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【BIAS FX 2 音作り】ONE OK ROCK – The Beginning 風ギターサウンドを鳴らしてみよう

BIAS FX 2を使って、ONE OK ROCKの代表曲「The Beginning」にマッチするような歪みの深いハードなギターサウンドを作ってみました。

このサウンドはBIAS FX 2のToneCloudに「ONE OK ROCK The Beginning」という名前で公開していますので、ぜひ弾いてみてください。

プリセット「ONE OK ROCK The Beginning」

音作りのアプローチ

「The Beginning」のギターサウンドは、重厚な歪みが特徴です。このようなサウンドを作るためには、次の2つのアプローチが考えられます。

  1. アンプだけで深い歪みを得る

  2. アンプと歪みペダルを組み合わせる

アンプのみで音を作ると、ナチュラルなサウンドになり、音作りがシンプルになります。

一方、アンプと歪みペダルを組み合わせる方法では、両方の調整が必要なため、音作りが少し複雑になります。しかし、その分、歪みペダルのトーンシェイプによる独特の圧縮感が加わり、より力強いサウンドが得られるという大きなメリットがあります。

今回は、このアンプと歪みペダルを組み合わせて音を作成しました。

1. アンプで基本のサウンドを作る

以前、同じくONE OK ROCKの「完全感覚Dreamer」に合わせたサウンドを作りましたが、今回はその時に調整したアンプ設定をそのまま活用しています。

前回はFRIEDMAN BE-100モデリングを使って、ゲインをやや抑え、コードストローク時のエッジを効かせた歯切れの良いサウンドを作りました。

しかし、この設定だとクランチとハイゲインの中間にあたるサウンドのため、歪みが少し物足りず、特にブリッジミュートで求められる「ズンズン感」が十分に出せません。

2. ペダルで不足している歪みを追加

足りない歪みを補うために、BIAS FX 2に収録されている「Sweet OD」という歪みペダルを使用しました。

Sweet OD

Sweet ODは、その名の通り甘いサウンドが特徴で、中低域の飽和感が加わることで、歪みながらも重心がやや下がる特性があります。

今回はTONEを少し絞り気味に設定し、サウンドの太さを強調しています。

3. EQでトーンを調整する

次に、EQ でサウンドのトーンを調整しています。

10バンドのグライコ

ここでのポイントは、中域をしっかり削り、ドンシャリ感を強調したサウンドに仕上げることです。また、低域の厚みを担う120Hzを少しだけブーストして強調しています。

以前、ギターのEQポイントについて解説しましたが、この120Hzは低域の中でも腹に響く太さがあり、ブリッジミュートの「ズンズン感」をさらに太くしたい場合には、この帯域を調整することが重要です。

4. コンプレッサーでズンズン感を補助

基本的なサウンドはこれで完成していますが、ブリッジミュートの「ズンズン感」は音作りだけでなく、ギター演奏自体にも大きく影響されます。

特に重要なのがピッキングの強さで、これがある程度ないと、どれだけ音作りに工夫を凝らしても、腰のあるサウンドにはなりません。

ピッキングに自信がなく、なかなか腰のあるブリッジミュートが出せない方には、コンプレッサーの使用をおすすめします。

コンプでズンズン感を補強

ここでのコンプレッサーの役割は、ブリッジミュート時に「ギュッ」と圧縮感を加えること。より迫力のあるサウンドに仕上げることです。

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Yuuki-T
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