【BIAS AMP 2 音作り】AC/DC風ロックサウンドを作ってみよう
今回は、Positive Grid BIAS AMP 2を使って、私が大好きなAC/DC風ギターサウンドを作ってみました。
アンプの選択
AC/DCのギターサウンドといえば、Marshallヴィンテージアンプをドライブさせた心地よいサウンドが特徴です。
BIAS AMP 2では、そのエッセンスを再現するために、まずToneCloudで公開されている公式プリセット「British Plexi 50w v2」を選びました。このプリセットはMarshall系の音色に最適で、AC/DC風サウンドの土台として非常に効果的です。
音作りにおいては、ゲインコントロール、トーンコントロール、そしてコンプ感の3つのポイントを意識することで、理想のサウンドに近づけます。それぞれについて詳しく解説していきます。
ゲインコントロール
歪み具合を調整する際、プリアンプとパワーアンプのゲインバランスが重要になります。
プリアンプのゲインはサウンドの太さを決定し、パワーアンプのマスターは高域を中心としたジャキジャキ感を生み出します。この2つのバランスを上手く取ることで、自分がイメージする歪み具合に近づけることができます。
今回は、パワーアンプのマスターを少しだけプッシュすることで、サウンドに張りを持たせています。この設定が、心地よいドライブ感を引き出すポイントになりました。
トーンコントロール
トーンコントロールでは、低域・中域・高域のバランスを調整します。
多くの人はアンプのフロントパネルにあるEQから設定を始めますが、私はキャビネット周りから調整することをおすすめします。キャビネット設定はサウンドキャラクターに大きく影響するためです。
今回の設定では、キャビネットを1965Aに変更し、低域が少しモコモコしていたため、マイクをオフ気味にして低域を削りました。
また、キャビネットの設定で調整が難しい中域は、アンプのフロントパネルのEQで補正しています。
今回は中域を少し削り、さらに太さを加えるためにプリアンプのBRIGHTスイッチをオフにした上でハイカットを入れています。
コンプ感
実機のギターアンプでは、ゲインを上げることで自然とコンプレッションが生まれます。BIAS AMP 2では整流管の設定を調整することでコンプ感を自在にコントロールできます。
今回は整流管をGZ34に変更し、整流管の挙動をSOFTに設定しました。この設定により、ややヌメっとした独特のコンプレッションを得ることができます。