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DAW標準ドラム音源でこのクオリティ!Logic Pro 11 Drum Kit Designerの魅力を徹底解説!
今回は、Logic Pro 11の純正ドラム音源「Drum Kit Designer」についてレビューします。
このドラム音源は、DAW付属音源の枠を超えた高品質なサウンドと、直感的な操作で多くのユーザーに愛されています。
ここでは、Drum Kit Designerの基本的な機能、カスタマイズのコツ、そして他のドラム音源との違いについて、具体的に解説します。これを読んで、ぜひ楽曲制作に活用してみてください!
Drum Kit Designerとは?
Drum Kit Designerは、Logic Pro 11に標準で搭載されているドラム音源です。
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必要十分なパーツ(キック、スネア、ハイハット、タム、ライド、クラッシュ2枚)を完備しています。また、パーカッションとしてタンバリンやシェイカーも含まれ、ジャンルを問わず多彩なドラムアンサンブルが可能です。
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プリセットで手軽に本格サウンドを
Drum Kit Designerには豊富なプリセットが揃っておる、ジャンルに合わせたドラムサウンドをすぐに楽しめます。
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サウンドの傾向は、生音に近く、温かみのある「いなたさ」を感じさせるリアルなドラムサウンドが特徴です。
また、ライブラリからプリセットを選択することで、ミキサーに自動でエフェクトが適用されるのもポイント。Logic Pro 11に搭載されたエフェクトを駆使した音作りを、誰でも手軽に楽しむことができます。
パーツ交換とカスタマイズで、自分だけのドラムキットを作成
Drum Kit Designerの魅力は、プリセットを使うだけにとどまらず、各パーツの交換や細かいカスタマイズが可能な点です。
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例えば、スネアやキックの音を個別に変更するだけでなく、ピッチ、サスティン、音量の調整もできるため、曲の雰囲気やキーに合わせた調整が可能です。
Logic Pro XからLogic Pro 11へのアップデートにより、選べるドラムキットが大幅に増えた点も大きなポイントです。豊富なキットの中から、楽曲のジャンルや好みに合わせたサウンドをさらに自由に選べるようになり、表現の幅が一層広がっています。
マルチチャンネルキット:各パーツを細かくコントロール
Drum Kit Designerでは、各パーツを別々のトラックに出力する「マルチアウト」機能が使用できます。
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読み込まれているDrum Kit Designerをマルチ出力に変更し、ミキサーで「+」ボタンをクリックすることで、キックやスネアなど各パーツを個別のトラックに出力可能です。
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ただし、この方法ではキックやスネアなどのパーツのみの出力に限られ、ルームマイクなどの音が含まれません。
そこでおすすめなのが「マルチチャンネルキット」です。
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ルームマイクやオーバーヘッドマイクを含む各パーツが個別のトラックとして出力され、細かく調整できるようになります。これにより、よりプロフェッショナルで臨場感のあるサウンドを実現することが可能です。
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ただ、マルチチャンネルキットを使用すると、バストラックも含めて25トラックにもなり、これらを一つひとつ調整するのはかなりの手間です。
実際、以下のSynthesizer Vギターカバー動画でDrum Kit Designerをマルチチャンネルキットで使用しましたが、各トラックを個別に処理するのは現実的ではありませんでした。
そこでおすすめなのが、各トラックをまとめたステムトラックのみを処理する方法です。このやり方なら効率的に全体のサウンドを整えることができ、作業時間も大幅に短縮できます。
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先ほど紹介したSynthesizer Vギターカバー動画では、ドラムの各トラックのボリュームバランスを調整した後、エキサイター(Waves Aphex Vintage Aural Exciter)で音抜けを強調し、最後にSSLバスコンプ(Waves SSL G-Master Buss Compressor)で全体の一体感を高めました。
他のドラム音源との比較:Drum Kit Designerのメリット
Drum Kit Designerは、DAW付属の音源として非常に高いクオリティを持っていますが、私が愛用しているSteven Slate Drums 5や、人気のSUPERIOR DRUMMER 3などの専用ドラム音源と比べると、若干クオリティに差があるのは否めません。
ただし、Drum Kit Designerの魅力は音質だけではありません。Logic Pro 11との優れた親和性こそが、大きな強みです。
特に注目すべきは、Logic Pro 11に搭載されている「Drummer」機能です。
Drummer機能とは、AIによって自動でドラムパターンを生成する機能。初心者でも直感的に操作でき、多彩なスタイルのドラムパターンを作成できるのがポイントです。
これにより、誰でも簡単にリアルで生き生きとしたドラム演奏を再現できます。
まとめ:Drum Kit Designerを使って制作をさらに楽しく
Logic Pro 11のDrum Kit Designerは、初心者から上級者まで幅広く使える優れたドラム音源です。
プリセットの豊富さ、カスタマイズの自由度、マルチチャンネルでの細かいミキシングなど、制作を楽しむための要素が詰まっています。
ぜひこのレビューを参考に、Drum Kit Designerを活用して、理想のドラムサウンドを見つけてください!
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