これ1台であらゆる倍音付加を網羅!!IK Multimedia T-RackS Saturator X
DTMで音楽制作を楽しんでいると、音に厚みを加えたいと感じる瞬間が必ず来るはず。その時に試してみたいのが「倍音を付加する」プラグインです。
しかし、倍音付加系のプラグインは多種多様で、特に初心者にはどれを選べばよいか迷ってしまいますよね。
そこで今回、最初の1台としておすすめしたいのが IK Multimedia T-RackS Saturator X です!
主要な倍音タイプを網羅
Saturator Xの最大の魅力は、テープ、真空管、変圧器、トランジスターなど、主要な倍音タイプを一通りカバーしている点です。
ただ、これだけ多くの倍音タイプが揃っていると、どれが自分のトラックに合うのか迷うかもしれません。そんな時は、まず自分が好みの倍音タイプを見つけてみるのがおすすめです。
私自身は、真空管とトランジスターが特にお気に入りです。
倍音は「程よく」加えるのがポイント
倍音系プラグインを使う際、つい音を強く突っ込んでしまいがちですが、深くかけすぎると音の芯が失われてしまいます。
Saturator Xを使う際は、「程よく」倍音を付加することを意識すると、音が自然に前に出てきます。
この「程よく」という感覚は難しいかもしれませんが、私の目安は「音の芯が失われる一歩手前」で設定すること。この設定にすると、音が温かみを増し、高域の倍音が美しく伸びてきます。
例えば、シンセパッドに真空管タイプの倍音を「音の芯が失われる一歩手前」でかけてみると、音に暖かみが加わり、倍音の伸びも感じられるはずです。
これが倍音の一番おいしいポイントだと思います。
応用テクニックで音に個性をプラス!
上記の「程よく倍音を加える」感覚がわかると、あえて歪ませて音にインパクトを持たせることもできるようになります。
たとえば、ベースラインに真空管タイプの倍音を少し過剰にかけることで、音にブリブリとした存在感が加わります。これで応用的な使い方も広がりますね。
主要な倍音タイプを網羅したSaturator Xがあれば、誰でも簡単に色々な倍音を楽しむことができます。ぜひ最初の1台として試してみてください!