![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158768310/rectangle_large_type_2_7c11f870648de8b8c700529b13d89a06.png?width=1200)
Logic Pro 11標準搭載!Vintage EQでアナログサウンドを自在に操ろう
Logic Pro 11 Vintage EQコレクションは、Neve、API、Pultecの名機をモデルにした3つのアナログモデリングEQです。
![](https://assets.st-note.com/img/1729477420-1HKudA2oLsOpxJnyPtjF3640.png?width=1200)
アナログ機材の質感を手軽に味わえるこれらのEQは、DAW標準のエフェクトとしての魅力に溢れています。
Logic Pro 11 Vintage EQコレクションとは?
Logic Pro 11 Vintage EQコレクションは、以下の3つのアナログモデリングEQから構成されています。
Vintage Console EQ(Neve系)
Vintage Graphic EQ(API系)
Vintage Tube EQ(Pultec系)
![](https://assets.st-note.com/img/1729477420-1HKudA2oLsOpxJnyPtjF3640.png?width=1200)
それぞれ、伝説的なアナログEQのサウンドを再現しつつも、DAWならではの柔軟な設定が可能です。これにより、レトロな音色からモダンなミックスまで幅広く対応できるのが魅力です。
1. Vintage Console EQ:Neve系の柔らかく太いサウンド
Vintage Console EQは、Neve 1073を彷彿とさせるデザインとサウンドキャラクターを持ちます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729477471-xyr2euGjEXJCZ6hQgb54Kpca.jpg?width=1200)
Neve系のEQといえば、豊かな中低域とウォームな音色が特徴。このEQも同様に、太く存在感のあるサウンドを提供してくれます。
実機のNeve 1073とは異なり、ステップ式ではなく可変式の周波数選択が可能です。これにより、細かい帯域調整ができ、柔軟なサウンドメイクが可能になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1729481869-djsHV1rxoc0CWTBKpkuybRY2.jpg?width=1200)
2. Vintage Graphic EQ:API系のパンチ感とダイナミズム
Vintage Graphic EQは、API 560をモデルにしたグラフィックEQです。
![](https://assets.st-note.com/img/1729481920-spncjkfeICXtyBx9aEzol6Or.jpg?width=1200)
API独自のProportional Qを再現しており、ブースト量に応じてQ幅が変化します。これにより、自然なEQカーブを実現し、トラックにぴったりフィットする調整が可能です。
また、TUNEを調整することで、周波数帯域を自在に変更できるため、幅広い音作りが可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1729482018-iXv8CsnOKEWxbYfNHqalLVGu.jpg?width=1200)
3. Vintage Tube EQ:Pultec系の滑らかなサウンド
Vintage Tube EQは、Pultec EQP-1AとMEQ-5をモデルにしたEQです。
![](https://assets.st-note.com/img/1729482062-0v8mSJ3hDUOuXik76pol1jHb.jpg?width=1200)
Pultec特有の滑らかなサウンドと、柔らかい倍音が特徴で、ボーカルやアコースティックギターに優れた効果をもたらします。
実機ではステップ式だった周波数選択が、可変式に進化しています。これにより、細かい調整が可能になり、サウンドメイクの幅が広がります。
サウンドクオリティ:サードパーティ製プラグインとの比較
多くのDTMユーザーが気になるのは、サードパーティ製プラグインとのクオリティ差です。筆者も普段使用しているNeve系EQのWaves Scheps 73と、Logic Pro 11純正のVintage Console EQを比較してみました。
結果として、Waves Scheps 73の方が音の密度が高く、EQ調整時に音が引き締まる印象を受けます。
一方、Logic Pro純正のVintage EQは音の密度において若干劣るものの、DAW標準プラグインとしては十分なクオリティを持っています。
Logic Pro Vintage EQコレクションの特別機能:ハイブリッド仕様でさらなるサウンドメイク
Logic ProのVintage EQコレクションには、他社製プラグインにはない独自の機能があります。それが、出力ステージの切り替えとDriveノブです。
出力ステージの切り替え
例えば、EQ部分はNeve、アウトプットはAPIというように、各EQの特性を組み合わせることができます。これにより、独自のハイブリッドアナログモデリングEQが完成します。
![](https://assets.st-note.com/img/1729482496-qBIArsOEpMFLRkyx7WYGCZvl.jpg?width=1200)
Driveノブによるサチュレーション
Driveノブを使うことで、倍音を付加し、音に厚みを加えることができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729482555-Yod58RhtCZVWIjQ4BMaDGpHw.jpg?width=1200)
前述のとおり、Logic Pro 11のVintage EQは、サードパーティ製プラグインと比較すると音の密度にやや劣る部分があります。しかし、「Drive」ノブを活用することで、その不足を効果的に補うことができます。
まとめ:Logic Pro Vintage EQコレクションを使ってみよう!
Logic Pro 11標準のVintage EQコレクションは、アナログモデリングの魅力を手軽に体感できる優れたツールです。Neve、API、Pultecといった名機をモデルにしたEQの特性を備えながら、柔軟な操作性と独自の機能を兼ね備えています。
サードパーティ製プラグインをお持ちの方でも、Vintage EQのハイブリッド仕様やDriveノブを活用することで、新たなサウンドメイクが楽しめます。アナログの温かみを試したい方や、音作りの新しいアイデアを探している方にとって、ぜひ一度試してみたいコレクションです。
Logic Pro 11のVintage EQを使って、あなたの音楽制作の幅をさらに広げていきましょう!
いいなと思ったら応援しよう!
![Yuuki-T](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/4167516/profile_11e356dbec44162b8a022ea525d2a2f7.jpg?width=600&crop=1:1,smart)