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美しさと激しさで存在感アップ!Waves Magma BB Tubesの魅力と使いどころを解説します

今回は、サウンドの本質を活かしつつ、豊かな質感と存在感を楽曲に与えるサチュレーションプラグイン「Waves Magma BB Tubes」を紹介します。

このレビューを通して、その特性や使い方について詳しく解説し、楽曲制作の中でどのように活用できるかお伝えします。


Magma BB Tubesの魅力とは?

Magma BB Tubesは、サウンドの本質を保ちながら、豊かで立体的な質感をトラックに追加できるサチュレーションプラグインです。

Magma BB Tubes

「サウンドの本質は残したまま」というのがポイント。

一般的なサチュレーションプラグインと比べ、コントロールがしやすく、破綻することなくあらゆるトラックで使用できるのが特長です。

2つの質感「BEAUTY」と「BEAST」

このプラグインの特徴的なコントロールである「BEAUTY」と「BEAST」ノブを活用することで、多彩な質感を手軽に作り出せます。

2つのノブでサチュレーションの質感をコントロール
  • BEAUTY: 偶数倍音を強調した「美しさ」が特徴。アナログ感のある柔らかな温かみが加わり、耳に心地よいサウンドになります。

  • BEAST: 奇数倍音主体の「激しさ」が特徴。音の輪郭や明瞭感が増し、特にロック系やダンスミュージックでパワフルな効果を発揮します。

2つの異なる質感を自由にブレンドできるのがMagma BB Tubesの魅力です。BEAUTYとBEASTのバランスを調整することで、どんなパートやスタイル、ジャンルにも対応できるサチュレーションを簡単に実現できます。

コントロールのしやすさ

一般的なサチュレーションプラグインでは、コントロールが難しく、低域が過度に歪んでしまったり、高域がシャリつくなど、狙ったサチュレーションを得るのが意外に難しいことがあります。

しかし、Magma BB Tubesはこれらの問題をほぼ全て解決しています。

最適なインプット量が分かるSensitivity機能
サチュレーションプラグインの特性上、インプット量が変わると倍音の歪み方も変わってしまうため、最適なインプット量が重要です。

最適なインプット量を調整

Magma BB TubesではSensitivityノブを使い、インプット量を簡単に調整可能。LEDインジケーターによって最適なインプット量が視覚的にわかるため、初心者でも直感的に設定できます。

低音を回避するBass Relief
サチュレーションプラグインを使うと、低音が潰れてしまうことも多いですが、Bass Relief機能を使えば、低音を回避しながらコントロール可能です。

低音を回避

低音のアタック感などを犠牲にすることなく、サチュレーションをコントロールできます。

高域が調整できるトーンコントロール
サチュレーションの際に高域がシャリつきやすい問題も、トーンコントロール機能(Tone PreとTone Post)で解決できます。

高域のシャリつきをコントロール

高域をTone Preで事前に抑え、処理後にTone Postで持ち上げて高域を復活させることで、耳障りなシャリつきを防ぎつつクリアな高域をキープできます。

パラレル処理を可能にするDry/Wetコントロール
Dry/Wetコントロールにより、原音とエフェクト音のバランスを調整可能です。

パラレル処理

過度に処理したサウンドをパラレル処理することで、原音とエフェクト音のメリットが活かせます。

驚くほど豊富なプリセット

Magma BB Tubesには、著名なプロデューサーやエンジニアが手掛けた、非常に豊富なプリセットが揃っています。

豊富なプリセット

イメージに近い質感のプリセットを選び、微調整を加えるだけで、自分の理想に近いサウンドに簡単に仕上げることが可能です。

効果的な使用例

以下では、Magma BB Tubesの使用例として、ドラム、ボーカル、マスタリングの過程を紹介します。もちろん、使用例以外でも様々なトラックで使用できます。

ドラムトラックでの使用例
BEASTノブを上げ気味に設定することで、輪郭と明瞭感を意図的に高めることができます

ドラムの輪郭と明瞭感を強調

Bass Relief機能を使って低域を保護し、キックのアタック感を残しながら、トーンコントロールで高域を調整します。これにより、サウンドが破綻することなく、ドラム全体に存在感とクリアな輪郭を加えられます。

低域と高域のコントロール

これにより、バランスが取れた自然なドラムサウンドが得られます。

ボーカルトラックでの使用例
BEAUTYを多めに設定し、耳障りの良い温かみをメインに使用するのが基本ですが、ロック系など迫力のあるボーカルにしたい場合は、BEASTを多めにして激しさを加えると効果的です。

求めるサウンドによって質感をコントロールしよう

ジャンルや楽曲のスタイルに応じて、サチュレーションの質感をコントロールできるのがポイントです。

また、サチュレーションの前後でトーンコントロールを使い高域を調整することで、ボーカルの中心である中域にフォーカスし、余分なシャリつきを抑えながらクリアな音像を保つことができます。

マスタリングでの活用
Dry/Wetバランスを使ったパラレル処理がポイントです。

パラレル処理がポイント

マスタリングの過程でサチュレーションプラグインを使う場合、かけすぎないことが重要になります。Dry/Wetバランスによって、原音とエフェクト音のメリットを活かした処理を試してください。

まとめ – Magma BB Tubesで楽曲に奥行きと存在感を

Waves Magma BB Tubesは、サウンドの本質を維持しながらも、存在感と質感を自然に追加できるサチュレーションプラグインです。

BEAUTYとBEASTという2つのサチュレーション特性を組み合わせることで、多彩なサウンドに対応でき、ドラムやボーカル、マスタリングなど幅広いトラックでその力を発揮します。

また、シンプルで扱いやすい設計により、初心者から上級者まで幅広く使えるのもポイントです。

著名なプロデューサーやエンジニアが手がけた豊富なプリセットも用意されており、イメージする質感に近いプリセットを選んで微調整するだけで、理想のサウンドに近づけられます。

Magma BB Tubesを使って、トラックに新たな生命と個性を吹き込んでみてください!

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Yuuki-T
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