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驚くほどシンプルなのに音楽的!!Waves Magma Tube Channel Stripの魅力を解説します
Waves Magma Tube Channel Stripは、DTM初心者でも迷う恐れがないシンプルな作りでありながら、音楽的に機能するのがポイントです。
本記事では、Magma Tube Channel Stripの特徴や、実際の使用方法を紹介し、このプラグインの魅力を引き出します。
チャンネルストリップとは?
チャンネルストリップの基本
チャンネルストリップとは、ミキシングコンソールの1つのチャンネルを独立させたものです。マイクプリアンプやEQ、コンプレッサー等、サウンドを作る上で必要なエフェクトが全て揃っているのが特徴です。
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チャンネルストリップを使用する2つのメリット
チャンネルストリップひとつで音が決まる
音の質感が統一されて混ざりやすい
チャンネルストリップひとつで音を仕上げられるため、作業の流れがスムーズになります。また、全トラックに同じチャンネルストリップを使うと、音質が統一され、ミックスがまとまりやすくなります。
チャンネルストリップは難しい?
一方、チャンネルストリップを使いこなすのは簡単ではありません。
ルーティングが複雑で、各パラメーターの位置や設定を把握しづらいことが、初心者にとっては難しいポイントです。
![](https://assets.st-note.com/img/1730060444-oTA1LVNu5HBqWtJFyImrpKM3.jpg?width=1200)
また、イコライジングやコンプレッサーの設定方法に迷うことも多いでしょう。アナライザーのように視覚で判断できる指標がないため、知識や経験の積み重ねが必要です。
驚くほどシンプルで音楽的なチャンネルストリップ Magma Tube Channel Strip
Waves Magma Tube Channel Stripは、使う上で迷う恐れがないシンプルな作りでありながら、音楽的に機能するのがポイント。
チャンネルストリップのデメリットである、ルーティングの複雑さや視認性の低さを排除し、誰でも簡単に使うことができます。
シンプルな設計
Magma Tube Channel Stripは、他の多くのチャンネルストリップ系プラグインと異なり、非常にシンプルな設計が特徴です。
Waves Magma Tube Channel Stripが鬼のように使いやすい。わずか数個のノブだけ。コンプなんかスレッショルドの操作のみ。にも関わらず、サクサクと音決めできる!キビキビとした音ではなく、すごく音楽的で豊かな音。今のプロジェクトでトラックに全挿ししてしまった笑。 pic.twitter.com/IVHjzPxURk
— Yuuki-T (@project0t) December 24, 2023
サウンド調整のために操作できるノブは数個のみ。にも関わらず、音楽的でサクサクと音決めできます。
暖かみのあるサチュレーション
特に目を引くDriveでは、サチュレーションを加えることでトラックに存在感と暖かみをプラスできます。
![](https://assets.st-note.com/img/1730060677-DRU2rBOFejnpLaCbdfEy8Jc3.jpg?width=1200)
シャリつかず、暖かみがプラスされるのがポイント。サチュレーションによって、音が前に出てくるような豊かなサウンドが特徴です。
スピーカーから飛び出すような、暖かくて埋もれない、ソフトなクリッピング・サウンドを提供します。
ただし、過度に使用するとトラックが強く主張しすぎるため、他のトラックとのバランスを意識して調整しましょう。
3バンドの音楽的なEQ
EQは、HighとLowのシェルフとMidのワイドベルで構成された3バンド仕様です。HighとLowは周波数が固定されており、Midのみ周波数帯域をスイープできます。
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このEQは、細かく調整するよりも音色の方向性をざっくりと決めるのに適しています。
HighとLowで音色を整え、Midで不要な音をカットしてクリアに仕上げるのが基本です。また、サウンドに厚みを加えるためにMidをブーストしても問題ありません。
過剰にブーストしても音楽的に破綻しにくいため、スイートスポットを探しながら積極的に使ってみましょう。
誰でも使えるワンノブコンプレッサー
コンプレッサーは、アタック、リリース、レシオが固定されているのが特徴。スレッショルドを下げるだけという、驚くほどシンプルな設計です。
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スローアタックと適度なリリースが設定されており、Fairchild 670に代表されるVariable-Mu(真空管)タイプのような温かみのある質感を再現。シンプルなワンノブ操作で、気持ちよく音が持ち上がってくるのがポイントです。
Variable-Mu(真空管)タイプの苦手なことを解決するSMASH
一方、Variable-Mu(真空管)タイプのコンプレッサーは、アタック感を際立たせるトランジェントコントロールにはやや不向きです。
それを解決するのが、SMASH機能。
SMASHをONにすることで、ファストアタック、ファストリリース、高レシオで動作し、トランジェントコントロールにも対応。感覚的にはUrei 1176を代表としたFETタイプのコンプレッサーと近い動作をします。
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この2タイプのコンプレッサーによって、シンプルなワンノブの操作でありながら、あらゆるトラックをカバーできるのがポイントです。
希望するサウンドを実現するプリセットの数々
Magma Tube Channel Stripには、著名なプロデューサーやエンジニアが手掛けた豊富なプリセットが揃っています。
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以前アップしたSynthesizer Vのカバー動画では、全トラックにMagma Tube Channel Stripを挿し、そのほとんどをプリセットベースで仕上げています。
チャンネルストリップは、慣れていないと使いこなすのが難しいと思います。そういう方はぜひ、プリセットベースで使ってみてください。
まとめ
Waves Magma Tube Channel Stripは、DTM初心者でも直感的に操作できるシンプルな設計でありながら、暖かみとプロフェッショナルな音質を兼ね備えたプラグインです。
音作りが簡単で、ミックス全体に統一感をもたらすため、楽曲制作における音の基盤を素早く整えられます。
ぜひこのプラグインを試し、手軽にサウンドの完成度を高めてみてください。
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![Yuuki-T](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/4167516/profile_11e356dbec44162b8a022ea525d2a2f7.jpg?width=600&crop=1:1,smart)