ベイエリア神社について②
いよいよ来月、4月7日に迫りました関西発メタルイベント
ベイエリア神社
その魅力を伝えるnote、第2弾となります。
今回はその出演アーティストの前半3組について紹介していきます。
①TEMPLE
②裏切者死罪
③ネムレス
前提となるベイエリアスラッシュについて説明した前回記事はコチラ
①TEMPLE
関西でヘヴィな音楽が好きでTEMPLEの名前を聴いたことがない人はおそらくほとんどいないのではないかと思われます。
それぐらいボーダーレスかつ活発に活動しており、超圧倒的なライブ力と研ぎ澄まされた楽曲で、まだフルサイズの音源をリリースしていない状態ながら既に他の追随を許さないレベルになっています。
メタルとハードコアの美味しいところを詰め込んで、ときにファスト・スラッシーにときにスラッジ・グルーヴに攻め立てるその様は、アンダーグラウンドでバンドをやる人間誰もが羨むような純粋なパワーによるかっこよさ。
とにかくリフがいいのでほんともうブチ上がります。
レコ発であるEND ALLも共演を熱望するバンドとして真っ先に名前を挙げてくれました。
本イベントにおいてトッパーかつハイライトともなるような凄まじいライブが確約されているため、お見逃しないようお願いします。
②裏切者死罪
元々はBetrayer Death Penaltyという名前でプログレッシヴかつブルータルなエクストリームバンドとして国内外の強豪メタルコアバンドたちと戦ってきた彼らが、裏切者死罪という名称で2022年にリスタート。
その音楽性もがらりと変わり、エスニックでトライバル、多国籍的かつ無国籍的、より存在として異質なエクストリーム音楽へと深化を遂げています。
Sepulturaが自身のルーツを見つめなおして"Roots"という名盤を生み出し、さらにそれがSoulflyへと受け継がれていくようなプロセスを日本の20代の若者たちが別視点でアプローチしているそのセンス、類稀なるものを感じずにはいられません。
上記の音源を聴いてもらえれば、そのドラマティックかつ斬新なサウンドは必ず耳を打つはずです。
元のバンド名からの親交やサウンドの親和性もあり、ulma sound junctionに出演の交渉をする、と決めたと同時に彼らにもオファーしました。
普段あまりメタルイベントへの出演をすることが少ないのですが、ギターのTaro氏は日本のメタル系ギタリストの中でも指折りの実力ですし、これを機にこちらのシーンも踏破していってほしいです。
③ネムレス
ベイエリア神社の最異端にして核心となるアイドル、ネムレス。
ブレイクコアらしい超絶BPMでの破壊的なトラックに幻想的な歌を乗せてあらゆる境界線をなぎ倒していくハイテンションさに、それまでアイドルにハマっていなかった人ほど夢中にさせられてしまう不思議な魅力に満ちています。
彼女は遥か昔からスラッシュメタルやジャパニーズハードコアのシーンに通い、様々なアーティストと親交を深めてきました。
フィンランドのメタルパンクBONEHUNTERやあのスラッシュの帝王Jurassic Jadeとのコラボを筆頭に、様々なアンダーグラウンドシーンを駆け巡って国さえも飛び越えて活躍しています。
自分自身、True Thrash Festのスタッフをやっている関係もあってかねてより存じており、いずれどこかでクロスオーバーできるような機会があれば……と考えていたところで今回の企画に声をかけさせてもらいました。
今回の出演アーティストやDJ/巫女陣も含めて最も中心にいてそれぞれを繋ぐ役割をしているのは間違いなくネムレスです。
そのステージがどのような輝きを見せるのか、楽しみでなりません。
……ということで、前半のアーティストはどれもジャンルど真ん中ではないが、スラッシュメタルが辿ってきた歴史・文脈を背負っている3組をご紹介しました。
出演時間は早めですが、後半のアーティストとまったく遜色なく主役な顔ぶれです。彼ら彼女らこそ2024年エクストリーム音楽の最前線。
お時間と体力の許す限り楽しんでいただけたら嬉しいです。
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