【BIAS FX 2】音作り解説 – アルペジオに最適なふくよかに鳴るクランチサウンドを作ってみよう
アルペジオを美しく奏でるには、ふくよかで立体感のあるクランチサウンドが必要です。
今回は、Positive Grid BIAS FX 2を使用して、ONE OK ROCKの「C.h.a.o.s.m.y.t.h.」の冒頭にぴったりのアルペジオサウンドの作り方を解説します。
BIAS FX 2の豊富なアンプとエフェクターを駆使して、サウンドに深みと存在感を加える手順を詳しく紹介します。
ステップ1: アンプの選択と基本設定
まずはクランチサウンドの基礎となるアンプ選びです。今回使用するのは、Guyatoneアンプをモデリングした「Vintage Crunch」です。
ここでのポイントは、収録マイクにコンデンサーマイクC414を追加してふくよかさを足している点です。
マイク位置をエッジ側にすることで、よりふくよかなサウンドを収録できます。
ステップ2: オーバードライブで質感を調整
次に、アンプの前段にオーバードライブペダルを加えます。目的は歪ませることではなく、ペダルのキャラクターによって音の質感を変えることです。
BOSSのオーバードライブをモデリングしたVintage Overdriveは、私のお気に入りのペダルです。中域がしっかりと圧縮される質感が特徴で、ギターの美味しい帯域を際立たせることができます。
歪みは控えめにしつつ、適度なレベルをキープして、アンプの持つ自然な歪みを活かすセッティングで使用しています。
ステップ3: コーラスでサウンドに厚みを加える
隠し味として、コーラスを加えてみましょう。
コーラスというと、音に揺らぎや広がりを与えるエフェクトをイメージされるかもしれませんが、ここではサウンドに太さを加えることが目的です。
コーラスにはさまざまな種類があり、それぞれキャラクターが異なりますが、私は「Magic Vibe」というペダルを愛用しています。軽くコーラスをかけることで、音に自然な厚みを加えましょう。
ステップ4: ディレイとリバーブで空間を演出
最後に、ディレイやリバーブなどの空間系エフェクトを加えて、サウンドを仕上げます。
楽曲全体に自然に馴染ませるために、空間系エフェクトはAUXトラックにSENDして使用するのがポイントです。
これにより、ギターサウンドに程よい広がりを持たせながら、ミックス全体に溶け込むように仕上げられます。
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