って「Life」でリバーブを、「Light Delay」でディレイを操作し、ボーカルに豊かな響きを加えました。

プラグインチェインで使われている残響

さらに、ボーカルのこもり、箱なり感やエッジの調整もマクロコントロールを使って簡単に行えます。

「More Control」でボーカルがこもらないように調整し、「Edge」と「Clarity」でボーカルの抜け、音の張り出しを調整しました。

プラグインチェインで使われているこもりとエッジ感に関わるプラグイン

処理内容の確認

StudioVerseでは、適用したプラグインチェインで使われているプラグインを確認できます。

処理内容を確認してみよう

今回使用した「Rihanna Lead Vocal Chain」には、以下のプラグインが含まれています。

  1. Renaissance EQ - ボーカルの低域をカット

  2. C6 Multiband Compressor - 各帯域を引き締める

  3. Manny Marroquin Triple D - 不快な箱鳴り感を除去する

  4. DeEsser - 過剰な高域成分を抑える

  5. SSL EV2 Channel - 高域を強調してエッジ感を出す

  6. Abbey Road Saturator - 倍音によって存在感を出す

  7. CLA Echo Sphere -残響を加える

  8. H-Delay - ディレイを加える

  9. Renaissance Vox - ボーカルトラックのグルー感を出す

これらの処理を一つ一つ手動で行うのは非常に手間がかかりますが、StudioVerseを使えば、プロが作成した最適な設定がすでに揃っているため、ワンクリックで簡単に適用することができます。

まとめ

Waves StudioVerseを使えば、DTM初心者でも簡単にプロフェッショナルなボーカルミキシングが可能です。特に、AI機能やマクロコントロールを活用すれば、複雑な作業をせずに理想のサウンドを手軽に実現できます。

膨大なプラグインチェインの中から、自分の楽曲に合うものを見つけ、ミキシングに挑戦してみましょう。あなたの楽曲を一歩進化させる手助けになるはずです!

この記事を参考に、ぜひWaves StudioVerseを使って自分のボーカルトラックを次のレベルに引き上げてください。初心者でも簡単に扱えるこのツールを活用し、よりクリエイティブな音楽制作を楽しんでいきましょう!

いいなと思ったら応援しよう!

Yuuki-T
いつも応援してくださるフォロワーや読者の皆さん、本当にありがとうございます。皆さんのサポートが私の活動の原動力です。