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ベイエリア神社について①
先日発表しました通り、Vesper the Aerialの2回目の自主企画イベントとして、4月7日に大阪・難波yogibo HOLY MOUTAINにてベイエリア神社を開催します!!!
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メタルの歴史をご存知ない方には「そもそもベイエリアってなに?」という感じでしょうし、ご存知だったら「ぜんぜんベイエリアちゃうやんけ!」とツッコミが入るところでしょう。
そうした疑問を解消しつつ、企画の趣旨や見どころについて何回かに分けてご紹介していきます。
ヘヴィメタルの歴史において、ベイエリアとはアメリカ・カリフォルニア州北部・サンフランシスコの湾岸地域=ベイエリアで勃興したスラッシュメタルムーヴメントの聖地を指します。
80年代にこの土地を拠点に活躍したバンドたちを総括してベイエリア・スラッシュメタルというくくりになっています。
ベイエリア・スラッシュの代表的なバンドとしてMETALLICA、EXODUS、TESTAMENTといったヘヴィミュージック代表格のアーティストたちが挙げられますし、同時期にカリフォルニア州南部・ロサンゼルスを拠点としていたSLAYERやMEGADETHが知名度を得たのもベイエリアのライブハウスでした。まさに80年代当時アメリカで最も過激な音楽が鳴らされていた最前線と言えます。
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さて、我々Vesper the Aerialは2023年9月にイエテボリ神社という、メロディックデスメタルの聖地への信仰をモチーフにしたイベントを開催、お陰様で大成功となりました。
次の企画はどんなイベントにしようかと考えていたところ、東京のスラッシュメタルバンドEND ALLのさとつさんから「新しいEP出すから大阪のレコ発やってくれない?」というお話をもらい、せっかくだからスラッシュメタルを軸としたイベントをやるぞ!!というのが今回の話の発端になります。
ここでメタルの歴史をご存知なかった方は「スラッシュメタルだからベイエリア神社というタイトルなんだな!」とわかっていただけたかと思います。
しかしイベントに出演するバンドを見ると、
・Vesper the Aerial=メロディックデスメタル
・END ALL=スラッシュメタル
・TERROR SQUAD=スラッシュメタル
・ulma sound junction=プログレ・ヘヴィロック
・ネムレス=ブレイクコア・アイドル
・TEMPLE=メタリック・ハードコア
・裏切者死罪=トライバル・ダンス・ヘヴィネス
と、かなり多種多様であり、これではピュアスラッシャーの方からは「これでベイエリアを名乗るなど……!!」とお𠮟りを受けてしまうことは間違いないかと思います。そもそも主催の時点でスラッシュじゃねえ。
ですが、紐解いていくと各アーティストに繋がりが見えてきて一本の線で繋がるのです。
まずは主催から話をさせてもらうのですが、以前RIVERGEの記事でも少し触れたとおりスラッシュメタルシーンには私個人としてバンドを始める前からお世話になっており、世界中のスラッシュ/オールドスクールなバンドが集まるTRUE THRASH FESTでもスタッフとしてお手伝いさせてもらうぐらいスラッシュメタル好きです。
True Thrash Fest 2023のAfter Movieを撮影&編集させていただきました!!
— kiske (@prog_citizen) September 26, 2023
撮影中も思わず身体や心が躍ってしまう最高のスラッシュメタルイベントの復活でした。
雰囲気感じ取ってもらえるかと思います!! https://t.co/vcLwP3skwP
DeGrace名義時代にはなりますが、このようにTTF前夜祭としてポーランドのTERRORDOMEの来日公演を主催したりもしています。
そのときのABIGAILの最高なライブ映像もあるのでぜひ観てください。
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ずっとそんな感じで人としては繋がっていつつも「世代・ジャンルの橋渡しをしたい」という気持ちをもってメロデス~ハードコアのバンドやイベントをやってきており、今回もそうしたチャレンジのひとつでもあります。
並みのスラッシュメタルよりブッ速いデスラッシュ曲もありますし、モダンな音楽があまり好きではない方も多少のジャンルの違いには目を瞑って暖かいメロイックサイン&サークルピットで迎えていただけると幸いです。
かつて東京時代にはTESTAMENTの"Into the Pit"のカヴァーもさせていただきました。
今回はせっかくの主催なのでもっとマニアックなスラッシュメタルの曲をカヴァーする予定です。個人的には結構メジャーなんですが……。
ぜひ楽しみにしておいてください!!
ちなみに今回カヴァーはしませんが一番好きなスラッシュメタルバンドはARTILLERYです。
どれぐらい好きかというとなかなか来日しないのでアメリカに観に行ったぐらい好きです。
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1st~6thアルバムまではどれもタイプが違いつつ名盤ですし、ステュッツァー兄弟による他のバンドでは作り得ない独特なリフが最高です。まずは現代的かつメロディックな5thから入っていただいて、
3rdの完成度とオリジナリティーに驚愕してもらい、
2ndのスラッシュさや1stの暗黒性にのめり込んでいってほしいです。