kiske

Extreme Metal Singer | DeGrace | Burden of Despair https://twitter.com/prog_citizen https://www.instagram.com/fullkissk/

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最近の記事

現実に対峙し、革命を起こす

音楽というのは想像以上に土地の持つカラーに影響を与えられるもので、その中でも京都といえばひときわ先鋭的な曲展開や言葉に表しづらい独特の和を感じさせるメロディ、伝統に裏打ちされた場所だからこそ"OUR CITY OUR HOME"感を強く持ったバンド群が多い印象があります。 自分の記憶でそれに初めて触れたのは祇園の八坂神社のすぐ近くにあった伝説のライブハウスWHOOPEE'Sで観たGusanosの姿であったり、極悪ビートダウンの中でも突出したライブアクトとして知られたBLOOD

    • いわゆる"デスボイス"についての個人的総括

      メロディのある滑らかな歌声ではなく、荒々しいディストーションサウンドで発声する、いわゆるデスボイス。 (この呼び方への賛否はいったん置いといてください) 今や令和日本を代表する歌い手のAdoですらそうした歌唱法を披露するほどに一般に浸透する概念となりつつある一方で、まだまだ色物としての印象も強い。 そのデスボイスについて、音色についての解説は多いもののあまりきちんと"歌"として解釈分析しているのを見かけないので、最近質問されることも多いし一度文章にしてみようと思い立ち今not

      • 保留する決意

        シンプルかつ強い言葉で自分の考えを断言する人間は魅力的である (断言) で、そういう人に振り回されたり自分がそうなろうとするのやめたいですね、というnote。 どんな極論や暴論だろうと、わかりやすく力強く断言する人は誰かに刺さる。 むしろ極論や暴論的でなければならないとすら言える。 論理の筋道など立ててはいけない。なんか回りくどくぐちゃぐちゃ言ってる小賢しいやつ、で終わる。 人の意見を訊いたり取り入れてはいけない。流される弱い人間、で終わる。 短くスパッと自信満々に言い

        • 10月はスペインメタル祭

          いよいよ開催まで2週間を切ったスペインのメタルバンド3組によるパッケージ来日ツアー、海外での注目度に対して日本ではまだ知る人ぞ知るといった出演バンドたちについて紹介していきます。 スペインの風を感じる情熱的なメロディを軸に集められた3バンド、そして迎え撃つ国産メロデスバンドたちの魅力にぜひ触れてください!! -スペイン- ①Rise to Fall ②Vhäldemar ③BLOODHUNTER -国内O.A.- ④Galundo Tenvulance ⑤Unarmed

          10年後にして10年前の今

          近況。 Vesper the Aerialで1stアルバム『Devote Eternal』をリリースしたのが8月初旬、9月1日には新潟で若いメタルヘッズたちと共に素晴らしいスタートとなるリリース後初ライブをし、帰ってきたかと思えば9月7日にはBurden of Despairで東京への突貫遠征。こちらも地下音楽の真髄に振れる素晴らしい夜を過ごした。 どちらも車での片道8時間ほどの長い移動だったのだけれど、自分は免許を持っていないためドライバーの隣で雑談相手になりながら好きな

          10年後にして10年前の今

          ネガ・陽キャ

          めちゃくちゃただの日記。 あんま考えずに書きます。 人間性についてときどき暗いとかネガティヴだと言われるのですが、主観的には別にそうでもないし、むしろウジウジして行動しなかったり批判・冷笑的なのはあまり好きじゃないです。 ごちゃごちゃ論理積み上げるより沸き上がる感情のほうが大事だと思ってる。 自己否定的なのも前に進むために自分のケツを蹴り上げ続けてるだけで、他人に対してあーだこーだ思うこともそんなにないし。 かなり昭和のド根性人間。平成生まれやけど。笑 ただ、間違ってもい

          ネガ・陽キャ

          2024年上半期 ベスト音楽5+1選

          激動の2024年も折り返し地点に差し掛かってきましたね。 私は34歳まであと3ヶ月と立派なオッサンになったにもかかわらず、口座に1600円しか入っていない状態で給料日前日を過ごしました。 それでもレコード屋でレコードを買う。ライブに行ったら物販を買う。そんな攻防を繰り広げています。我ながらどうかと思う。 本題です。 再発系も含めて〇年リリースという括りがもはや意味を成さないような時代なので、今年の上半期に聴いてすげーよかった曲5選、書いていきます。 ①Katatonia

          2024年上半期 ベスト音楽5+1選

          名盤 が 生まれた 日

          2024年6月5日、13時。 スタジオに入って早々、準備万端のエンジニアさんと1on1でのミックス/マスタリング最終作業が始まった。 Vesper the Aerialの1stアルバム『Devote Eternal』の納期まであと5日。これ以降に立ち会いでの時間が取れるか不明瞭な状態。 かなり時間をかけてもらって音の方向性は定まっていたものの、まだまだ詰めなければいけないところが残っていた。 タイムリミットは6時間。 マスタリングで2-3時間は使うことを考えると3時間程度で

          名盤 が 生まれた 日

          Nightrageの推し曲5選

          2024年10月23-24日、Nightrageが11年ぶりに来日決定!!! いや~~~めでたい。めでたいですよこれは。 https://spiritual-beast.com/news/nightrage-live-in-japan-2024/ メロディックデスメタル、というジャンルは2000年を境に"完成"し、以降に出現したバンド群はデスメタル/ブラックメタルから切り離された別個の音楽性がベースとなっています。メロディックなメタルコアも同じく、基本的に2000年以降

          Nightrageの推し曲5選

          ベイエリア神社について③

          来月4月7日に開催となります関西発メタルイベント ベイエリア神社 その魅力を伝えるnote、第3弾となります。 今回はその出演アーティストの後半3組について紹介していきます。 ④TERROR SQUAD ⑤ulma sound junction ⑥END ALL 前半3組について紹介した第2弾はこちら ④TERROR SQUAD 活動歴32年、世界規模で活躍する日本代表のスラッシュメタルバンド、TERROR SQUAD。 東京メタルアナーキーと呼称されるとおり、イ

          ベイエリア神社について③

          ベイエリア神社について②

          いよいよ来月、4月7日に迫りました関西発メタルイベント ベイエリア神社 その魅力を伝えるnote、第2弾となります。 今回はその出演アーティストの前半3組について紹介していきます。 ①TEMPLE ②裏切者死罪 ③ネムレス 前提となるベイエリアスラッシュについて説明した前回記事はコチラ ①TEMPLE 関西でヘヴィな音楽が好きでTEMPLEの名前を聴いたことがない人はおそらくほとんどいないのではないかと思われます。 それぐらいボーダーレスかつ活発に活動しており、超

          ベイエリア神社について②

          ベイエリア神社について①

          先日発表しました通り、Vesper the Aerialの2回目の自主企画イベントとして、4月7日に大阪・難波yogibo HOLY MOUTAINにてベイエリア神社を開催します!!! メタルの歴史をご存知ない方には「そもそもベイエリアってなに?」という感じでしょうし、ご存知だったら「ぜんぜんベイエリアちゃうやんけ!」とツッコミが入るところでしょう。 そうした疑問を解消しつつ、企画の趣旨や見どころについて何回かに分けてご紹介していきます。 ヘヴィメタルの歴史において、ベイ

          ベイエリア神社について①

          Kreatorの好きな曲 5選

          IN FLAMES × KREATOR来日に向けてあらためて両バンドの良さを伝えるnote、2記事目です。 前編ではIN FLAMESについて語っています。 後編となる今回はKREATORの話をします。 KREATOR DESTRUCTION、SODOMと並びジャーマンスラッシュ三羽烏、あるいは最近ではTANKARDを加えてThe Big Teutonic 4と呼ばれたりもしているKREATOR。 初期となる80年代は速度と凶暴性に特化したピュアスラッシュであり、同じドイ

          Kreatorの好きな曲 5選

          In Flamesの好きな曲5選

          いよいよ今月末にKREATORとIN FLAMESがダブルヘッダーで来日しますね!!! スラッシュメタルとメロディックデスメタル、80年代と90年代という近くて遠い2バンドではありますが、メロディ派大歓喜な組み合わせではないでしょうか。こういう異種格闘技が観たかった!! どちらも大好きなバンドなので、あらためて自分なりに語ってみたいと思います。 IN FLAMES ご存知!メロディックデスメタルの神様です。 日本ではArch Enemyと双璧をなし、世界的に見てもメロデ

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          1日でできる!ライブMV撮影&制作

          あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。 2024年初っ端からいろいろ起きましたが、別に日本人にとってはなんということもない日でも世界では貧困や災害や戦争が起きて苦しんでいる人たちがいるわけで、そういうことを頭の片隅に意識して少しだけ世界が良くなる方向に行動したりお金を落としたりっていうのはエブリデイ・エブリタイムでやっていくのがいいと私は考えています。 なので、こういうときだからと特別発信することもないし、自然体で楽しんでいこうと思っています。 前

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          ワイルドサイド年末鋼鉄ハチャメチャライド

          2023年12月29日、年の瀬にちょうど東京に滞在予定があったので、新宿WildSideのヘヴィメタルパーティーに顔を出してきました。 フライヤーから溢れ出るやり過ぎ感、どう見ても特濃汁出まくりですね。 レジェンド枠から若手、メジャー級からアンダーグラウンドまで縦軸も横軸も幅広く、首都圏でも屈指の自由なライブハウスとして名高いWildSideらしいラインナップ。 (関西でいうHOKAGEとか戦国大統領に近い雰囲気があります) 終電とか撮影スタッフやってた都合で全バンドは観

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