
【完全ガイド】Logic Pro標準エフェクトだけ!ギターが埋もれない簡単ミックス術
ディストーションギターのミキシングで悩んでいませんか?
ディストーションギターは、楽曲の迫力を左右する重要な要素。しかし、
✅ 「音がこもる」
✅ 「ミックスで埋もれてしまう」
✅ 「抜けが悪い」
といった悩みを抱えている人も多いはずです。
そこで今回は、Logic Pro標準エフェクトのみを使って、ディストーションギターを楽曲に馴染ませながら、抜けの良いサウンドに仕上げる方法を解説します。
1. EQで不要な帯域をカット
ディストーションギターのミキシングで最も重要なのはEQ処理です。無駄な帯域を整理することで、スッキリと抜けの良いサウンドに仕上がります。
低域(80Hz以下)をローカット
ディストーションギターには、不要な低域が含まれており、そのままにしておくとベースやキックとぶつかり、ミックスが濁る原因になります。
✅ 80Hz以下をカットし、スッキリした音に整理
80Hz付近にハイパスフィルター(ローカット)を設定
EQのオン/オフを切り替え、サウンドに大きな変化がないことを確認
💡 ポイント
ローカット後、100~150Hz付近を軽くブーストすると、低域の厚みを残しつつ、スッキリしたサウンドに調整できます。ただし、ベースやキックと被らないよう注意 しましょう。

300~400Hzの「こもり」をカット
300~400Hz付近は、音がこもる原因になりやすい帯域。軽くカットすることで、透明感のあるクリアなサウンドになります。
✅ 300~400Hz付近の不要な成分をカット
Q幅を狭く設定
300~400Hz付近をブーストして不快なポイントを探す
気になる帯域を発見したら、適度にカット

2.ギターの美味しい帯域を強調
800Hzで「コシと粘り」を強化
800Hz付近は、ギターの「コシ」や「粘り」を生み出す帯域です。この部分を適度に持ち上げることで、ギターがミックス内でしっかりと主張しつつ、力強い音になります。
✅ 800Hz付近を軽くブーストして、ギターに「粘り」と「存在感」を加える
Q幅をやや広めに設定し、800Hz周辺をブースト
他の楽器とバランスを確認しながら微調整

2kHz~4kHzで「音抜け」を強化
ディストーションギターの音抜けを強調するには、2kHzまたは4kHz付近をブーストします。
✅ 2kHz付近をブースト → 明るさ・音抜け感を強調
✅ 4kHz付近をブースト → ディストーションギター特有のピーキー感を強調

2. アナログEQで「旨み」を引き出す
アナログタイプのEQを使って、ギターの旨みをより引き出します。ここでは、Logic Proの「Vintage EQ Collection」を活用します。
Vintage Console EQを使用
Neve 1073をモデルにした 「Vintage Console EQ」を使い、4.8kHzをブーストしてギターの張りや艶を強調。
✅ 4.8kHzを+2~+3dBブースト → 音の張りや艶を強調
✅ Driveノブを上げて、サチュレーションを加える → 厚みのあるギターサウンドに

3. バス処理で最終調整
ギターが複数ある場合、バスにまとめて処理することで、全体のまとまりが向上します。
Vintage Graphic EQで微調整
ギターのバストラックにAPI 560をモデリングした「Vintage Graphic EQ」を使い、最終的な鳴り方を微調整します。
✅ 250Hzを軽くブースト → 太さを強調
✅ 1kHzをブースト → ギターの「芯」を強化
✅ 8kHzをブースト → 空気感を加える

💡 ポイント
バスEQは「微調整」が目的。やりすぎないように注意!
4. 最後のチェック
ここまでの処理を終えたら、ミキシング前と後を比較し、バランスをチェックしましょう。
✅ チェックリスト
ソロで聞いて良い音になっているか
楽曲全体で適切なバランスが取れているか
他の楽器とぶつかる帯域がないか
ギターの定位(パンニング)が適切か
5. コンプレッサーは慎重に使用
ディストーションギターは、歪み自体が圧縮の役割を果たしているため、基本的にコンプレッサーは必要ありません。
まとめ
今回はLogic Pro標準エフェクトのみを使い、ディストーションギターのミキシング方法を解説しました。
✅ EQで不要な帯域を整理し、音抜けを良くする
✅ アナログEQで味付けし、より魅力的なギターサウンドを作る
✅ バス処理で全体のバランスを整える
✅ コンプレッサーは必要なし
これらのポイントを押さえれば、ギターが埋もれず、楽曲の中でしっかりとした存在感を持つようになります。ぜひ、ご自身の楽曲制作に取り入れてみてください!
いいなと思ったら応援しよう!
