自分のことが見えていなかった妹
亡くした妹は美人でした。
子供の頃は同じ姉妹でも差があり過ぎてなかなか辛いものがありました。
美醜というのは若い時はものすごく差があるものでも、美しい方の衰えがあるために年を経ると差がなくなってくるものです。
45歳で亡くなる数年前は、おねえちゃんに似てきたって言われるのよー、と笑いながらぼやいていたものです。
そんな妹の支えは自分の美しさでした。
30歳を超えてくると年々衰えてきます。
彼女も衰えに気付いていました。気づきながらも認めたくなかった。
だから髪型を変えなかったのです。
前髪パッツンのボブ。年を取っても似合う人がたまにいますが、妹の場合変でした。
かわいらしい髪型に中年の顔。。
元が美人なので髪型を変えればまだまだ美しかったはずなので時々その話しをしましたが聞く耳を持っていませんでした。
衰えの悲しみを抱きながらの、
「私まだかわいいでしょ?」と確認を求めてくる妹を見ていて切なかった。。
美人美男の宿命なのでしょうか。
辛くても現実を受け入れた方が別の美しさが表情に現れると思うのてすが。。
元美男美女の話し、続く、、、