Waves L1でドラムサウンドが劇的変化!初心者でもできるバスコンプテクニック
ドラムに迫力が足りない、ミックスでドラムが埋もれてしまうと悩んだことはありませんか?そんなときに効果的なテクニックが、Waves L1 Limiterをドラムのバスコンプとして使用する方法です。
今回は、その具体的な設定方法と効果を分かりやすく解説します。これを使いこなせば、ドラムサウンドにふくよかさと迫力を同時に加えられるようになりますよ。
Waves L1をバスコンプに使う理由
通常、Waves L1ははマスタリングで音量を調整するリミッターとしてよく使用されますが、実はドラムバスに使うことで、ふくよかで迫力のあるサウンドを作り出すことができます。
特に、各ドラムパーツの余韻を引き出しながら、全体の音像を前に押し出す効果が期待できます。その結果、ドラムが他のパートに埋もれることなく、しっかりとした存在感を持つサウンドに仕上がります。
Waves L1をドラムバスコンプとして使う具体的な設定
1. L1をドラムバスに挿入
まず、ドラム全体をまとめたバスチャンネルにWaves L1を挿入します。
2. スレッショルドとゲインリダクションの設定
スレッショルドを調整しながら、ゲインリダクションが3dB〜6dBになるように設定します。
これは、ドラムの力強さを保ちながら余計なピークを抑えるための重要なステップです。過度に音を突っ込んでしまうと、音の芯が失われてしまうので注意して下さい。
3. アウトプットで音量を補正
スレッショルドを下げると音量が下がるため、アウトプットゲインを上げて元のレベルに戻します。
耳で聴きながら、リダクション前と音量を揃えてください。これで、圧縮されたサウンドが適切なレベルに戻ります。
この時点で、ドラムの各パーツの余韻がしっかりと聞こえ、ドラム全体の音像が前に押し出されたようなサウンドに仕上がっているはずです。これこそがWaves L1の特徴であり、ドラム全体の音像が前に出つつ、ふくよかで厚みのあるサウンドを実現できます。
4. リリースタイムの設定
リリースタイムは音の余韻に関わる部分であり、サウンドの立体感をコントロールする重要なポイントです。
基本的には初期設定の1msで十分な効果を発揮しますが、曲全体の雰囲気やドラムの前後感を調整したい場合は、リリースタイムを調整してみましょう。
リリースを短くする場合
リリースを短くすると、リミッターの動作が速く終わり、余韻が強調されます。これにより、ドラムが前に出てくる印象になります。
リリースを長くする場合
リリースを長くすると余韻が抑えられ、スッキリとしたサウンドに仕上がります。ミックス全体でドラムが浮き上がりすぎると感じたら、リリースを遅くしてみると良いでしょう。