【BIAS FX 2】音作りガイド – ギターソロに最適なリードサウンドを作ろう
今回の記事では、Positive Grid BIAS FX 2を使って、ギターソロに最適なリードサウンドの作り方を解説します。
以前作成したバッキングギターのサウンドをベースに、ステップバイステップで解説していきます。
大切なのは、太く存在感のあるサウンドを目指すことです。DTMでギターを楽しむ皆さんもぜひ参考にしてみてください。
音作りの基本方針
まず、ギターソロ用のリードサウンドを作る際に意識しているポイントは次の二つです。
ミッドが目立つ太いサウンドにする
ゲインを稼ぐ際に音が細くならないようにする
これらを実現するために、エフェクトの使い方とEQの調整が重要です。以下の手順で、それぞれのポイントを具体的に解説していきます。
ステップ1: ブースターでサスティンと張りを強化する
ギターソロ用のリードサウンドには、サスティン(音の伸び)と張りが欠かせません。バッキング用の音ではこれらが不足しがちなので、ブースターを使ってしっかりと強化していきましょう。
おすすめは、BOSSのオーバードライブをモデリングしたVintage OverDriveです。ギターの中域が強調され、ミッドに寄った太さのある音が得られます。
設定のポイント
ペダルのレベルを上げてアンプへの入力を増やしつつ、ペダル自体の歪みは控えめに設定するのが基本です。これにより、音が細くならず、しっかりとした太さを維持できます。
トーンコントロールでトーンを少し絞ると、サウンドに重厚感が加わります。この設定によって、耳に刺さることなく、滑らかで太い音を作り出せます。
ステップ2: EQで太さと抜け感を調整する
次に、オーバードライブで作ったサウンドをEQで調整します。目的は、太さを維持しつつも、ギターソロがしっかりとミックスで抜けるようにすることです。
グラフィックEQは直感的に操作しやすいため、特にギターソロのサウンドメイクではメインで使用することが多いです。
設定のポイント
1.6kHzと3.2kHzをブーストすることで、サウンドに抜けを加え、ギターソロが他の楽器に埋もれにくくなります。
400Hzをしっかりとブーストすると、中域に厚みが加わり、ギターソロの力強さが引き立ちます。
200Hzを軽くカットして低音のこもりを防ぐことで、音の輪郭がよりクリアになります。
ステップ3: コーラスで広がりと太さを出す
EQでの調整が終わったら、次にコーラスエフェクトを使って音に広がりを加えます。コーラスは、ギターの音をわずかに揺らして、音に厚みを持たせるのに役立ちます。
今回は、Magic Vibeを使用しています。コーラスの設定によって、サウンドに繊細な変化を加え、豊かな響きを演出することができます。
設定のポイント
Rateを遅く設定して、緩やかな揺れを作ることで、音に広がりを持たせつつ自然な印象を保ちます。
Intensityは控えめに設定し、音にわずかな揺らぎを加えます。コーラスを強くかけすぎると不自然に感じられるため、自然な響きになるように調整することがポイントです。
ステップ4: 空間系エフェクトでリードサウンドを仕上げる
最後に、ディレイとリバーブを使って、リードサウンドに深みと空間を加えます。
BIAS FX 2をDAW内で使用する際は、AUXトラックにテンポ同期のピンポンディレイをアサインし、センドでサウンドを送る方法が便利です。リードギターが楽曲に自然に馴染み、必要に応じて調整しやすくなります。
リバーブもディレイと同様に、AUXトラックに設定してセンドで送ると効果的です。これにより、リバーブがかかりすぎて音がぼやけるのを防ぎます。
楽曲に合ったリバーブ設定を見つけることで、ギターソロがより楽曲全体に溶け込み、自然な響きを得ることができます。
まとめ: 自分だけのリードサウンドを作ろう
今回ご紹介した方法を使えば、BIAS FX 2で太く存在感のあるギターソロ用のリードサウンドを簡単に作ることができます。
オーバードライブでブーストして音に厚みを持たせ、EQで音を整え、コーラスで広がりを加えることで、リードサウンドの魅力が格段にアップします。
この記事を参考に、ぜひ自分だけの理想のサウンドを追求してみてください!
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