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ギターソロを際立たせる!すぐ使える3つのディレイ設定テクニック

ギターソロは楽曲の中でも感情が込められた、非常に重要なパートです。ソロが他の楽器に埋もれてしまわないように、エフェクトを駆使して音を際立たせることがよくあります。

その中でも「ディレイ」は、音に広がりや奥行きを加え、リスナーに強い印象を与える強力なツールです。

この記事では、DTMユーザーがギターソロを際立たせるために使える3つのディレイ設定について紹介します。各設定の効果や具体的な使用方法を学び、楽曲制作に役立ててみてください。


1. ショートディレイでのダブリング効果

ダブリングとは?

ダブリングは、ギターソロに対して厚みを出すための技術です。

ディレイを使って、わずかな遅延を加え、あたかも同じフレーズが二重に演奏されているかのような効果を作り出します。これにより、ギターの音がより立体的になり、ソロがオケの中で埋もれることなく存在感を発揮します。

設定の基本

  • ディレイタイム: 20ms〜30ms

  • フィードバック: 0(1回だけ返る設定)

  • MIX量: 原音とディレイ音の音量が等しくなるよう調整

ショートディレイ設定例

ディレイタイムが30msを超えると、原音とディレイ音が分離して聞こえてしまいます。20ms〜30msの間で設定することで、ディレイ音が自然に原音に溶け込み、厚みを増す効果が得られます。

トーンの調整

ディレイ音が耳障りに感じる場合、フィルターを使って高域を削ると、より自然なサウンドに仕上がります。

私が愛用しているWaves H-Delayを使えば、LoFiモードでアナログライクな温かみのあるディレイ音に調整することができ、ダブリング効果をさらに自然に演出できます。

H-DelayのLoFiモード

2. スラップバックディレイによるリバーブ的効果

スラップバックディレイとは?

スラップバックディレイは、短めのディレイタイムを使用し、音にリバーブのような短い残響を加える手法です。特に、リバーブが多すぎてしまうとミックスが濁る楽曲では、この手法が有効です。

設定の基本

  • ディレイタイム: 100ms〜200ms

  • フィードバック: お好みでOK(通常は0に設定)

  • MIX量: 原音に適度に残響が加わる程度

ラップバックディレイ設定例

このディレイタイムは、ギターソロに初期反射音のような響きを与え、ソロが自然に広がりつつも目立ちすぎないバランスを作り出します。特に、ギターソロのリードサウンドが控えめに響く楽曲に適しています。

ダブリングとの違い

スラップバックディレイは、ダブリングほど強調されることなく、自然な太さと広がりを生み出します。

ダブリングでは機械的な音になりがちですが、スラップバックではそのリスクが少ないため、オケ全体のバランスを崩すことなくギターソロを引き立てます。

3. ロングディレイによるやまびこ効果

ロングディレイの特徴

ロングディレイは、ギターソロに空間的な広がりと残響を与えるための強力なエフェクトです。

ディレイタイムが長いことで、ディレイ音がやまびこのように響き渡り、楽曲全体に大きな広がりをもたらします。特にバラードやスローテンポの楽曲において、ギターソロが壮大に響き渡る効果を得られます。

設定の基本

  • ディレイタイム: 200ms以上(テンポに同期させることも可能)

  • フィードバック: ディレイ音が3回程度返ってくる設定

  • MIX量: ディレイ音が空間を埋める程度に調整

ロングディレイ設定例

トーンの調整

ロングディレイを使う場合もディレイ音のトーンをアナログ的に調整することが重要です。Waves H-DelayのLoFiモードを使えば、ディレイ音に温かみを加え、リバーブのような深い空間を演出できます。

最後に

この記事では、ギターソロを際立たせるためのディレイ設定を3つ紹介しました。それぞれの設定は、楽曲のジャンルやソロのスタイルによって使い分けが必要です。

ぜひ、この記事を参考に、自分の楽曲に合ったディレイ設定を見つけてください。

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Yuuki-T
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