【BIAS FX 2】音作り解説 – スピッツ/ロビンソン風アルペジオサウンド
今回は、BIAS FX 2を使って、スピッツの名曲「ロビンソン」のような印象的なアルペジオサウンドを再現してみました。
今回作ったサウンドは、BIAS FX 2のToneCloudに「Spitz-Arpeggio」として公開していますので、ぜひ試してみてください!
ギターのセッティング
まず、ギターのピックアップはセンターに設定しています。センター位置にすることで、太さを保ちながら輪郭のあるきらびやかなサウンドを実現できます。
ピックアップセレクターによる音色の違いについては、過去の動画でも詳しく解説していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ギターアンプの調整
アンプの選択
MATCHLESS DC-30 モデリングを使っています。
MATCHLESS の特徴は、なんといっても太くて綺羅びやかなクリーントーン。太さと音抜けを兼ね備えた最高のクリーンサウンドを鳴らすことができます。
ゲインコントロール
クリーンサウンド作りで最も重要なのは「ゲインコントロール」です。
クリーントーンといえば「歪ませない」のが鉄則と思われがちですが、実は少しだけ歪みを加えることで、太さと音抜けが増し、存在感のあるクリーンサウンドが生まれます。
今回は、歪んでいるかいないかギリギリのラインを狙い、MASTERを少しプッシュしました。これにより、サウンドに張りが出るだけでなく、次に使うエフェクターとの相性も良くなります。
キャビネットとマイク選び
今回はマイクをShure SM57からAKG C414に変更しています。
AKG C414は、低音が豊かでふくよかなサウンドが特徴です。Shure SM57のようなダイナミックマイクと比べると、線の細さを感じさせない、ハイファイなサウンドが得られるイメージです。
トーンコントロール
中域のトーン調整にはトーンコントロールを使い、ミドルを少し下げてカラッとしたサウンドに仕上げています。
エフェクターの調整
コンプでピッキングの粒立ちを整える
クリーンサウンドではコンプレッサーはが必須。今回はMXR Dyna Compモデリングを使用し、ピッキングの粒立ちを揃えています。
Dyna Compはパラメータが少なく、簡単にサクッと調整できるため、コンプに慣れていない初心者にもおすすめです。
今回は、演奏に安定感が出るようなイメージで、あまり深くかけ過ぎず、軽めにコンプをかけています。
コーラスで広がりを演出
サウンドに立体感を加えるため、コーラスペダルにはELECTRO-HARMONIX Small Cloneモデリングを採用しました。
Small Cloneの最大の特徴は、何と言ってもワンノブ仕様のシンプルな操作性です。通常のコーラスエフェクターではレートやデプスなど細かく設定が必要ですが、Small Cloneはただノブを回すだけでOKです。
今回は、わずかな音揺れで立体感のあるサウンドを作るアプローチで使用しています。
コーラスのかかり具合を調整
Small Clone単体ではコーラスのかかり具合を調整できないため、アンプ2台を同時に使用するDualチャンネルで調整しています。
片方にはアンプ+コーラス、もう片方にはアンプのみを設定し、両者のミックス具合でコーラスのかかり具合をコントロールしています。要するに、原音とエフェクト音をパラレル処理するイメージです。
ディレイで残響をプラス
最後にアナログディレイを使って残響を加えます。
ポイントはディレイのかかり具合です。ディレイ音が2回ほど返ってくるようにフィードバックを設定し、原音が埋もれないようにMIXバランスを調整しています。
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