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これさえあればOK!バンドサウンド制作に最適なDTM音源・プラグイン完全ガイド

DTMでバンドサウンドを作りたい方にとって、どの音源やプラグインを選ぶかは非常に重要です。

この記事では、実際に私が使用しているおすすめの音源とプラグインを、初心者でもわかりやすく解説していきます。ロックやポップスのバンドサウンド制作に特化した内容なので、ぜひ参考にして自分の楽曲制作に活かしてみてください。


1. ドラム:Steven Slate Drums 5(SSD5)

まずは、バンドサウンドの骨格となるドラム音源から紹介します。私が愛用しているのは、Steven Slate Drums 5(SSD5)です。

この音源の特徴は、すぐに使える高品質なプリセットが多数揃っていることです。

SSD5の最大の魅力:即戦力のサウンド

SSD5は、特にロックやポップスに最適化されたドラムサウンドが特徴です。プリセットを選ぶだけで、すぐに楽曲に使えるサウンドが手に入るので、音作りに時間をかけたくない方にぴったりです。

プリセットを選ぶだけで、すぐに楽曲に使えるサウンドが手に入る

SSD5は、他のドラム音源と比べて「リアルな生ドラム」を追求するものではなく、デフォルメされた即戦力のサウンドを提供することに重点を置いています。そのため、誰でも簡単にプロフェッショナルなサウンドを作り出せるのが大きな魅力です。

拡張パックでサウンドの幅を広げる

SSD5のもう一つの魅力は、拡張パックを追加することでサウンドの幅をさらに広げられる点です。

特に、クリス・ロード・アルジ氏による拡張パックは、標準のドラムキットよりも音抜けが良く、バンドサウンドに最適です。初心者の方でも、プリセットを選ぶだけでプロ並みのサウンドを作成できます。

ミキシングのポイント:CLA MixHubとの組み合わせ

私は、ドラムの各パーツをマルチアウトし、それぞれをSSLコンソールをモデリングしたCLA MixHubで整えています。

CLA MixHubでミキシング

このプラグインのBucket View機能を使えば、複数のトラックをまとめて効率的に調整できるため、全体のバランスを保ちながらスムーズにミキシングが行えます。


2. ベース:IK Multimedia MODO BASS

次に、ベースサウンドの核となる音源、IK Multimedia MODO BASSを紹介します。

この音源は、フィジカル・モデリングを用いたリアルタイム音響合成で、リアルなベースサウンドを作り出します。

MODO BASSの魅力:弦やポジションを指定できる

MODO BASSでは、ベースのネックや弦、ピックアップなどの物理的な要素をリアルにモデリングしています。例えば、どの弦を使って音を出すかを指定できるため、サウンドのニュアンスを細かくコントロールできます。

これにより、他のサンプルベースの音源では再現しづらいリアルな演奏感が得られます。

音作りの自由度と表現力

MODO BASSは、演奏者がどの弦でどのように音を出すかを指定できるだけでなく、スライドやピッキングの速度やニュアンスも細かくコントロールできるため、非常に豊かな表現力を持っています。

例えば、ローAを4弦5フレットで弾くのか、3弦の開放弦で弾くのかによって得られるサウンドの違いを表現できます。

MODO BASSの音作りのポイント

MODO BASSを使ってリアルなベースサウンドを作り出す際には、Amp / FXセクションを活用して音作りを行います。

Amp / FXセクション

このセクションには、AmpliTube Custom Shopで採用されている人気のギアモデルが含まれており、アンプやエフェクターを使って自由に音を作り込むことが可能です。

例えば、私はアンプで作り上げたサウンドにDIサウンドをうまくミックスすることで、ベースの音の芯を強調させています。

DIサウンドをうまく混ぜよう

これにより、バンドサウンドの中で他の楽器に埋もれることなく、ベースの存在感を際立たせることができます。


3. ギター:Positive Grid BIAS FX 2

次に、ギターの音作りに欠かせないPositive Grid BIAS FX 2を紹介します。

このアンプシミュレーターは、非常に高品質なギターサウンドを提供することで知られています。

BIAS FX 2の特徴:最新のDSPエンジン

BIAS FX 2は、最新のDSPエンジンを搭載しており、クリーンからクランチ、そしてハードなドライブサウンドまで幅広い音作りが可能です。

特にRemaster Seriesのアンプは、従来のLegacy Seriesとは異なり、よりリアルでダイナミックなサウンドを提供します。

Remaster Series

私がよく使用するのは、Matchless DC30Marshall JTM45Orange Rockerverb 100などのアンプです。これらのアンプは、バンドサウンドに適した歪みやパンチの効いたトーンを簡単に得られます。

ミキシング時のポイント

BIAS FX 2で作成したギタートラックは、CLA MixHubを使ってミキシングすることでさらに磨きがかかります。


4. ミキシング:Waves CLA MixHub

最後に、ミキシングプラグインとしてWaves CLA MixHubを紹介します。

これは、著名なエンジニアであるクリス・ロード・アルジ氏の処理フローをそのまま再現できる強力なプラグインです。

CLA MixHubの強み:プリセットとBucket View

CLA MixHubは、各トラックに最適なプリセットが多数用意されており、初心者でも簡単にプロフェッショナルなミキシングが可能です。

各トラックに最適なプリセットが多数用意されている

これらのプリセットを選ぶだけで、トラックに最適なEQやコンプレッサーの設定が自動で適用されるため、あとは必要に応じて微調整するだけでOKです。

また、Bucket View機能を使えば、最大8つのトラックをまとめて調整できるため、ドラムやギター、ベースのミックスを一つの画面で完結させることができます。これにより、効率的なミキシング作業が可能になります。

Bucket View

CLA MixHubを活用したバンドサウンド

私自身、バンドサウンドの楽曲制作において、CLA MixHubのプリセットをベースにミキシングしています。

サウンドの張り出し感や音抜け感が非常に良く、すぐにプロのクオリティに近づけることができるので、特に初心者におすすめです。


まとめ

今回は、バンドサウンドを作りたいDTMerのために、私が実際に使用している音源とプラグインを紹介しました。これらのツールを使えば、初心者でも簡単にプロフェッショナルなサウンドが得られます。

  • Steven Slate Drums 5(SSD5):即戦力のドラムサウンド

  • IK Multimedia MODO BASS:リアルなベースサウンドと豊かな表現力

  • Positive Grid BIAS FX 2:幅広いアンプシミュレーション

  • Waves CLA MixHub:効率的なミキシングと高品質なサウンド

ぜひこれらのツールを使って、素晴らしいバンドサウンドを完成させてください!

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Yuuki-T
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